焦点を当てるべきは容疑者ではなく誤認逮捕や自白強要

片山容疑者が真相を語り一連の事件の顛末が明らかになりそうだ。
メディアも一斉に片山容疑者に関して根掘り葉掘り。チャゲ&飛鳥の覚醒剤、小保方STAP問題もそうだが、日本では何故こんなに一斉にメディアがバッシングし世間の空気を『エラく大変なこと』に仕立てるのか・・・。
筆者は逮捕者や非難される当事者たちを擁護するわけではないが、こういう日本社会の一斉に右向け右的な動きに非常に嫌悪感を感じる。おいらには関係無いやと思う人が少ないのだろうか。

一連のPC遠隔操作事件では、重要施設の爆破だのコミケでの殺害予告など、もし現実になれば確かに社会的影響は深刻だ。しかし、実際には何の被害も起きず、Tor(昔のオニオンルータ)を使ってIPアドレスの隠蔽手法や送付されたメールの内容から単なる愉快犯の色彩が強いことは捜査のベテランなら最初から十分わかっていたことではなかったのか?
凶悪犯罪とは言えない(今回の場合は)威力業務妨害の事案に血税を投入して特別な捜査体制を作り、ドイツやアメリカにまで捜査担当者を派遣し、結局IPアドレス周りでは辿れなかったという(技術者なら誰でもわかっていた)結果と操作能力の限界を露呈し、逮捕権の濫用とも思える4人の逮捕とその根拠となった自白の強要。この4人のその後を考えると気の毒で仕方がない。大学を辞めざるを得なかった若者もいたということだし、例え誤認だったとしても逮捕歴が記録として残っていれば例えばアメリカのオンラインでのビザ申請は非常に困難になるはずだ。4人の記録は抹消してあげたのだろうか?

結局、大して社会的影響の無い事件を警察組織がコケにされたというメンツのためにこれだけ大掛かりに一生懸命やったのだろうとしか思えない。その途中で4人もの誤認逮捕で『犠牲者』を作ったのは警察組織だ。
そして、結局は尾行や監視カメラの駆使などコンベンショナルな手法で真犯人を特定したというのは、自分たちの不手際のケツを拭っただけだ。
メンツや身内が関わった場合の警察の性急さと一生懸命さはハンパじゃないというアピールをした事件だった。
そんなことよりはストーカーで殺人まで起きるような事案で警察がもっとうまい関わり方をしていれば殺されなくて済んだ(ように思える)件は何ともやるせないではないか。
市民を守るのではなく自組織、体制(による秩序)を守るための警察なのだと改めて感じさせる。

覚醒剤事件も単に芸能人のゴシップのような気さえするのだが、どのメディアも朝から晩まで。中には関連容疑者の青森の実家まで出かけていき根掘り葉掘り。覚醒剤だのの案件に生まれた環境や人生履歴の全てが関わるとでも言いたげな取り上げ方はそれこそ人権問題のようにさえ感じる。

小保方STAP問題は、学位論文を書いたことがある人は皆醒めた見方だろう。
あの論文を読む限り、筆者の理解では『STAP(と名付けた)現象を発見した。さらなる検証が必要である』という内容であって、決して『STAP細胞を作った。手法を確立した』という内容ではない。これを後者のように誤報したのはマスコミの責任ではないのか?
世界中で再現実験が行われたように、論文の世界に反論、批判を行うのはあくまでも実験や論文で行うべきで、記者会見や質疑応答でくだらない質問に答えることではない。
何故、理研や周囲の研究者がそういう研究者・科学者としての基本的な態度で臨まなかったのかが筆者には不思議でならない。
確かに割烹着は実験の際に薬品付着や火がつくような事故が起きたときに白衣のようにサッと脱ぎにくいだろうから何故あんなものを着るのか理解できなかったし、マイクロシリンジ、ピペットやダクトを使うような実験操作をする研究者がマニキュアを使っているのも筆者の経験からは全く理解できなかった。
STAP現象というのが本当にあるのかどうか、専門家たちはこれだけに注力して欲しいものだ。
はっきり言えば仮にSTAP現象の有無の議論が出てきたとしても一般ピーポーには現時点では全く無縁の世界の話なのだ。そこにマスコミがスキャンダラスな報道内容・手法を向けても無意味としかいいようがない。

覚醒剤とは違うが、現在、大麻(マリファナ)はいろいろな国や州で医療用として購入・使用の自由化が進んできた。カナダでは自動販売機もあるという。日本では取締法で犯罪となるが、その科学的根拠が最近の研究で誤りだったことがわかってきたようだ。
大麻報道センターという規正法の緩和を訴える組織もあるようだが、現在の大麻に関する研究や事実について知りたい向きはここからあれこれ情報を得られる。
今は、ダメはダメでもそのうちダメでもなくなりそうな予感がする。

 

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焦点を当てるべきは容疑者ではなく誤認逮捕や自白強要 への1件のフィードバック

  1. 元容疑者 より:

    はじめまして。

    私は大げさに言うとある件で冤罪になりかけた経験があります。
    ブログ主さんの<世間はもっと自白強要やそれに基づいた誤認逮捕に焦点をあてるべきだ>という主張は本当にその通りだと思います。
    今回も確か警察庁の長官か誰かが頭を下げたのをニュースで見ましたが、それこそ謝って済むなら警察は要らないわけで、非常に理不尽な感じがしました。
    (警察だから警察は要らないとか言われそうですが)

    マスコミにも責任があるように思います。
    いわゆる警察関係者のリーク情報で自分たちでは裏付けも取らないままどんどん報道して容疑者と言われる人間の個人的な情報や学校、親戚、交友関係などにもズカズカ踏み込んでゴシップ好きの視聴者の餌にする。とんでもない話です。そのくせ通名報道は相変わらず。
    よく**警察24時みたいな番組や刑事モノドラマを作るのに警察との協力関係も必要でしょうが、警察の<本当の姿>を私たち国民は認識しておく必要があると強く思います。

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