マイルドヤンキー亜種の消費行動が秋田の活性化のカギ

最近読んだ博報堂・原田曜平氏の『ヤンキー経済 消費社会の主役・新保守層の正体』(幻冬舎)がなかなか興味深かった。

知恵蔵miniから引用すると、
『現代日本の若者の一類型を表す言葉。2014年1月、博報堂ブランドデザイン若者研究所のリーダー・原田曜平が著書『ヤンキー経済 消費社会の主役・新保守層の正体』(幻冬舎)で提唱した。かつてのヤンキーから攻撃性といった激しさを除いたような性向を持つため、マイルドヤンキーと名づけられた。その一番の特徴とされるのは、上京志向がなく地元で強い人間関係と生活基盤を作り上げ、家族生活を楽しもうとすること。総じて学歴・年収が低めであり、身近な世界以外に関心が低く、出世などの野心が乏しい。家賃を始めとした物価の安さや強固な地縁関係の影響などにより、消費活動はそれなりに活発。新保守層と位置づけることができ、経済のみならず政治・社会構造などの側面でも、日本の趨勢に大きな影響を与えるものとして関心が寄せられている』

この本を読む限り、著者が対象として考えているのは北関東、群馬・栃木・埼玉・茨城・千葉・神奈川あたりの若者ではないかと思われるのだが、ほとんど秋田県にもあてはまりそうで興味深い。
ただ、『消費活動はそれなりに活発』『新保守層』『日本の趨勢に大きな影響を与える』というあたりは残念ながら当てはまりそうにない。その意味で定義づけから亜種と呼ぶべきものだろう。

たまに秋田に帰ってきて日曜日に車でブラブラしていると乗っている車で何となくステロタイプなものを想像してしまう。
軽自動車・・・学生か、いわゆるDQNママ(シングル?)か、年寄り
大型の四駆・・・一般公務員(山奥の道の荒れた場所への異動を考慮してか、あるいは普段の鬱憤を大きな車を運転することで解消しているのか・・・)
中堅クラスの外車・・・教員(共済他で斡旋でもあるのか? 最近はAudiが多い印象)
高級外車・・・医者のボンクラ息子や若い奥さん
残りの普通のセダンやステーションワゴン、SUVはまあまあ普通の人か。
そしていわゆるワンボックス(大型・小型)に乗っているあたりがこのマイルドヤンキーなのだろう。
休日には朝からイオンモールやその他のSCの御馴染みの店をなんとなくブラブラし、特に買い物をするわけでもなくせいぜい話題のラーメン屋に行ったり、給料日直後は回転寿司にといった感じだろうか。特別話題性がある映画などにもワンボックスで殺到する。
夏場は、海や山に行くあるいは自宅に集まったりしてBBQ。ドライブが好きな連中は道の駅あたりで時間を潰す。結構地味で真面目な印象がある。

このマイルドヤンキーは日本に限ったものではなく、ウィーンあたりでも同じだ。
ただ、冬場でもアウトドア派が結構いることや、夜子供を置いて遊びに出歩く夫婦などが多いことが違う。行き先は、年齢に応じてライブハウスやオペラやバレエ、子連れなら博物館、美術館といった場所がある。夏場は、芝生の有る場所やドナウ川(決してきれいな水の流れではない)の岸辺でただ昼寝をしていたり。
秋田ではなかなかそういう『場所』が無い。結果、消費活動も活発とはいえない状態なのだろう。
絶壁のような旭川を2階建てにして下部を放水用、上部に少しせせらぎを作って親水公園的なものを作れば、屋台なども集まるだろうし秋田市中心部に何となく賑わいが戻ってきそうな気がするのだが。
アカデミックなものやハコモノなど要らないのである。『何となく集まる』場所が必要なのである。

年寄りたちはシブチンで金を使わず貯め込むだけだ。このマイルドヤンキー層をよく研究して彼らが興味を持つ、消費をするようなものを作っていくことが行政に求められる活性化の施策だと思うのだが、そのマイルドヤンキー層と予備軍も年に1万人ずつ県外に流出しているため既に手遅れなのかもしれない。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
(blog rankingに参加。ご協力を。Click it!)


広告
カテゴリー: 県政・市政・議会, 社会・経済, 祭り・イベント, 秋田を改造 タグ: , , , , , パーマリンク