グローバル人材とは何だ?

オーストリアの洪水被災地へのボランティアや労働者、軍隊に対して外務大臣Michael Spindelegger(若いんだよなこの人)がFacebookで謝意を表している。国家レベルの政治家でさえこうした動きをすぐに出来ることと比較すると、例えば除雪・排雪で騒ぎだったころ秋田県や秋田市といった小さな自治体で知事や市長がそういう些細なことができない、していないというのはこの首長たちの現代政治家としてのITリテラシーの低さや認識の間違いを如実に物語っている。災害時の情報、呼びかけのためのチャネルはいろいろあって当たり前、多ければ多いほど良いものなのだが、秋田県や秋田市は日ごろの情報発信を見ている限りFacebookやTwitterを『上意下達』の電子的広報の道具としてしか見ていないと思われる。しかもそれは『人の顔』がない組織としてのユーザアカウントで、いわゆる大本営発表だ。
『秋田県はネットなど無縁な高齢者が多いから』という理由が怠慢の言い訳なのだが、そもそもそれがおかしい。情報提供以外にボランティアの要請などもあるはずだが、災害時の現場へのボランティアなどに高齢者が出向くわけが無い。出向いたとしても肉体的な役割は制限があるだろうし、もっと後のタイミングでの別の役割に期待するほうが妥当というものだ。ネット利用が当たり前の若い人にこそ呼びかけるためにFacebookやTwitterを使うという発想が無さそうだ。もっとも、知事や市長自身がTwitterなど始めた途端にボロクソに反応があることは間違いなく、それを恐れているのだろうという見方もできる。
大阪市のように大きな自治体の首長でさえ自身でTwitterに投稿するヒマがあるのである。秋田県や秋田市の首長が橋下市長以上に忙しいとは思えない。定例議会対応で忙しい時期ではあるだろうが単なる首長あるいは政治家としての能力欠如か怠慢である。

読売新聞に興味深い記事が出ていた。
◆グローバル人材、もう無理…高校・大学の半数超(2013/6/8 20:44)
この記事、すーっと読み流すとそのままだが、じっくり考えてみると可笑しくなる。
曰く『全国の高校2年生・大学3年生(当時)の男女412人と、小学校から高校までの児童・生徒の保護者618人が回答した。「今からグローバル化のための教育を受けても自分は間に合わない」と感じている割合は、高校生で50%、大学生で55%だった。保護者も24%が「我が子は手遅れ」と諦めていた』

何かの基準で判断する場合、大雑把に言えば数学的には半分程度は平均以上で残りの半分は平均以下なことは子供でもわかる。無論、ばらつきに大きな偏りがある場合を除けば対象が人間である場合はアンケートその他は正規分布と考えるのが普通だ。
高校生で50%、大学生で55%、約半数が自分は平均以下だと思っているのならばごく自然なことで当たり前のことではないか。
逆に考えれば半数近くが自分はグローバル人材になれると思っているということで実に頼もしいことである(^^)。
さらに記事には『「将来、グローバルに活躍したい」という大学生は3割、高校生も4割にとどまり、内向き志向や語学力への自信のなさがうかがわれる』
とあり、筆者などは『そんなに希望者が多いのか!』と逆に驚いたくらいである。
日本の将来は全く心配無用で大丈夫じゃないか!!

ところで、このグローバル人材とは一体何なのだ?
グローバルに活躍する人材ということだろうか、どこでどういう活躍をするとグローバル人材と言われるのか誰かに定義でも聞いてみたいものだが、例え零細でも海外で外国人と共に仕事をしているという程度で良いならば筆者なども立派なグローバルな人材なわけで苦笑してしまう。
この記事を読む限り、どうも主に英語力や語学力、コミュニケーション能力のことを指しているようだ。
日本ではサンクトで行われた猪瀬東京都知事のあの超下手糞な英語のプレゼンテーションの動画は広まっているだろうか。
超下手糞だがあれで全然いいのだ。変なアクセントとイントネーションで下手糞だけど一生懸命プレゼンしようとしていた。日本人がいい大人になってからnative並みの発音や流暢さを身に着けるのはほとんど不可能だし、英語nativeではない国の政治家などもあの程度で全然オッケーなのだ。フェンシングの太田のパフォーマンスは特筆モノ。英語も素晴らしかった。
要は英語でも何語でも対話能力や姿勢だ。

グローバル人材とやらの養成所というか職業訓練校の国際教養大学(AIU)、今のところ就職率が良いとは言っても大企業で採用するのは幹部候補生としてではなく即戦力(別の意味で使い捨て)としてであって、マスコミが持ち上げているうちはいいだろうが、中島学長が亡くなり新体制になったと同時に現在は外国人教員がどんどん辞めたり他の大学に移っているそうだ。結局、中島記念教養大学だったわけだ。
全部英語による講義や授業などは他の大学でも最近はごく普通に見られるし、留学先などもAIUのような『どこそれ?大学、カレッジ』ではないものが多い。
マスコミに乗せられて間違って秋田まで来てAIUに入学してしまった学生には少し気の毒だが、AIUの賞味期限はあと数年といったところか。
知人の息子さんも今年のAIU一般入試で合格したらしいが、結局は東京の某私大に入学したようだ。(浪人を合わせて秋田県内から3人しか合格しなかったそうで、そこを蹴ったことについては高校からずいぶん非難されたそうで、酷い高校だな)

筆者は自分の子供たちに英語のある一定の試験合格を課している(自分にもだが(^^;))。何故か・・・。
これから、企業は外資もどんどん普通に日本で活動するし、日本の企業も外国人を雇うのが一般的になるだろう。そういう企業に就職した場合、上司が日本人とは限らないし、仕事相手も日本人とは限らない。日本語しか話せなければ、日本語しか話せない窓際の上司の下で甘んじなければならない。
日本で働きたかったら共通語としての英語を身につけよ。
これが筆者自身が危機感を感じて子供たちに言っていることだ。

グローバルに平気で活動できるためにはITリテラシーと英語が必須だ。
秋田県のバ*殿知事は秋田県を英語教育日本一を目指すと掲げ、中学3年生の英検の検定料の全額補助(級によらず)をするそうだ(議会提出予定)。
ホントにズレている知事というか施策の立案をする担当者がアホだ。
ターゲットは中学生じゃない。高校生、大学生そして県の職員に一定の級取得の義務化でもするのが本質的。県職員に高卒程度の英検準2級くらいは必須にしたら良い。(取得者とそうでない職員に給与で差をつけることも必要)
使わないと身につくわけがないのが言語。inputの回数や方法よりもoutputつまり使う回数が多ければ新しい知識が身につくのは現在の脳科学の定説らしい。秋田県に限らず、実践的に使う回数が多いのは高校生以上と社会人なのだ。
まず知事や県職員が率先して使ってみせることから始めろと言いたいものだ。

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グローバル人材とは何だ? への1件のフィードバック

  1. なまはげ より:

    管理職率でみると、秋田県の人材レベルはワースト3に入る低さ。
    高校卒業時の学力も、進学率も低い。
    クローバルどころか、国内でも見劣りするのが実態だ。

    高校1年から学力が急落する問題に目を背け、今後も【小中学校の学力テスト自慢】だけしようとしてる。
    知事も役人も、自分達が病巣だ、という自覚を持って貰いたい。

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