込み入ってきた中東情勢

今日明日にも米英がシリアに対して『飛び道具』(巡航ミサイル)限定の軍事攻撃を行うことが濃厚のようだ。
今日28日にオランダ・ハーグで米露の会談が行われる予定だったが、どうせ攻撃するからということか米側がキャンセルした模様。

『飛び道具』限定の攻撃とはいうものの、今回の図式は、

シリアアサド政権: シリア軍、イラン、ロシア、ヒズボラ(レバノン)、パレスチナの一部 ※ロシアが意外に冷静を保っている
VS
反政府集団: 米、英、仏、トルコ

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となるわけで、イランが本格的に関わればイスラエルを攻撃するだろうし、当然イスラエルはイランに反撃する。
ただでさえエジプト情勢が不安定で、アル・カーイダ等のテロ組織がシナイ半島、北アフリカから集まってきている状況では中東情勢が一気に流動化しかねない。
米英が主張するように『限定』ですむのかは大いに疑問だ。
米、英、仏、トルコが国連軍で出て行くわけでもないし、NATOとして出ていくわけでもない今回の行動を国連や世界はどう判断するのか。
国連のパン・ギムン事務総長は母国南朝鮮に里帰り中らしいが、声明も何も出さないのはどうしたことか。国連の調査結果を待て!くらい言えないものか。
アサド政権制裁を安保理にかけたところでロシアの拒否権は確実だし、攻撃後に何らかの理由を後付けしても、シナあたりが滅茶苦茶反発するだろう。
そもそも、化学兵器使用を黙認できないという大儀なのだろうが、それ以上の利益は無いはずで、リビアやイラクのときとは全く違う。
一旦『限定』攻撃をして、攻撃終了の目標(例えばアサド政権打倒など)が全く無いではないか。

現在安倍首相は、海賊対策に派遣されている自衛隊の部隊訪問も兼ねてジブチに滞在しているそうだが、米第五艦隊が傍にいるとはいえ大丈夫なのかとちょいと気になる。
シーレーン防衛は日本にとっては最重要だろうが、こういう時に何も発言力が無い日本はちょっと残念だ。
と、同時に今回の米英の行動(攻撃したなら)の法的根拠が明らかにならない場合に国際法遵守、法治主義を標榜する日本は微妙な立場になる。
せっかく上がってきた株もこの成り行きによってはガッツリ下げるだろう。

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