課題を解決できないトップは自ら退く

先ごろコンクラーヴェで新しいローマ教皇フランチェスコ1世が選出された。この経緯についてはいろいろなことが絡み合っていて本人の言う加齢・健康の問題だけではないことは周知の事実だが、こちらから日本のメディアを眺めていると相変わらずコンクラーヴェの煙の色だの互選の方法などのつまらないことしか取り上げていない。

全世界のカソリックの現状の(かつ長年の)課題は1番目に聖職者による幼児虐待問題、2番目にマネーローンダリング疑惑である。後者も既に疑惑ではなくアメリカ国務省が昨年事実を指摘し麻薬絡みのマネーローンダリングをしている銀行一覧にバチカン銀行(正式には宗教事業協会という)がリストアップされている。
ゴッドファーザーPart3のマフィアとバチカンとの逸話はほぼ事実に基づいて作られたようで、そのスキャンダル以降はロスチャイルド銀行とハンブローズ銀行などが宗教事業協会を運営し、マネーローンダリングを行っているようだ。(ローンダリングするくらいお金を持ってみたいものだ(^^)  間違って1万円札を洗濯したことはあるが。)

このマネーローンダリングに対してEUが決めた法律を遵守しない限り、今月からバチカン銀行は業務停止命令によってEU圏内で活動できなくなるはずだった。
聖職者による幼児虐待問題については筆者は興味が無いので現状どうなっているのかわからないが、一説によれば何も変わっていないとか。

結局、ベネディクト16世はこれらの長年の課題に少し取り組んだものの内部の抵抗も押さえられず何も結果が出せなかった。
故に加齢・健康の問題を表向きの理由として自ら退いたのだ。結果責任という意味では潔いとも言えるが、隠遁生活を送るといってもどうやら同じバチカンの中に暮らすそうで、欧州各国の影響を受けにくい南米の枢機卿を新教皇に選出し、院政を布くのであろう。何しろコンクラーヴェで投票した枢機卿の半分以上はベネディクト16世によって任命されたのだから。

というのがこちらのいくつかのメディアで拾い読みした情報だが、宗教の世界も結局は力と金かとため息モノだし、トップはやはり結果責任だなと。
どこぞの知事や市長のように秋田の重要な長年のしかも喫緊の課題にほとんど手を付けず、何も結果を出せなくとも『2期目もやりまーす!』と厚顔を晒している首長にはベネディクト16世のつめの垢でも・・・。

To N.S & M.H

“You ought to pray to God that you may have a thousandth part of his virtue.”

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