これぞロシア? 平均的なロシア? ~ボロネジ~

日本では相変わらず国会で魑魅魍魎が跋扈するハロウィンな日々が続いているのだろうが、ここロシアでは10/31のハロウィンであっても東方正教会では『悪のカルト』というイメージがあるらしく、カボチャのジャック・ランタンなどはほとんど見かけない。
元々キリスト教とは無関係でケルト人の大晦日(10/31)に死者の祭り&収穫祭で日本で言えばお盆に豊年満作の収穫祭を合わせて行うようなもので、地域は違っても同じような風習があったのだと興味深い。単に日本と違って夏の短い北欧ではそうなってしまうのだろうと勝手に理解している。

モスクワを経由して南西部のボロネジ(Voronezh)に来ている。州立大学の先生や極東と食品・雑貨の流通を手がけている社長などとあるシステムの仕事についての打ち合わせ。
結局は例によってウオッカで乾杯なのだが、ホント強い酒が好きな連中だなぁと感心するやら呆れるやら。日本人は相当に珍しいらしく大歓迎された(ように思う)。
『日本も早く社会主義をやめ、情報公開(グラスノスチ)を進めたほうがいい』と何度か聞いたことがある冗談を言われ苦笑するしかなかったが、現在の日本の政府の無能さと体たらくを崩壊した旧ソ連の人間たちに言われるとは強烈なジョークだ。日本というのは今そう見られているのだろう。
日本通なのかどうか知らないが、随分と日本や日本の現状について詳しく知っているのには驚かされた。
こちらはボロネジなどというロシアでは中位の都市(人口は約80万だそうだ)についてはほとんど知らなかったため、あれこれ質問したところウォッカをあおりながら喋る喋る。ポストイット(筆者はメモ帳代わりにこれを愛用している)にメモしながら聞いていた。
16世紀頃にヴォロネジ川(ドン川支流)の河港市として出来た街で現在もヨーロッパ・ロシアとウラル地方・カフカス・ウクライナを結ぶ南東鉄道の本社が置かれるなど交通の要所であること。17世紀末にはピョートル1世によって造船所が造られロシアで最初の艦隊が造られた場所なのだそうだ。(最初の艦隊は黒海あたりだろうと筆者は思っていたが川だったのか・・・)
一時はロシア南西部最大の都市だったこともあるらしいが、第二次大戦ではドイツ軍との激戦地の一つだったそうだ。造船以外にも農産加工品などの工場も多く、ソ連崩壊後の現在も共産党支持(結構穏健という話)が強い地域なのだそうだ。
都市の真ん中にヴォロネジ川を堰きとめて造った貯水池が大きな湖のようにあり、なかなか印象的な街だ。夏はなかなかの場所かと想像されるので是非次回は夏に来てみたい。
街を歩くと新古典主義(かな?)やバロック建築の建物も多く、ロシアならではの戦車が通れる幅の広いフラットな道が多い。飾り気の無い街の中を古臭いバスが走る。建物の間の緑や大木の点在するゆったりとした空間はまさにロシアという印象。
こういうのがロシアの景色だと筆者は思っているのだが、確かにロシア人が日本に来ると『都市の緑が少ない』という感想を持つのもよくわかる。

夕方、タクシーを拾って少し郊外に行ってくれと頼みロシアの晩秋を満喫した。
日本人というか特に東北の人間には何となくしっくりしたわびさびのある風景ではないだろうか。
ちょっとしたミニ・ロシア旅行気分だった。

さて、明日移動するウィーンはそろそろ冬だな・・・。

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(ボロネジ郊外。何でこいつら半袖なんだ!? こっちはダウン着てるのに)

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(右はCathedral of the Annunciation)

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(なんとホテルのスタッフが見せてくれたハリネズミ
こんなのが街の中でも時々いるらしい)

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