ケータイと秋田の観光

横浜は暖かい・・・というより秋田から来たせいか暑いくらいだ。日中15度はあるんじゃないだろうか。
春ですなぁ。

某所で、ケータイの技術の現状と今後、ビジネス面での問題やセキュリティに関するディスカッションをしてきた。うーん、爺さんはついていけないなぁ(^^)。
こっちはどちらかというと軸足が欧州なので技術的に泥縄状態の日本のケータイにはイマイチ興味が無いのと特殊事情が生み出しているビジネスの盛り上がりを冷めた目で見ているのだが、最近のグリーやモバゲーに代表されるゲームでのRMT(リアル・マネー・トレード)については既に相当にグレーな世界に突入しているのだと再認識。
何かもう一歩踏み出すといわゆる射幸性の問題以上に賭博の世界だろうと。しかも今のままでいけば、本来全廃すべきパチンコよりも大きな業界になることは間違い無さそうだ。もっとも、ケータイゲーム業界がシロアリ達や警察の天下り先になっていくなら長く続きそうだが、そうでなければ早々に潰されるような気もする。

もう一つ、ケータイ特にスマホのSIMlock解除の問題だ。
既にiPhoneでは、SIMlock解除済みのiPhone 3G/3GSが出回っているようだし、香港あたりで購入したものも流通しているようだ。
ガラケーも、Nokiaや南朝鮮製のものがどんどん入ってきてSIMlock解除が次々に行われているようで、このままだと日本製のケータイは絶滅することは間違いない。
SIMlock解除によって、ケータイが使っていたAPN(アクセス・ポイント・ネーム)もキャリアによる縛りなぞ無意味なものになりつつあり、proxy経由でケータイもPCと同じN/Wに自由に出てきている。これはトラフィック管理の点では大変なことになると同時に、ケータイが発信元を隠すTOOLに使われ、犯罪の温床となるだろう。
何か犯罪が起きたときに『IPアドレスで発信元を辿れる』などという古い技術解説をする輩が登場するが、そんなものはもう5年以上も前に『古き良き時代の話』になっているし発信元秘匿と暗号化(SSLなど)を使われた日には、それこそ強力なスーパーコンピュータと大きな帯域の回線があっても通信解析、モニタはなかなか難しくなる(ほとんど不可能に近い)。インターネットはそういう段階まで来ている。
RMTとSIMlock解除は法律が全く追いついていないため、犯罪が起きても対処のしようが無いのが現実だろう。やり得とは現状を指す。
日本以外の先進国とシナでは、サイバー部隊が数千人~数万人いるのが当たり前になってきたが日本は相変わらずHPの書き換えやphishing詐欺といった事後の被害対処がメインで問題意識の欠如による平和なものだ。そのうち大変なことになるだろう。

ところで、グリーやモバゲーのゲームサイトや有象無象の通販サイトがビジネスモデルとして存在するのには大きな前提条件がある。それはパケット定額といったいわば通信料金の固定化(ゼロに近づく固定化)である。
もし通信の時間制や従量制が採用されたらこれらのビジネスはほとんど成り立たない。
通販で、『こっちがいいかな、あっちがいいかな?』と迷っているうちに高額の通信料金が課金されたら誰も使わなくなるからである。長時間ゲームなどほぼ不可能だ。
逆に考えれば、昔は通信料金(電話なども含めて)を気にしながら通販を使って買い物をしていた人たちが通信料金代の浮いた分を買い物そのものに費やすようになったのである。
これはなかなか興味深いことで、他のサービス、例えば観光などにも当てはめたらおもしろい。
秋田内陸鉄道や鳥海山麓線などを運賃をどこからどこまで乗っても1円(おそらく鉄道事業の法律でゼロ円にはできまい)にしてしまい、乗降客が各駅で消費する金で運賃相当分の大部分を賄うのである。
各駅では場合によってはスポンサーの有料広告スペースを提供したり、駅そのものを小売店として貸し、そのテナント料で運賃の不足分を補うのである。田舎好きな芸術家などに駅付属の建屋を貸してアトリエとしてもらうなどのアイデアもありそうだ。
あるいは、運行の安全に支障のない程度で良いから『1日駅長権』を販売して、制服を貸し1日駅長をやってもらう。素人にはわからないが鉄チャンの世界はかなりマニアックな世界らしいので買う人も多いかもしれない。
このほうが乗降客の季節変動や減少を気にせず中長期に経営が安定化できるはずだ。
数十分や数時間の鉄道など既に単なる輸送手段(例え公共性が重要でも)という位置づけでは存在そのものがもう無理なのだから。

秋田県の観光も似たような逆転の発想が必要だ。
秋田県の観光白書のようなものを見ると、何年も同じような統計を機械的に取っているだけで、どういう施設に何人来て、何泊したかみたいな決まりきった数値が載っているだけで、『増えた』『減った』と一喜一憂し、結論は『もっと魅力ある観光資源を』みたいなテンプレートで終わっている。まあシロアリの仕事はここが限界だろう。
要するに観光はとにかく他県なり海外からできるだけ多くの人に来てもらわないといけないわけで、大勢来れば落としていく金も増えるだろうし、リピータももしかしたら増えるかもしれない。
県の発表では、年間観光客350万~400万人の県外からの観光客のうち名古屋以西からの人数は約10%にすぎない。残りは名古屋より東、主に関東だ。
航空運賃を見ると、片道名古屋、大阪で3万円弱、四国・中国で3万5千円程度、九州で4万程度、沖縄で4万5千円程度。
沖縄から往復で9万か・・・、冬場ならロンドンでもニューヨークでも往復+1泊くらいの金額だ。こんな価格じゃいくら素敵なポスターを大量に貼って『おいで、おいで』しても来て貰える訳がない。
そこで、この名古屋以西の35万~40万人をターゲットに片道秋田空港までは1万円定額(できればゼロ円)になるよ
うに直接的に助成するのだ。帰りは秋田から発つとは限らないから自己負担で御自由に。条件は秋田空港着&秋田県内で1泊以上。
片道で2万、3万と浮いた金をその旅行客は貯金するだろうか? しない!
きっと秋田で消費してくれるだろう。ここで初めて、泊まりたくなる宿や買いたくなるものが地元に必要になる。
無論、30万人に3万円ずつ配ったら90億円と巨額な予算が必要だが、一定のキャンペーン期間中の抽選にするとか、秋田の大学に子息が来ている家族優先とか絞るアイデアもあるだろう。しかも現金給付ではなく航空会社とネゴしてまとめて購入する契約をしチケットやクーポンで配る方法もある。金額はJALとANA以外にLCCにも声をかけて入札させればいいのだ。場合によっては地元の宿泊施設や土産物屋から協賛金として集めるのも不可能ではないだろう。

従量制通信料金=> 秋田までの運賃 を限りなくゼロにして、
ゲームサイトで金を使ってもらう=> 秋田で物産購入・宿泊で消費してもらう

という発想の転換が必要だ。

ケータイでゲームに嵌まる連中や観光旅行客というのは自分の時間の原価意識というか自分の時間単価など気にせずにそこで支払う費用だけがコストと考える連中なのだ。
ケータイゲームのサイトはNTTやKDDIといったキャリアがやっているのではないことを再度考え直さなくてはいけない。
ブログランキング・にほんブログ村へ
よかったらクリックしてください

広告
カテゴリー: ディジタル・ネットワーク, 県政・市政・議会, 社会・経済, 秋田を改造 タグ: , , , , , , , , , パーマリンク