世界中で暴動だらけでも日本は平和

ウィーンの事務所のスタッフと連絡を取ったところ、昨夜ウィーンでは最近恒例になったこの時期特別の左翼によるデモが暴徒化して大変だったらしい。(日本で取り上げたメディアは見当たらない)
この時期特別というのは毎年1月の終わりの金曜日(去年は2月1日だったが)にHofburg(王宮、エフェソス、古楽器、鎧・武器、民族史博物館などが入っている)で行われる舞踏会があり、この参加者が建前上は学者等のアカデミックな人々の集まりということになっているものの極右政党の人間や旧ナチス支持者と言われる金持ち達に参加を許しているという指摘をする左翼(主に学生達で極左)によるデモが行われるからである。
王宮前やケルントナー大通りなどにもいくつかのデモ隊が現れ、暴徒化を阻止するため大量の警察官が動員される。
運悪くこの時期に観光に来た観光客は遠巻きに『へぇー、平和そうなウィーンでも暴動があるんだ』と驚くが、さほど以前から恒例のようにあるわけではない。

オーストリアはEUの中でも経済的には規模こそ大きくないが優等生であり、ウィーンを始めとする観光の比重も大きく、比較的平和な街である。
しかし、平和なだけに移民(主に騒乱を避けてエジプトや北アフリカ、中東からの移民)が徐々に増え、若者の雇用を奪っている現実が目に付いてきた。
北欧や英独仏ほどではないがそういう移民を排斥し、国粋主義的な極右が次第に政党としても力をつけてきているのが現在の欧州でオーストリア(FPÖが中心)も例外ではない。
オーストリアは冷静時代東西対立の緩衝地帯的な性格があり、右も左も極が付くグループが未だに存在する。極右のFPÖは第二次大戦後に赦免された戦犯達によって作られた党であるため大ドイツ民族主義者の筋金入りだ(日本で言えば極東軍事裁判のBC級戦犯たちが党を立ち上げたようなもの)。
学生(組合)組織は旧ソ連の標榜していた社会主義を掲げ右翼に対しては非常に攻撃的、暴力的な左派と分類される。(昔の日本の全学連、中核派といったイメージか)

この左右の対立がこの舞踏会へのデモで明確に現れるのである。
昨年はさほど暴徒化しなかったが、今年は写真(現地の新聞サイトから)のように黒ずくめのマスク集団の左翼が警察の車両に放火したり結構な騒ぎだったようだ。
移民問題、雇用・格差問題などと絡めて政権転覆を狙う左翼は最近は主張の中身と行動にギャップが見られ、ひょっとするとこの舞踏会以後も何かの機会を狙って暴動を起こすかもしれないと筆者は考えている。デモ・暴動で、資金や場合によっては武器を提供する黒幕はイデオロギーで動いているわけではないからである。

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(最近の左翼は楽器で騒いだりして、日本の首相官邸前のデモも流行にはのっているようだ)

それにしても、現在リアルタイムでデモや暴動が日常茶飯事のように起きているのは、オーストリア以外にも英、独、仏、ウクライナ、スウェーデン、スペイン、イタリア、エジプト、ブラジル、タイ、インドネシア、南朝鮮、支那・・・。
日本はなんと平和で安全なことかと改めて思うのだが、嫌朝鮮、嫌支那の動きは今回は長く続きホンモノのように感じる。これにもし反米感情に火が付けば大戦前夜のようになるだろう。
そのうちこういった民族主義者達と世界市民さん達の対立が暴動になる可能性は日本でも十分にあり、動きが本格化しだすとどこかから左右それぞれに運動資金が出てくることだけは忘れないでおいたほうが良さそうだ。
テロというのは様々な形があるのだ。

 
 
 
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