秋田は完全に回復不能の周回遅れの時代に

ここ2週間、ある仕事の関係で機材を運びがてら秋田-東京・横浜を2往復した。
ここ何年も日本で長距離を運転していなかったので、桜前線を見ながらちょっとしたドライブ気分もあったのだが秋田道の横手-北上間のバンピーな道には閉口した。自動車道であって高速ではないと言われればそれまでだが、轍のある単車線の道は雨模様だと一般道よりも気を使う。凹凸の多さや照明の少なさの割にやたら無駄とも言える反射板・標識等が多く、NEXCO東日本に見捨てられているのかとさえ思われた。冬場の傷みに応じてメンテできるように最低でも2車線化すべき道路だと思うのだが、相変わらず『のようなもの』の継続である。
東北道も仙台以北はバンピーな個所が多いものの2車線のため走行・追越のどちらかの車線がメンテされているようでまあ妥協できる
が、秋田道はいただけない。あれが有料道路というのはちょっと納得がいかないな。PAなども暗く、トイレ休憩も億劫になるような寂しさだ。利用者が少ないから道路や施設が整備されない。整備されないからドライバも敬遠する。鶏と卵だが、時すでに遅しだ。

首都圏を脱して栃木、福島あたりまではSAやPAもコンビニやチェーン店のラーメン屋などが出店していて工夫があるが仙台以北はえらくトラディッショナルなSAやPAになる。さらに最近はスマートICが多くETC導入でやればできるじゃんと思うものもあるが、秋田道では・・・。
利用者が少ないからという大きな要因はわかるが、あの震災で示されたように陸上の流通の動脈(秋田にとっては)としての役割は大きいはずで、2車線化や利用者を呼び込む工夫が感じられないのは『秋田』だからか?

2回目に戻るときには少々休暇を追加して知人に会いに水戸に寄って北関東道で宇都宮のほうに抜けてのんびり4号を走り福島から30年ぶりくらいに13号を秋田まで走ってきたが、あちこちのIC近くやJCT周囲には巨大なショッピングモールやアウトレットが集まる地域ができていて驚き。水戸・内原のイオンモールは秋田の御所野のそれの何倍あるだろうか。
ただ、イオンモールやタウンに関して言えば筆者の知る限り埼玉・越谷のレイクタウンが最大だと思うが、トップ10に東日本ではそこだけであとはほとんど西日本にあるはずで、水戸・内原などはランク外なのである。その何分の一しかない御所野イオンなどMaxValuのようなものかもしれない。
誤解されると困るのだが筆者が思うのは規模の大きさではない。秋田の問題は『選択肢』の少なさなのだ。

宇都宮の上三川IC脇のショッピングセンターというかエリア(インターパーク)はとにかく広大だ。栃木は茨城と違ってイオンよりはヨーカ堂系が強くインターパークの核の一つが福田屋というデパートだ。
宇都宮(人口40万)も水戸(人口26万)も北関東の拠点都市で高速道路のJCTも近く商圏の広さがモノを言うのだが、人口で大差無い秋田市などの廃れ様や一番大きな郊外のショッピングエリアがあの御所野の小さなものでは話にならない。
昼間移動人口や産業の集積(宇都宮は結構大手企業の工場があるはず)が無いことに加え、住民の購買力の低さがこういった現実の差に表れるのだろう。

と思って福島まで走ってきて白河あたりでは除染作業中の看板も見たりしたが、郡山に入るとまたまた大きなショッピングセンターが見えたり、福島では立体交差などの道路の整備が進んでいる。おそらく原発事故以降の特別措置もあるだろうが3年であそこまではできない。ずっと以前からしっかりした計画があってのことだろう。既に福島南部あたりまでは『関東』という位置づけなのだろう。
バイパスの福島西道路を左折して13号に入ると暗ーい夜道が続き米沢、上山あたりまでは30年前とあまり変わらない。山形市内に入ると比較的道路は整備されている。山形以北はバイパスだったり将来的には高速になるだろうと思われる無料部分が虫食い的に出来ていたりで秋田県に入る。雄勝から秋田市まではご存知の通り。

それぞれ地域の事情、財源の問題もあるだろうが秋田市などは7号、13号の交差する場所で開発の計画によってはそれなりに人口も商圏も期待できるにも関わらず、茨島交差点や山王交差点などは21世紀になっても立体交差すらできない。道路整備が進まないから商圏の拡大も期待できなくなり、大資本もイオングループを除けば秋田に関心は無さそうに見える。
大店法で中心市街地が消えると規制をし、デパ地下も無い中途半端な百貨店を作ったものの20年ももたずに撤退。モールも数えるくらいしか出店が無く・・・そのくせ中心市街地も活性化するどころかまたまた元の木阿弥。
秋田は行政も民間も一体何を考えているのか不思議で仕方がない。あたかも『皆で貧乏でいよう』がスローガンなのかとさえ思える。人口減少が加速しつつある今、アベノミクスとも無縁そうな状態では天災か何かドラスティックなことが起きない限り秋田は何周も周回遅れのままどんどん衰退していくとしか考えられない。
かつて秋田に可能性を強く感じていたものとしては非常に残念なことである。

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秋田は完全に回復不能の周回遅れの時代に への5件のフィードバック

  1. ちんあなご より:

    米作偏重の秋田県だが・・・「あきたこまち」の後継品種を5~6年かけて作ることを、今年になってやっと決めた。

    山形県は2007年に3年計画を作って「つや姫」作戦を実行している。
    どの県も同じように努力してきた。

    秋田が10の努力を15に増やしても、他の地域は30くらいの努力を常にしている。
    それでも秋田人は言う 「前より頑張ってるからいいでしょ?」

    • argusakita より:

      ちんあなごさん、こんばんは。

      農作物ですから5,6年のスパンで取り組むことがのんびりなのか急ぎなのかよくわかりませんが、5年後の秋田県はちょっと想像しがたいのが個人的な印象です。
      金融庁の内部資料で『単独で生き残りが難しい地方銀行』の筆頭に秋田銀行が載せられたそうで、他行との合併などが進めば一般顧客はまあ直接的な影響は少ないものの、県内自治体と秋銀をメインバンクにしている企業は影響は甚大でしょう。
      県債も市町村債も引き受け手が無くなると・・・。
      5年後の秋田県を想像できない、想定できないのは実は県や市町村の首長や公務員達なのかも。

      それにしても山形と秋田の県境は道路も鉄道も誰かの意図的な『繋がない』という意思が働いているかのように感じます。
      雄勝-新庄、にかほ-酒田は何故サクッと繋がないのでしょうね。
      山形側が通過点になるのを嫌がっているのか、秋田側が新幹線で盛岡にストローされたようにさらなる流出を恐れているのか・・・。

      • 地元民 より:

        >金融庁の内部資料で『単独で生き残りが難しい地方銀行』の筆頭に秋田銀行が載せられたそうで

        これ、相当ヤバいでしょう。
        秋田県は、blog主さんが以前
        シロアリ達にとって『あんべいいな』の秋田県
        で書いていたように県庁、商工会議所、秋銀、魁の固い結束で成り立っているわけで、その一角が崩れるとなれば分解しますがな。

  2. ダメ出し より:

    インフラの遅れどころか、AAB(4月23日)から、

    「県人口104万人割れが目前 前月比4600人余減」

    4月1日時点の県人口が、104万764人で前月に比べ4602人減。
    blog主さんのご子息も入っているんでしょうね。

    毎年大体、月平均で千人減っているんだから、4月中に104万割るのは確実。
    にも関わらず、県調査統計課では、
    「このまま人口減少が続けば、6月には104万人を割り込むとみています。」

    バカなのこの統計課は? 何暢気なこと言っているんでしょ。

    本当に、人口減少が加速していますね。

    • argusakita より:

      こんにちは。

      すみません、実はウチの子供2人はある理由で住民票をまだ秋田から異動していません。
      ですから住民票ベースと思われるこの数字には含まれないと思います。
      進学に伴う社会動態は実は正確ではなく、実数は倍近いという人もいるくらいですね。
      おそらく10~15年後、子供は数字上こんなにいるはずなのに街でほとんど見かけないという状態もあり得るでしょう。

      どうしようもありませんが、加速してますね。

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