秋田県の相変わらずの『重点』『方針』『戦略』

平成26年度の重点施策推進方針という相変わらずの作文がupされている。
重点施策推進方針ではなく10点施策推進方針(100点満点の)かと・・・。
予算編成のための基本的な考え方で本来は非常に重要なもののはずだが、全体的にあまりにも総花的、何が重点なのかさっぱりわからない役人の作文である。
これが重点だろうとわかった方は是非ご教授願いたいものだ。

そもそも、基本的な現状認識というページが酷い。
現行プランである『ふるさと秋田元気創造プラン』(平成22年度スタート)の『5つの重点戦略』と『4つの横断的な取組』の成果や反省が全く書かれていない。
東日本大震災など予想外の要因もあるだろうし、ほとんど成果が無かったものもきちんと評価し、その要因や影響を分析して然るべきで、もっと突っ込めば担当部署の責任も明確化すべきだ。何でもかんでも成功するなどと県民は期待していないのだから、有体に客観的な分析をするべきだ。
失敗や成果無しを反省せず、ただ前を向いて同じような取組を続けましょうでは、人口減のような劇的に変化しつつある社会環境に適応していけるわけがない。
作文能力が優れていても馬鹿は馬鹿の典型である。

産業・エネルギー戦略
支援体制、促進、啓発、人材育成などの単語が並ぶが、県独自に具体的に何をやるかが全く無い。
様子見ということか。

農林水産戦略
近未来の減反廃止等の直近の国家戦略の変更に対応することに全く触れていない。
この作文は夏にでも作っておいたのか?

観光・交通戦略
秋田DCの成果などは現在取りまとめ中なのだろうが、中間的な成果に基づく反省やさらに注力すべき点などには一切触れていない。
ただ単に『DCやってみました、次は国文祭でーす』なのか。
唯一具体性のあるのは高速道路の未開通区間への取組くらいだ。わかりやすいことだけやるなら専門知識のあるパートで十分だ。

健康・医療・福祉戦略
ロコモティブシンドロームなどとカナを使えば目新しいとでも考えているのか。要は要介護者増加の防止だ。行政が老化や生活習慣の防止・改善などやってもその効果の波及はプラスにはならないマイナスが最大ゼロになる後向きな話だ。ガン予防も同様で、少ない予算の中で果たして優先順位の高い話なのか?

教育・人づくり戦略
一向に従来と代わり映えしないものばかりだ。

人口・協働戦略
何の戦略も感じられない。結婚資金貸付法でも検討すべきだ。
そもそも明確な数値目標などが設定されていないため、評価する際に手前味噌に『一定の成果』で逃げられるようになっている。
人口減について言えば現実は、国立社会保障・人口問題研究所の推計の県人口が平成32年までに100万人を切るという予測以上に進んでいて昨年1年間で1万2千人も減っていて、このままだと平成29年には間違いなく100万を切ることになる。
何の危機感も持っていないため作文では『一朝一夕には解決が難しいもの』と逃げている。
県の昔の広報誌にも書かれているように人口減は昭和30年代から始まっていて、それから半世紀以上経っても『一朝一夕』を語るとは、一体どんな時間のスパンで問題を捉えているのか?

経済・雇用対策
雇用については、殿様知事の公約(2年間で集中的に5,000人の雇用創出)の実現はどうなのか? 未だに2,000人台ではないか。有効求人倍率も0.7台と横ばいで全国平均が上向きになりつつある今、またまた格差が広がりそうな気配である。
秋田県の場合、日銀も指摘しているが雇用形態、地域別、職種別といった労働市場における大きなミスマッチが存在するが、これも昨日今日始まったものではなく、それらの課題を十分に見据えて(認識して)の殿様知事の一丁目一番地と言った最重要公約ではないのか?
この公約が実現できなかったら、任期半分でさっさと辞めるべきだ。

最後のページの『重点施策等の推進に当たって』の、
1.的確かつ積極果敢なチャレンジ
『人口減少社会にあっても、悲観的にならず、現状を精緻に分析する・・・』分析はもう十分だろうから、減少を止める、増加に向けて働いてもらえないものか?
公務員は人口減少社会にあっても職業・身分は保証されるからこういう他人事のように言えるのだろう。穀潰しは常に明るく脳天気に前進だ。

2.「チーム秋田」による推進
一般的に、無能と馬鹿が何百人、何千人集まってもチームというのは成果を上げられないし費用の無駄遣いになるだけだ。そもそもチームのリーダーが不在同然なのだ。

3.確かな成果の追求
まず、直近の『ふるさと秋田元気創造プラン』の客観的で細かな成果、失敗の分析・監査を行うべきではないのか?

秋田県庁とその出先は100人くらいのデキるコと数千人規模のパートで十分やっていけるのではないか? 雇用やワークシェアリングの点でそのほうが望ましいのではないか?
知事はボランティアで取りあえず誰でも良さそうだ。

  
   

  

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秋田県の相変わらずの『重点』『方針』『戦略』 への8件のフィードバック

  1. 一市民 より:

    遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

    blog主さんの体調がどうとかちょっと心配していましたが、年明けから<全開>の感じで安心しました。本年もこのblog楽しみにしています。

    この県の重点方針はローカルニュースでも何回かに分けて項目の棒読みをやっていますね。ローカル局では評価も批判もご法度なのでしょうが。

    医療などで、「県のどこにいても同じような医療サービスを提供できるように」みたいなことを言っていましたが、私はこれは間違いで不誠実だと思います。
    限られた予算で財政破綻しないうちに、例えば「このエリアは高度な手厚いサービスが可能です。ぜひこのエリアに住んでください。移住してください」と呼びかけ、移住のインセンティブや支援でも考えるほうが「誠実」な姿のように思います。
    人口減少、産業衰退の広い県土にいつまでも同じように県民が分散して住み、同じような手厚い医療サービスを求めるのは非現実的であり、エゴのように感じます。

    • argusakita より:

      一市民さん、こんばんは。

      ご心配いただき恐縮です。
      今年はウィーンより秋田のほうが寒く感じるので、頭もちょっとピリッとしたかも。(^^)

      医療に関しては全く同感です。
      同じように災害、防災の点でもそう思います。
      最近の災害で亡くなった方には気の毒ですが、(程度問題ですが)危険とされるエリアに住むのはエゴです。県民がどこに住もうが危険を防止する施策を行政が行うのが当たり前と思うのは行政側に潤沢な原資がある場合でしょう。
      危険とされる場所に住み、一旦災害が起きたときに救助関係者、消防、自衛隊といった人々を二次災害の危険に晒してよいという権利は誰にも無いはずです。
      結果的に居住地が集約されれば行政サービスの効率化、向上を期待できるかもしれませんしね。
      コスト無視の行政サービスの議論は住民側にも行政側にも何のメリットも無いはずです。

  2. blogファンその弐 より:

    本年もよろしく。

    少子化で年寄りが相対的に多くなり超高齢化。
    出生数が増えなければ絶対に人口減は解決しない。
    フランスやデンマークで出生率が短期間に増加に転じたのはドラスティックな政策や制度が効果的だったから。
    何十年も指を加えて、他国の例を「あそこは日本と違うから・・」と言い訳するから改善しない。
    結局は、日本のあるいは自治体の政策が間違っているか、政治家の実行力が無いかのどっちかでしょう。

    • argusakita より:

      >結局は、日本のあるいは自治体の政策が間違っているか、政治家の実行力が無いかのどっちかでしょう。

      全くその通りだと思います。
      フランスだってシングルマザーを認めたのはごく最近のはずで、価値観の崩壊などと恐れていたら何もできませんよね。
      選択肢の増加という捉え方をしないと。

  3. 県政やぶ睨み より:

    平成25年度で秋田県の
    中学校の1学年あたりの人数 8,893人
    小学校の1学年あたりの人数 7,946人

    昨年の年間出生数 6,248人
    毎年、700~800人ずつ減少、8年後にはゼロ?

    このままでは、去年生まれた子供が中学校に行く頃には30人/クラス
    として全県で1学年80クラス程少なくなる予定。80クラスですよ!
    それだけ教師の雇用機会も失われる。

    しょうがないから、年寄りにボケ防止で小学校にもう一回入ってもらうか。(笑)

    • argusakita より:

      私も以前、数字を出しましたが、こういう数字を出して首長がモノを言ったり、地元メディアが解説したりするのを見たことがありません。
      教育委員会あたりは焦りがあるようですが、行政全般に危機感が感じられないのは困ったものです。
      地域コミュニティ云々などといっても人間がいなかったらどーするんだと・・・。
      人間がある程度の数存在する前提で行政サービスが計画しても結局は無駄になる。
      公務員だけ生き残ってどうするんでしょうね。
      危機感の無さとスピード感の無さはホントに呆れてしまいます。

  4. 巡回親父 より:

    おはようございます。本年も楽しみにblog巡回に入れさせてもらっています。

    昨日の県庁での挨拶で佐竹知事が、
    「平穏無事でみんなが幸せという時代はこれまでもなかった。世の中が大きく動いている時こそチャンスだ」
    と言ったそうですが、1期目の穂積秋田市長も公約で、
    「大転換の時、希望を持て、覚悟を決めよ」
    と似たようなことを言っていました。

    2期目になっても何の新機軸も打ち出せない「お前が言うな」の世界です。
    失敗した施策はさっさと撤退して総括し、新しいことにチャレンジする首長を住民は期待しているはず。

    • argusakita より:

      きっと、年末か正月に猫を撫でながらナオミ・クラインのショック・ドクトリンでも読んだんじゃないでしょうかね(^^)。
      行政の首長や公務員がショック・ドクトリンを実践できたら世界的な評価されますよ。
      口先でショック・ドクトリンを語り、現実は公共事業、補助事業、減反廃止のショック緩和といったケインズ主義もどきでは全くお話になりません。
      老害は交代、交代!!(^^)

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