スイスの大統領がやってくる

2月3~6日の日程でスイスのディディエ・ビュルカルテ(Didier Burkhalter)大統領が来日する。
Burkhalter名前の通りフランス系(?)で1960年生まれの53歳。スイス自由民主党(FDP:Free Democratic Party)所属で一昨年から外務担当参事(FDFA:Federal Department of Foreign Affairs、日本で言えば外務大臣)を努め、昨年12月4日に連邦議会で選ばれ大統領に。成り立てホヤホヤだ。
実は筆者は3年ほど前にひょんなことで個人的に話したことがあり親しみを感じている。筆者より年下だが気さくなオジサンで、日本のことを結構知っていた記憶がある。

日本ではスイスは観光情報くらいしか知らない人が大多数だろうが、スイスはちょっとユニークな政治体制だ。
日本の内閣に相当するのが連邦政府で連邦参事会といい、7人の参事で構成されそのうちの1人が輪番で担当参事兼務で大統領になる。
つまり、今回のビュルカルテ大統領の来日は大統領と外務大臣が一緒に来るようなものだ。大統領の任期は1年間でこの1月から今年の12月まで。大統領としての仕事はスイスを代表する儀礼的なものに限られるため参事としての仕事で評価されるといってよい。

今回の来日は1864年の両国の通商修好条約から150年を記念してということで両陛下への謁見や安倍首相、岸田外相との会談以外に鎌倉で企業関係者を招きスイスへの投資を呼びかけると思われる。六本木でもSWISSDAYSというイベントがあるそうだ。
ダボスでの安倍首相のスピーチは海外ではなかなか評価が高く、日本同様にスイスフラン高が続いているスイスは日本の劇的とも言うべき円安への転換に大いに興味を持っているそうだ。
アジアでは支那に続いて2番目の貿易相手の日本に何を売り込みに来るのかわからないがこのビュルカルテ氏は外交に積極的で、一昨日はポーランドのワルシャワにいたはずだ。
スイスは悪く言えば金融セクターではバチカン同様言ってみればマネーローンダリングのメッカだったが、昨今のG20等でのローンダリング防止協力で旨みが減ってきたらしく、ユーロ圏で孤立してスイスフランを死守していることでジレンマを抱えている。そのため近隣国との2国間協力などで存在感を出そうというのがこのビュルカルテ氏だ。
アルメニア、アゼルバイジャン、グルジア、ウクライナ、モルドバ、ベラルーシなどの新興国を金融で支援する動きのようでポーランドへの投資もその一環だ。

日本は、戦後の復興期、朝鮮特需の際にスイスから精密機械工業技術と機械を導入し(スイスは嫌がったがアメリカが指示した)これが後の精密機械・加工業、軽機械工業の発展の基礎になったという歴史を持ち、いわばこの分野では恩がある。
日本にとってはスイスは成熟し、小さな国であるため市場としての魅力は無いはずだが、欧州特に中東欧との付き合いをする上でぜひ関係を強化したほうが良い国の一つだ。スイスフランと円のスワップ枠というのも案外有りかもしれない。

ビュルカルテ氏は来日後、そのままロシアのソチ五輪開会式に向けて飛ぶらしいが日本で有意義な時間を過ごしてもらいたいものだ。
ちなみに、スイスというのはポーランドのクラクフに集中投資していることもあり、アウシュビッツにビュルカルテ氏が行くなどナチス否定に注意を払う国。
靖国問題や戦時売春婦や第二次大戦の再評価などキナ臭い話が出ないことを願う。

Flag_of_Japan.svg Flag_of_Switzerland.svg

Flag_of_Poland.svg Flag_of_Turkey.svg

それにしても、日本とポーランド、トルコも親密で、やはり紅白の国旗同士は仲良くしたいものだ。(オーストリアも!!(^^))

ブログランキング・にほんブログ村へ
(blog rankingに参加。ご協力を。Click it!)


広告
カテゴリー: 国際・政治, 海外 タグ: , , , , , パーマリンク