チャイナリスクの顕在化・拡大 ~撤退の時期~

昨夜、ウィーン・ヒルトンのラウンジの片隅で一緒に飲んでいたある経営者(土産物製造販売)が興味深いことを話していた。その会社は、支那の上海郊外でウィーンに来る観光客向けの土産物を作らせそれを輸入し販売しているのだが、既に支那でのビジネスの旨みが無くなり逆にリスクのほうが大きくなってきたと判断し撤退を決めたようだ。移転先はベトナムとバングラデシュを候補に検討中だそうだ。ウチの社員のインド人は『インド、インド!!』と売り込んでいたが。(^^)
2008年に労働契約法(正式名称は筆者も知らないが)が出来るまでは、とにかく支那は人件費が低い『安い工場』で、ある程度覚悟の役人への賄賂で旨みのあるビジネスが出来ていたそうだ。ところが、この法律が出来て労働者の意識が上がったことや労働争議を煽る正体不明の人間たちが増えて、賃上げや待遇改善を要求し始め、これらへの対応(当然言葉の通じる現地人)に費用がかかってくることが多くなり、利益率が低下してきたという。労働者意識の向上と言われているが、労働争議を抑えるための役人の出番を増やすための(イコール自分たちへの賄賂を増やすための)の狡猾な作戦だと。
さらに、作らせていた商品のコピー商品がいつのまにか現地の別の企業で製造されそれがウィーンに入ってくることが頻繁に起きるようになったそうだ。
賃金上昇はある程度予測覚悟していたが、コピー品がすぐに後を追いかけてくるような真っ当ではない市場での喧嘩(競争ではない)では安定したビジネスにならないことや、外資の優遇税制の廃止なども撤退の理由だということだった。
他の外資の企業でも同様で、経済・文化水準のある程度成熟した国のような労働争議ではないという。労使交渉で決裂すると暴力沙汰は当たり前で、責任者が軟禁状態に置かれるなどは珍しくないそうだ。そういえば2年くらい前だったか北京のPanasonicでもそんな騒ぎがあったような記憶がある。

経済・文化水準がある程度成熟した国での労働者の権利意識の向上や、少し金を持つようになった連中の消費者としての権利意識や住民としての権利意識が急激に声高に言われるようになったのは、先般の王子製紙に対するデモが象徴的で、住環境・公害といったものに関心が移っているのは発展途上国(日本の1960年代、70年代あたりか)でのプロセスとはいえ、それを煽って儲けている連中が跋扈しているところが支那らしい。もっとも、日本での公害訴訟のときはその役割を弁護士や左翼活動家などがやっていたわけで一応は法治国家としては筋が通るが、今の支那は法治国家ではなく人治国家のため訳がわからなくなる。
チャイナリスクは日本も多くの企業が進出(現在20,000社を超えるという)する以前から指摘されていたがまさに現実になってきたわけだ。筆者は以前にも書いたが、90年代に香港の企業と仕事をして散々な目にあってから一切支那とは関わらないようにしている。
『安い工場』だの『モノが簡単に売れる巨大なマーケット』と簡単に考えると痛い目に会う。
その経営者が言っていた。
『支那は、上海や北京や深センなど一部の大都会は街と一部の人間がアメリカだが、それ以外は暗黒大陸アフリカと全く変わらない。ただ単に人口が多く大きいだけの国。それ以上でもそれ以下でもない』と。

日本と支那は何故こうも違うのかだとか、日本企業の支那でのやり方についていろいろ意見を求められたが、筆者の場合はIT業界のため製造業そのものの旨みについては実感がわかないし、労働集約型の仕事ではないためビジネスの話はあまりしなかったが、文化やものの考え方の違いはこうだと説明し納得してもらったような印象だ。

隣国だから仲良くとかいう論理は全くナンセンスで、今のイギリスとスペイン、ドイツとポーランド、ロシアとバルト三国などを日本人はよく見たらよいし、国も地方自治体のバカ首長などがしょっちゅう枕詞に『アジアの成長を取り込む』と聞こえの良いことを言うがとんでもない。そこには『リスクが小さいうちは』という条件がつくのだ。一周も二周も遅れてこれから『東アジアの・・・』などと抜かしているどこかの殿様知事はよくよく情報を収集すべきだ。

あのユニクロも支那から撤退してバングラデシュに移った。
既に支那は外資にとっては収穫後の撤退の時期である。

支那各地でのデモ、上海での日本人への暴力行為、尖閣への複数艦船の領海侵犯、じきに軽い武力衝突は仕掛けてくるだろう。何しろシー・ジンピンの消息不明から国民、世界の関心を別に向けないといけない。共産党内部の権力闘争でひょっとすると内部崩壊&軍部暴走が起きているのかもしれない。香港の株式も軍需関連株が大幅に値上がりし、アメリカはQE3でドル安に再び傾いてきて原油が値上がりしてきている。F22ラプターが24機も沖縄に緊急に来ているという。アメリカの経済を考えるとどこかで局地戦やりたいのだろうなアメリカは。日本は各党での船頭選びに熱心のようだし。
軽い衝突で済めば良いのだが・・・。
一旦日本に戻るかな。

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