大迷走中の秋田市新市庁舎事業 読売と魁の数字の違いも

何気に秋田のニュースを拾って読んでいたら、秋田市の新市庁舎の件が読売と地元の新聞紙サイトにあった。
ん? 数字が違う。

どちらも、
(1)本体工事費を引き上げ
(2)総事業費を市議会が決めた額に収める
という点では同じだが、(1)については、
読売・・・本体工事費を116億円
魁・・・・本体工事費を109億円
(2)については、
読売・・・市議会が議決した126億円
魁・・・・当初の計画通り130億円

yomiuri20130920   sakigake20130920

すぐにlinkが切れる両紙のため、一応”魚拓”を貼っておくか。引き算すると本体以外の工事費に読売なら10億円、魁なら21億円ということになる。
消費税分かなとも思ったが違うようだ。なんともドンブリ勘定ではないか。
こういうのを見るたびに行政に対する信頼というのは無くなっていく。こいつら(議会も併せて)に税金使う権限と起債の権限を与えておいてはいかんなと・・・。(^^;)

さらに、当初の元請を地元企業あるいは地元共同企業体にという件は、両紙とも3日目の入札では大手ゼネコン単独での参加を容認することも検討となっている。
秋田市議会の会議録では、平成25年6月14日の総務委員会で石塚博史総務部部長が、
地元経済への波及効果を創出し、市内企業を育成するためには、新庁舎本体工事を市内企業に発注することが最も望ましいと判断したものであります』
『民間調査機関の推計によると、受注先の条件が市内企業の場合と市外企業の場合では、経済波及効果で約107億円、雇用創出効果で約1,100人、租税増大効果で約1億7,000万円の違いがあるとされております』(うーん、立派な作文)
と答弁している。
この地元にという発想は気持ちとしては理解できるが、完全な思い付きだったことは誰でも指摘できる。何故なら、秋田市には建築一式工事A級に格付けされ特定建設業の許可を有する市内の建設会社は計27社あるものの、ほんの数社を除いて年間取扱高が2,3億円というゼネコンはおろかサブコンともいえないような工務店レベルであり、上位の数社の特定建設業許可業者はそのまま全部JVになってもおかしくない規模のため競争原理が働く訳がない。それは入札する前から誰でもわかっていたことである。
苦し紛れに秋田市が考えた方法が異工種共同企業体、つまり建築一式工事と電気工事、管(機械)工事の各工種から1社以上参加させたJVで応札できる方法。
これなら競争原理が働く複数JVが応札すると見込んだのだろう。
秋田市新庁舎建設室の小原正明参事は『市内の業者から参画してもらうために考えたのが、異工種共同企業体という形。この方式によって課題だった競争力、技術力、経営力は確保できたものと判断している』(全く業界の実態をわかっていない、役人の上から目線の思い込み)

これでは、例えば建築一式工事A級に格付けされ地元の特定建設業上位数社が談合どころか電話で挨拶代わりに『もっと価格が上がるまで待ちますか』『んだすな』で、入札が流れることはわかりきっている。
秋田市はこの間抜けなことを見事に2回もやってしまった。ここで既に責任問題が出てもおかしくないのだが、3回目を10月に行うという。
さすがに今度は、もうやけっぱちだ大手ゼネコン単独参加もおっけーだよ・・・となったとみえる。

ふざけるな!いや、ふざけてもいいが責任を取れ!である。住民訴訟問題になっても全然おかしくない話だ。議会も何故もっと厳しく追及しないのか!?
土建屋寄りの議会議員も納得したはずの秋田市自らの提案である地元優先で生まれるはずの経済波及効果の約107億円、雇用創出効果の約1,100人、租税増大効果の約1億7,000万円の大半を棄てるのか? 県外にもって行かれるではないか。
この大きなプラスの見込みを失うだけではなく、2回の入札失敗によって工事時期が遅れ、今後予想される消費税upによる総事業費の増加(130億なら4億程度)は必至だ。
見込みの甘さどころか最初から実態を無視した手法の間違いが指摘される以上、今回の件は関わった役人達や秋田市長の責任が問われて当然である。

議会答弁などから関係者は、
前総務部理事兼新庁舎建設室長
 松橋弘明(3月退職)
現総務部部長 石塚博史
総務課長 秋山尚子
市工事請負業者選定審議委員会(委員長:石井周悦副市長他 7人)
そして、最終的な責任者は穂積市長である。
実は、ほとんど同様の事態がお隣山形県酒田市(市庁舎建設)でも起きている。
また県内では市庁舎建設でHOTに進行中なのは、湯沢市、潟上市で、どこもかしこも合併特例債の起債(要するに新たな借金)を基にした無駄遣い話である。
<補足>
例の100年市庁舎の根拠だが、平成25年3月4日の定例会での倉田芳浩の質問石塚博総務部長のアッサリした回答が根拠のようだ。あんなに100年、ひゃくねん!と大きな宣伝文句にしていたのにこれだもんなぁ・・・。

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大迷走中の秋田市新市庁舎事業 読売と魁の数字の違いも への10件のフィードバック

  1. 裏酋長 より:

    あー、秋田は昔からの愚民政策のおかげでこんな些細なことで怒りませんしメディアを握っているので声をあげようにもそんな場所はありません。記事書くほうもアホばかりです。
    よって責任問題など生じるはずがありませんな。

    3度目の入札は現在大手ゼネコンに近い将来の新しい文化施設との抱き合わせで交渉を進めているので入札はバッチコイでしょう。ただ、新しい文化施設については県側の推すゼネコンと相違があるので、若干の調整とJV工作に時間が必要でしょうな。

    心配御無用。

    • argusakita より:

      裏酋長さん、こんにちは。

      うーん、実際ありそうですねぇ、そういう(抱き合わせ)こと。
      文化施設や外旭川新駅などいくらでも想像は膨らみます。(^^)
      しかし、土建屋業界も人手が足りないのは事実でしょうし粗利だって少ない時代、そうそう役所も業界も昔のようなやり方ができなくなってきたってことですかね。

      まあ、3回目入札不調なら、計画をゼロからやり直すってのが住民感情に最も即した方法でしょうが責任だけはキッチリ明確にしたいですね。
      入札前に『***したら』みたいな話をして手の内さらけ出してしまう間抜けな市長では何をやってもダメそうですが。

  2. ちんあなご より:

    除雪地獄もそうですが、明らかに人材レベルが劣化しており、ついにハコ物作りも手間取るようになった。 
    これは大変深刻な問題ですが、秋田人は問題を矮小化してしまうので危機感ゼロ。

    簡単なはずの除雪や入札すらも普通に出来ないのに、人口減への対応なんて。
    話になりません。

    • argusakita より:

      人材レベルの劣化は今急に始まったことではないかも。
      だいぶ前の例の食糧費問題のときに完全に萎縮してしまって役人が自分の『顔』やカラーを出さないようになってしまいましたから、県庁でも本当はおもしろい奴もいるにも関わらず全く硬直化して事なかれ主義が蔓延していますからね。
      その時代の事務方の上のほうにいた現知事が大胆ことをやれるわけがない。

      秋田市は向かいの県に右倣えの顔も頭も腕も・・・みたいなのばっかり。(^^)
      競争原理を働かせたり、仕事に責任を負わせる仕組みができない限り人材レベルの悪化はますます酷くなるでしょうね。

      この夏の間、もうすぐ来る『雪』に対する検討は十分したでしょうから、こんどの冬は秋田市民皆が大いに期待(^^)しているでしょう。
      入札の件は、不調に終わったら責任者の実名あげてマスコミも批判していいくらいだと思います。民間がヒーコラ言ってる状態で公務員が危機感無しというのはどう考えてもおかしい。

  3. 茹で蛙 より:

    しばらく選挙も無さそうなので名前を選挙マニアから茹で蛙にしました。

    一昨日若いのと飲んでいてひょんなことから政治家の話になり、その若者が最近の秋田選出の国会議員2人の名前を知らないのには驚きました。
    トガシとナカイズミ、そういえばそれぞれ選挙終わってからというもの支援者のパーティには顔を出しているようですが一般には全く動向がわからないし、発言も何も聞こえてこない。あちこちの細かいイベントに顔を出しているだけで、ただの自民党の議会の1議席にすぎない状態。
    1年生議員だから過大な期待は無理としても、例えばトガシは自分のHPで相変わらず「本県の基幹産業である農業」などと馬鹿なこと書いていますし、ナカイズミはTwitterでどうでもいいことをつぶやくだけでblogなんか選挙後の7月23日から何も変わっていない。少しは政治家っぽい動きをしろと。これじゃぁ、年寄りの町内会長みたいな活動だ。
    やっぱり、こんなのを選挙で選ばざるをえなかった秋田はかなり重症。

  4. ちんあなご より:

    除雪への苦情が殺到し、電話は終日鳴りっぱなしになる秋田市役所。
    そこで、秋田市側は 【電話苦情対応を外部委託】 することに。
    それが、オペレータ1人につき 【1日で2万7000円】 払うという。

    「除雪は10センチから」 という異常なルールをなぜか死守しているのでクレームは無くならない。
    そこで、クレームの電話が来ないようにしちゃった・・・・税金を湯水のごとく使って。 

    【1人につき、1日で2万7000円】 という根拠は一体なんだろうか?
    客観的に見て、秋田市の役人はアルバイトに劣るのだから、最低賃金にすべきだと思う。

    • blogファンその1 より:

      こんにちは

      >そこで、秋田市側は 【電話苦情対応を外部委託】 することに。
      >それが、オペレータ1人につき 【1日で2万7000円】 払うという。

      えっ、本当ですか?
      冬の間3ヶ月くらい雇って欲しいです。
      一般で募集するのでしょうか。それとも誘致企業のコールセンターに受託
      でしょうか。

      ロクな仕事をしない、苦情も聞かない。それが秋田市の公務員ですか・・・・

    • オンブズウーマン より:

      えっと、地元紙では、
      *****************
      「労務単価、高過ぎる」と疑問の声 秋田市、除排雪電話応対委託で

       秋田市は18日の市議会建設委員会で、除排雪に関する市民からの苦情や要望を受け付けるコールセンターの電話オペレーターの労務単価を1人1日当たり2万5700円と設定していることを明らかにした。市議から「高過ぎるのではないか」と疑問の声が相次いだことから、市は単価を引き下げられないか検討する。

       市は本年度の冬から、電話応対業務を市内の民間コールセンターに委託する方針。除排雪の改善に向けてまとめた対策の“目玉”の一つで、関連経費3069万円を9月補正予算案に盛り込んだ。

       労務単価は受託予定業者と市が協議して設定したもので、業者側の諸経費も含まれる。

      (2013/09/19 11:25 更新)
      *****************
      ということだそうです。
      改善して欲しいのは電話の応対ではなく除排雪なんですよね。
      バカですね、秋田市は。(笑)

  5. 裏酋長 より:

    ほらほら・・・だんだん予定通りの落としどころ。
    今回の入札にはゼネコンを含む2社(2グループ)の応札だそうです。
    2は複数です。キリッ!

    予定価格を上回れば、同じ業者で再度入札を実施する方針。それでも落札されなければ、入札額や工事実績、技術力、地域経済への貢献度で決まる総合評価点が最も高かった業者と「随意契約」。
    胡散臭い話で終了。

    大手ゼネコン(あそこでしょう)で決まりの茶番ですな。

  6. 炙りたらこ より:

    県が発注した秋田港国際コンテナターミナルの岸壁改修工事の一般競争入札で、
    最低価格を誤って設定したため、本来落札するはずだったJVが失格となり、入札価格が高かったJVが落札。契約締結後にミスに気付く。
    http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20140513b

    シロアリさん達の劣化が酷く、入札もマトモに出来なくなった・・・
    無能すぎてハコモノ行政や談合する能力もない・・・

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