ネット選挙解禁で情弱状態の秋田はどうなるか

こちら(ロシア)では森元首相の訪問が多少取り上げられていてなんとも面映いが、さすがにロシアでも森元首相のあだ名が『鮫の脳みそ』だとは報道していない。

どうやら日本では夏の参院選に向けてネット選挙、正確にはネットを利用した選挙活動が解禁されるようだ。
一応小さな公約に掲げていた自民党、維新の会などの意見でこれが現実になるのだろうが、基本的には大賛成なものの大変な混乱が予想される。
誹謗中傷、なりすましだけでも相当な社会的コストの増加(監視、防止、取り締まり、立件、裁判など)が予想されるし、候補者自体の選挙活動でのコストの飛躍的な増加が間違いない。
匿名での誹謗中傷やネガティブキャンペーンを最も恐れる左翼系政党や宗教団体を母体とする政党は表面的には『慎重な姿勢』と上品ぶっているが本音は絶対に認めたくないし、匿名を避けるために本人確認などネットでの義務を主張しているが、ネット上の個人情報の保護の観点からネット上の実名制度は問題ありとする意見も多い。
実際、隣の南朝鮮では昨年夏に中央選管が公選法上の本人確認制度を廃止すべきと国会に答申している。同じ議論と結論が日本でも待っているはずだ。

筆者は某国の選挙に関する小さな仕事を請け負った経験もあるが、このコスト増加だけをとっても大変なことだ。
先般のアメリカ大統領選挙ではネットによるキャンペーンに、
オバマ陣営 930万ドル
ロムニー陣営 2,380万ドル
かけたとされるが、結果はご存知のようにオバマ氏の再選だった。
つまり、金をかけても勝つとは限らないのだ。
大事なのは『戦略』である。

日本の世論、特に政治的なものは大手マスメディアが作り上げていることは誰もが認めていることだが、恣意的に露骨な情報操作をして誘導するのではなく(そういう場合もあるが)メディアが『報道しない』『取り上げない』ことで<引き算の情報操作>をしている。日本の大手メディアの既得権のようなものだ。
ところが、ネット上の情報というのはこれらの『報道されない』『取り上げられない』情報がそのまま、あるいは重み付けをされて出てくる。しかも既存の大手メディアのように責任の所在が明確ではないまま出てくる。
明らかな誹謗中傷の場合は、名誉毀損、人格権侵害などの問題もあるだろうが、これは民事であり一々告訴、告発する必要があり、大変なコストになることは間違いなく、儲かるのは弁護士だけである。ネット選挙解禁で一番頭を抱えているのは警察組織だろう。

選挙という現実的には個人あるいは集団の利益・権限獲得の経済活動としての側面もあるものはキャンペーンが行われれば情報発信はプラスなものもマイナスなものも両方出てくるのが当然で、従来の公職選挙法では出てこなかったものが滅茶苦茶飛び出してくることは間違いない。止められないという意味でもパンドラの箱状態である。
候補者、政党にとっては別に犯罪でもないものの隠しておきたいことというのは山ほどあるのは当然で、これらも一緒に出てくるとなれば筆者のような小心者には選挙に出ようなどという発想は微塵も出てこない。
また、世の中には知らないまま人生を過ごしていけば何の問題もなく関わらなければ幸せという『情報』が沢山あることは大人なら誰でもわかっていることだが、寝ている子を起こすような事態が選挙活動のタイミングで数多く発生する、それがネット選挙解禁による待っている現実だ。

さて、インターネットの人口普及率全国46位(平成24年版情報通信白書、最下位は青森県)の秋田県は全国平均79.1%に対して68.0%であり、携帯電話の人口普及率は全国最下位(全国平均88.3%、秋田県68.1%)となっていて客観的に見ても情報弱者状態と言える。
行政はこの情弱状態を放置しているが、このままでは選挙運動に関して少なくとも全国平均よりも情報へのアクセスで不当に扱われているという意見により動かざるを得ない。
なにしろ今度はネットが『公職選挙法』のお墨付きのあるメディアになるからであり、不公平は可能な限り払拭されないといけなくなるからだ。
そうなると、今までは御用メディア(地元紙、ABS、AKT、FM秋田)で統制していた国政ひいては県政、市政のようなものもネットでの『別の見方』が噴出することになり、今まで議論にならなかった(させなかった)ものが表に出てくることになる。

ネット選挙解禁に伴い様々な情報が表に出てくるはずだが、例えば、少し大人に近づいた子供が感じる素朴な疑問に誰がどう答えていくかある意味楽しみであり活性化については期待するが、とにかく大きな混乱も予想される。

・秋田県では何故他県産の米や酒がどこでも買える状態ではないのか?
・地域ごとの大きな総合病院が県立や公立ではなく何故農協の経営なのか?
・農業も林業も基幹産業とは言えないのに何故秋田を農業県、林業県と言うのか?
・ソウル便を維持しようと何故必死なのか?

あなたは答えられますか?

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カテゴリー: ディジタル・ネットワーク, 県政・市政・議会, 社会・経済, 国政・国会 タグ: , , , , , , , , , パーマリンク