子作り子育て重視の場合の移住先としての秋田市

行政がなかなか声を大にして言えない秋田市のPRを。

筆者の知人の若い夫婦は秋田県中で、これがなかなか大変なようだ。精神的なことは無論だが経済的、時間的にも相当シンドいことらしい。何となく自然に愚息、愚娘に恵まれた筆者は想像の域を出ないが、当事者たちが苦労しているのはよくわかる。
不妊治療は、各自治体でその助成を行っているが、秋田県の場合は、『幸せはこぶコウノトリ事業』(体外受精、顕微授精)を秋田市以外で実施し、秋田市だけは独自予算で助成を実施している。秋田市のほうは名称は無いが、助成内容は秋田県と同一で、単に財布が別という話である。
この特定不妊治療費助成がこの4月から拡充された(県も秋田市も)。

従来と今年度からの主な拡充による違いは、
助成限度額 (治療1回につき) 15万円 を20万円に拡充
1年度あたりの助成回数  2回ただし初年度に限り3回を 初年度から3回に拡充
助成回数 最大10回を15回に拡充
助成年数 最大通算5年(変更無し)

決して十分とはいえないらしいが、この助成金額、回数、最大回数、年数のどれを取っても実は東北では最も好条件で、同じように人口減が深刻な高知県、島根県、鳥取県などと比較しても良いので恐らく日本で一番の好条件だろう。無論、住民登録や夫婦の合算年収などの制限は国内一律のものだ。
秋田市に住んで不妊治療してください。

不妊治療から取り組んで、子供が出来たらにもいろいろと秋田は好条件が揃っている。ただし、子育ての好条件は秋田市だけで、それ以外の市町村は移住先としての条件は揃わない。
例えば移住先として東北の各県庁所在地を比較して考えた場合、福島、宮城(仙台)は原発事故の継続的影響や今後も頻発すると言われる太平洋岸の大規模地震を考えた場合、残念ながらここ当分は移住先として考えるのは無理があるだろう。山形、岩手(盛岡)は内陸のため夏の暑さや冬の寒さといった気候の変化が大きすぎ適応できない場合もあるだろうし子育てに重要な自然環境の面では夏の海が遠いというハンデがある。青森の場合は、歴史的な理由で都市部が青森、八戸、弘前と分散しているためインフラの集中投資が難しいため地方財政を考えた場合今後の発展が難しいことと原発嫌いな人には選択肢にはならないだろうということがあげられる。
その点、秋田市は秋田県唯一最大の都市部であり、県全体の人口の45%程度を商圏に持ち、秋田県のGDPの半分程を賄う。原発や環境破壊の元になる大工場地帯も無い。
水は心配ないし、食べ物も量的には全く問題ない。
夏は海、軽登山、冬のスキー、スノボなら車で30分もあれば十分行けるし、もっと本格的なスキー場なら1時間半ほどで行ける。海は砂浜だけではなく夏場の男鹿でのダイビングも可能だ。
子連れが出かける自然環境は海、山、湖、川と全部揃っていて、市内の動物園や車で1時間ほどの男鹿の水族館もなかなかのものだ。こんな立地条件の県庁所在地は日本のどこを見ても見つからない。
教育環境は、小中学校は全国学力テストや全国体力測定などで折り紙つきだ。
ハイソな私立小中学校は無いが、学力重視なら秋大附属小中が定番。
ただし、高校以上は秋田ではあまり期待できるものは無い。大学は卒業して価値のあるのは秋大の医学部くらいのものか。他県のようにユニークな私立高校は皆無だし、地元で仕事をするなら秋田高校以外は相手にされないといっても過言ではないだろうし、女性の場合は長い歴史・伝統のある秋田北高が最低条件となるだろう。
子供にスポーツをさせたい場合、今の秋田で比較的人気があり、指導者、練習場所が揃っているのは、プロのあるサッカー、バスケット、ラグビーやこれら以外にも野球、新体操、水泳、ソフト、テニス、剣道といったところか。中学で必修になったダンスについては都会のようにダンススタジオが沢山できるのは少し先だろう。

住環境は、首都圏から見たら土地が滅茶苦茶安く、望むなら一戸建ても楽々であろうが、冬場の雪かきについては十分検討しないと精神的、肉体的に大きな負荷となる。
その点、マンション(分譲ではなく賃貸が賢い)は楽だが、4LDK以上などの物件は少ない。
車は旦那が通勤で使うなら奥さん用にもう1台必要。寒冷地仕様ではなく雪国仕様が必要だ。2台無いと買い物や子供の送迎、子供の部活の付き合いなどで不便だ。

無いものとしては、エンタメ、アミューズメントか。シネコンは2箇所あるが、ラウンドワン程度だ。博物館や美術館や演劇、コンサートはたまに仙台や東京にでも出かけたほうが良い。
東京に行くには車でというのはなかなかキツいが、飛行機、こまち、深夜バスとTPOで選べる。その気になればソウルの仁川まで飛んで海外も行けるが、料金や時間的自由度では羽田や成田のほうが便利だ。
百貨店は西武があるがはっきりいって巣鴨の西友程度の大きさで、デパ地下の楽しみは秋田市(秋田県)民には無い。

ということで、不妊治療から始めて子育てを重視するなら秋田市は本当に好条件が揃っている。
ただし、子供のためには進学を重視するなら中学校卒業と同時あるいは卒業前に首都圏に引っ越すなどのプランは必要となること
は意識しないといけない。

と、書いてきたが、秋田市に移住しても仕事を選ぶことは不可能で就職先も同時に探す人には移住は薦められない。秋田市に移住できる人は、自営業や自分で小さな会社を持ち、その業種が比較的場所に依存しないものであることが絶対条件となる。秋田市郊外で農業をというプランもあるだろうが、筆者には想像もつかない。

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子作り子育て重視の場合の移住先としての秋田市 への1件のフィードバック

  1. Lion より:

    私は冬期は快晴になる太平洋側の出身で、現在は仕事の都合で秋田市に住んでおりますが、冬の日照時間の少なさと吹雪、積雪、強風には辟易しています。これだけで人生の何%かを損している気分です。
    冬期はどんなに近場でもベビーカーは利用できません。徒歩3分のところにあるスーパーに家族で行くのに車を利用するバカらしさです。

    土地が安いといっても不便な郊外だけで、周辺町村から秋田市への移住が多いので宅地のニーズがあり、便利なところはやはりそれなりの価格がします。
    まともなマンション物件が少ないのはおっしゃる通りです。

    沖縄県や鹿児島県の島嶼部のような僻地で子供の出生率が高く子育てもしやすいのは、地域のコミュニティーが濃密であることに関係しているそうです。コミュニティーの形成は集村集落であること、自然が多いこと、一年中温暖であることによるのでしょう。
    また、これらの島嶼部では都会のモノサシを超越した価値観があり、それなりに幸せに暮らしていけるのでしょう。

    秋田県を含む本州の僻地はすぐに都会と比較をして、そのマネをしたがります。それならば、とっとと都会に移住した方が良いし、実際それで過疎化が生じているのでしょう。

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