外国人に日本のお菓子の紹介・説明は難しい

日本に観光旅行をする知人たち(イギリスやらスイスやら)とパリで合流し、ちょっとした手違いからアムステルダム経由で帰国。元気なガイジンさん達は時間がもったいないのか酔った勢いか、皆何度か日本に来ているくせに何故か誰も浅草に行ったことがないということで浅草を案内しろとせがむため荷物を東京の事務所に置いて休む間もなく浅草へ。
何年ぶりかで浅草に行ったが相変わらずの賑わい。
仲見世もエラく混雑していて、こっちはただでさえ長旅で草臥れているのにキョロキョロしている知人たち5人にあれこれ説明しながら羊飼いのような『お仕事』。
浅草寺は日中行くよりはライトアップされる夜に行ったほうが良いがそこまで面倒を見る必要もないだろうと一通り案内。
kibidango-aduma一人の女性が、仲見世を歩いている時に若い女の子が販売している『あづま』のきびだんごに興味を示し、食べてみたいと言う。筆者の経験から西欧の人間でこのきびだんごを食べてデリーシャス! ワンダホー!などと言った奴は皆無なため正直言ってちょっと戸惑ったが本人のリクエストなので人数分買って食べさせてみた。やはり男性人は怪訝な顔をしてあの微妙な甘さと食感はウケていないようだったがリクエストした女性は気に入ったらしい。味も食感も西欧には例えようが無い。
自分たちは一体何を食べているのか説明しろと・・・。

これは非常に難題である。
名前こそ『きびだんご』だが、岡山あるいは桃太郎を連想させるきびだんごとはちょっと違う。キビが入っているのかどうか知らないがおそらくもち米だけの団子を串に刺してきな粉をまぶしてあるもので、きびだんごという名前だが本来の吉備団子ではないとか使っている素材はこれこれなどとあれこれ英語で説明してみたが、まあ我ながら無駄な努力だった気がする。
一人がヤキトリのようだと言ったものだから、得心したように皆がヤキトリ・ケイクスだのヤキトリ・スイーツ(スイーツって単語は英語ではあまり使わないのだが)と楽しそうにしているのであとは放っておいた。一行の誰かが帰国後『ヤキトリ・スイーツ』という単語を流行らせるのではないかと少々心配だ。日本の文化を誤って伝えた責任の一端はこちらにありそうだ。まあ、どこかに正確な英語の解説でもあるだろうからそれに期待しよう。

そもそも、岡山あたりの吉備団子(吉備の国の団子)は大福のように単体で串など無縁だし、キビが入っていたり入っていなかったり黍団子とも言えるしそうでないものもある。
800px-Tanida-kibidangoそして、北海道に行ったことがある人は見たことがあるだろうが『谷田の日本一きびだんご』という全く異なるお菓子もある。全国的に見ればきびだんごの定義は簡単ではないのだ。
日本人が日本をうまく紹介できないのはこんなことも理由の一つのように思うのだが、大げさに言えば改めて日本の食文化の多様性というかファジーなものを感じずにはいられない。

あまり詳細な計画を持たないまま来日した暢気な外国人の相手を続けるのは少々勘弁だが、仕事の付き合いもあり無碍にも出来ない。数日暑い東京で過ごすことになりそうだ。さっさと関西に追いやるか・・・。

うーん、どうしたスペイン、GL敗退決定か。既に社内の賭けで筆者は敗退してしまった。決勝はオランダvsドイツかなぁ・・・。

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