『お金』は集まりたがるし、隠れていたい

参議院財政金融委員会の中継を見ていた。一旦日本の事務所のVPN経由で見ているため多少ギクシャクしているが、まあドラマではないので十分だ。
AIJやらアイティーエムのトップが晒し者になって参議院議員が突っ込んでいるが何だか突っ込みどころがちがうんじゃないかと思えて仕方が無い。
金融庁の監督責任や監査方法の抜け
を突っ込むべきじゃないのか?

どんなに委員会の証人喚問をしても損失を蒙った年金は既にオフショアで戻ってはこないだろうし、企業を差し押さえようにもほとんど何も無い状態のようで、例えこの証人達の財産を差し押さえてもたかがしれている。裁判になって実刑を食らって数年刑務所暮らししても、出てくればそれこそケイマンやバージンで似たような仕事と極楽暮らしが待っているんだろうなと推測。
要するにこの手の『お金』絡みの事件に国会が関わる場合は証人も、質問者もパフォーマンスに過ぎない。
巨額の『お金』に無縁な一般庶民の我々が見てもおもしろくはないが、やっかみ半分で誰かが白州で裁きを受けるドラマのような見方がほとんどだろう。

ところで、筆者が興味を持つのはいわゆるタックスヘイブンのケイマン諸島やバージン諸島だ。ケイマン諸島のグランド・ケイマン島は人口4万くらいのところ(湯沢市くらいか?)に銀行が600行近くあるらしいのだが、法人の数は不明だ。秋銀などの地銀も確かSPC(特別目的会社)を作っていたはずだ。
その仕組みを丁寧に特集するメディアが無いのはやはりそこには上手いオフショアの『仕組み』があるのだろうと想像するし、『仕組み』を表に出すと冗談抜きに命に関わる世界なのだろう。
ところで、オフショアへの『お金』の移動は現実にはどうするのだろう?
オリンパスの問題のときもそうだったが、損失の付回しは書類でできるだろうが、利益(お金)を移動するのはそう簡単ではない。
銀行で為替送金するわけではないし、現金をパーセルサービスで送るわけでもないだろう。人間の運び屋を使うにしても、一応日本では100万円相当以上の現金は申告だし、どこかの国を経由するにしても持ち込み制限というのもある。
フロリダあたりの小型ジェット機のレンタルはローンダリングのための現金輸送が主な顧客だと聞いたことはあるが、日本から海外ではなかなかきつい。
うーん、お金持ちはお金持ちにしかわからない『お金』の動かし方を持っているのだなと・・・。
この辺をぜひ国会の委員会の証人喚問でやって欲しいものだ。

ついでにオリンパスの事件、あの一連の報道や証券取引所の対応をおかしいと感じたことはないだろうか?
あの元社長のイギリス人のマイケル・ウッドフォード氏の言動も何だかしっくり来なかったが、あれはドサクサに紛れてオリンパスを乗っ取ろうとしたのだろう。
長年の損失を隠した役員数人が逮捕されたが、損失を隠していた20年以上の間株式での配当を行っていたわけで、大勢の株主はホクホクだったのではないだろうか?
事件が明るみに出て一時的に株価は暴落しただろうが、それ以前の配当の話は出ない。お金持ちたちの論理だな(^^)。
そして、同じような有価証券報告書の虚偽記載で逮捕された元LDのホリエモンの事件。オリンパスは上場廃止にならず、LDは上場廃止。
この違いについてしっかり理解している人はいるだろうか?
オリンパスは歴史も実績もある大企業。LDはちょっと目立ちすぎた社長による新興企業。この差だろうか?

日本は庶民が知らないところで『知恵』で儲けている連中がいるが、新参者がちょっと目立ったり『お金』が集まりだすとそれにブレーキをかける仕組みがある国だ。
ジャパニーズ・ドリームなんてのは言葉だけかもしれない。
次のターゲットはソーシャル・ゲーム市場
だろうな。

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『お金』は集まりたがるし、隠れていたい への2件のフィードバック

  1. クソゲー より:

     
    Argusさんの予想通り、ソーシャルゲーム市場の各社が叩かれ始めましたね。
    最初は消費者庁でもそのうち賭博で警察の出番でしょうか。
    野球チームも1年間かもしれないですね。
     

  2. Argus より:

     
    予想というよりも3月だったかなRMT(リアル・マネー・トレード)の危うさは書いたと思いますが、まずは消費者庁によるコンプガチャ規制でしょうね。
    若い業界ですから、パチンコの業界のように警察の天下りを受け入れていかないとそのうち賭博関連で追い込まれていくでしょうね。

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