エジプトは結局分割されるか?

エジプトが滅茶苦茶な状態になっている。BBCの写真はここ。
マラウィ国立博物館が襲撃され、重くて持てない展示物40点余りを除いて1,000点以上の文化財が略奪されたようだ。
また、サウジやカタールなどから巨額の支援を受けているムスリム同胞団にイスラム原理主義のテロ集団が続々加わり、北アフリカの過激派(リビアやアルジェリアやスーダンのアル・カーイダ系)やシナイ半島側からもイスラエルを標的にしていた連中が加わり、軍部や反ムルシ派の民衆相手に攻撃、殺戮を繰り返していると言う。
さらに、この騒乱を機会にエジプトの人口の約1割と言われるコプト正教(キリスト教の東方系の一つ)を殲滅しようという『聖戦』の動きも加速し、エラいことになっているようだ。
ムバラク大統領を倒した際に指導者の一人だった元IAEAのエルバラダイ氏も(ニュースで聞いた限りでは)コプト正教徒であり、以前イスラム側から殺害のファトワーを出されているため危険な状態らしい。

本来武装化されていないムルシ派、反ムルシ派の市民も北アフリカやシナイ半島からのテロリストによって武器供給がされ武装化しているため、民主主義・法的には、

正義 ムルシ氏(正規の大統領選で当選)、支持団体のムスリム同胞団

のはずが、アル・カーイダ、その他が加わり強力な武力・武装集団になっている。これに対するクーデターを起こした反ムルシ派の民衆とシシ国防相配下の軍が応戦しているわけで、どっちが正義なのか悪なのか混沌とした状態になってしまった。沢山人を殺しているほうが『正義』の状態。

騒乱に乗じて文化財を壊し略奪する行為を見ていると、日本ではなかなか考えにくい事態だと感じるが、所詮砂漠の民ベドウィンのような部族単位の意識が消えないところに国家というシステムは無理だったのかもしれないし、ムバラクの軍事独裁政権こそが国内の安定をもたらす唯一の方法だったのかもしれない。

欧州やアメリカは様子見というか、下手に介入すると相手が武装テロ集団でイラクやアフガンと同じ状態になることがわかっているため静観を決めているが、これがきっかけでスエズ運河やイスラエルが攻撃されたりすると一斉に動き出すだろう。
国連は相変わらず無能なパン・ギムン(メディアからは史上最低の無能な事務総長と烙印を押されている)が死亡者への哀悼の辞を述べるくらいで全く動かない。
イランあたりはこの際イスラム聖戦だとやる気満々。
トルコは明日はわが身で、民主主義、非暴力を訴えているものの本当はどっち側なのかよくわからない。

シリアの問題も合わせて、この状態がさらに悪化すると第5次中東戦争になってしまうかもしれない。

日本は外務省の渡航(危険)情報で、渡航延期と引き上げ勧告を出しているが、また邦人救出にすら行けない情けない状態になるのか・・・。
トルコやサウジあたりに民間機を駐機させておいてもいいくらいだと思うのだが。

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