食肉が高価なのは戦後レジームか?

例のガイジンさん達に付き合ってあれこれ都内で食事したり、連中はコンドミニアム宿泊のため少し自炊するらしく食材のショッピングにも付き合わされてサッカーTV観戦で眠いのと合わせて全く仕事にならない日々だ。
まあ、何度も日本に来ている連中だからあまり観光地っぽいところに連れていけと言われないのがまだましだが、美味いラーメンが食いたいなどと日本人相手でも好みでなかなか難しいリクエストに頭を悩ませていた。
ラーメンは実は筆者は密かに自負するものがあって、都内のいわゆる**系(次郎、がんこ、青葉、こうや、生駒軒や各種大勝軒系など)は大体食っている(と思っている(^^))。さてガイジンさん達に合うのは何だろうかなと考えて、皆で早稲田の近くまで行ったついでにちょっと並ぶの覚悟しろと言い含めて高田馬場の『三歩一』に連れて行った。感想はどうやら皆最高だったようで安堵。替え玉注文のフランス人が大絶賛。
ラーメンと言っては失礼なのかもしれないが『鶏そば』で有名なここは絶対に欧米人にも美味いと言ってもらえる確信がある。(店情報や場所はネットでどうぞ)

食材の買い物に付き合って大体の外国人が言う感想が『日本は乳製品、肉、ハム、ソーセージといった加工品がクレイジーなほど高過ぎる』である。
確かに筆者もウィーンという欧州でも物価が比較的高いところにいるが、日本のそれらの値段は滅茶苦茶な感じがする。肉に関して言えば3倍から4倍くらいの感覚。
乳製品のバター、チーズ、ヨーグルトの値段が高い理由(関税の高さプラス天下り機関のための上納金)については以前TPP絡みで書いた通りだが、肉や肉加工品の高さもJA他の利権絡みでわざわざ高価な輸入穀物を飼料にしたり生育に手間をかけすぎるなど非効率で高価になるような仕組みがそうさせている。さらに肉類に関しては同和等の問題も関わり不透明なことも多い。
海外で暮らしていると数cmの厚さの肉のステーキなど珍しくもなんともないし、買うときにも抵抗が無いが、日本に帰ってきてスーパーの薄い肉のパックなどをみると食生活では日本は未だに戦後から変っていないのではないかと思うくらいガッカリする。
『肉は高級品』『牛肉は高価』といった観念が未だにあるのではないか。ちなみに豚肉の1人あたりの年間消費量は秋田県は全国一である。豚肉が好きなのか低所得で牛肉が買えないのかはわからない。じゃあ、牛肉も買えるようにしよう(所得を上げよう)という行政側の発想が欠如している。
時々分厚い肉の塊を食べたいと思っても日本では値段と場所で手軽に買えない(秋田市などは某店に事前に頼まないとまず買えない)。
余談だが秋田の義平福を味見したいと思っても、秋田市内の某レストランに事前予約しないと食べられない。(実際に食べてもそれほど特別な見かけ、美味さというわけでもなくてちょっと残念だった。あれじゃ市場競争力は無いな)

『肉は高級品』『牛肉は高価』といった観念を戦後レジームのごとく未だに引き摺り、それをビジネスに無理やりつなげようとするから秋田県がブランド牛を統一だの高付加価値のどうのとか何十年も遅れた施策をとることになっている。もう海外ではWAGYUが世界各地から出てきている。もっと安くて美味い肉の塊を地元の人間が食える施策を取るべきだし、穀物飼料はそれこそコメで何とか改良していければ一石二鳥のはずなのに。
ついでに肉の消費量を上げて地元で消費されるように、料理法などをPRする。そういう消費者側に立った施策が取れないのは本当に利権に毒されているか馬鹿なのかどちらかだ。食べる人が多くなれば生産者側も気合が入るだろう。趣味のような規模でTPPには立ち向かえない。

==閑話休題=======================
分厚い肉をジューシーに焼くには家庭では火力が足りないので、フライパンが冷たいうちから肉を乗せて焼けばよい。片面から弱・中火で低温火傷をさせておいて最後に強火で両面に焦げ目を付けるのが家庭でのやり方。最初から強火で焦げ目をつけたらパサパサになってしまう。これ、どんな肉でも同じ。
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以前も書いたが、秋田県の藤里町のサフォークのホゲットをどうして大々的に宣伝しないのだろう。(事情を知っている人はこっそり教えてください)
臭みの先入観は生のホゲットの肉の料理を食べたら単なる先入観だったとわかるはずだ。
行政や流通も買ってくださいではなく、こう料理しますという消費者側へのPRが必要だ。
牛は生む子供の数が少なく妊娠期間も人並みで効率が良くないが、羊は妊娠期間は牛の約半分のはずで効率もその分良い。豚はもっと効率が良いが。
今後、移民受け入れがどうのとか騒がしくなってきているが、ムスリムが多くなった場合は牛・豚よりも羊・鶏に需要があるのは誰でも知っていることだ。
うーん、W杯日本残念だったな。しかしあのグループの結果は至極妥当な順位。試合の中身も感動するほどじゃなかったが、日本のマスコミの前評判に乗せられた日本中が『夢をありがとう』といった感じだろうか。
決勝Tが始まるこれからですよ、4年に1度のW杯のおもしろみは。

 

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食肉が高価なのは戦後レジームか? への3件のフィードバック

  1. 食べ物はお腹の中に入って消えていくものなので、やはり値段の安いものが選ばれるのことはしかたがないんですが、ブランド戦略、高付加価値化ということが声高に叫ばれるのが問題なのかもしれませんね。飼育者も高い値段で売ろうと、ビールを飲ませたり、丁寧にマッサージしたり、世話がすごいことになってます。何もそこまでしなくても。もっとも秋田県の畜産がどの程度やっているかはわかりませんが。

    確かに餌代が高いことが、肉が高額になる原因であることは確かでしょうね。ただ、昔のように残飯で畜産をすることは無理でしょうから、農家自身が地域に安全で安い飼料がないかを探す嗅覚が必要なのかもしれませんね。おからを乾燥して他県からも集めたら資料代を安く出来ないかと妄想してます。

  2. blogファンその1 より:

    ご無沙汰しています。

    確かにW杯関連のTVでブラジルの料理の代表でシュラスコなんかを見ると、どうして日本ではああいう塊の肉を手軽に食べられないかと思いますね。
    食文化や人種的に内臓の違いもあるでしょうが、外国では安いものを日本ではわざわざ高い食品として食わせられていると思うものが多いですよね。
    肉もそうだしビールみたいな飲み物も。
    それに先進国では唯一と言われるのが日本のマーガリン消費です。バターは高価、マーガリンが廉価という固定観念も戦後レジームなのかも。
    また、肉が高くて魚は安いなんて現実はもう無くて、グラムあたりで見たら魚の方がよほど高価だったりするのを日本人は見て見ぬフリをしているような気がします。

    消費者側の意識や行動を変えていけば生産者側をインスパイアできるというblog主さんの主張、なんとなくわかるような気がします。

    • argusakita より:

      TVで見てもシュラスコ美味そうですよね。岩塩だけでも美味いですが、モウリョ使っても美味いし。
      ロシアのシャシリックも似たような豪快なBBQですが、一旦漬け込んでから焼くのがこれまた美味い。
      そうですね、マーガリンを日本ほど沢山使う先進国は無さそうな気がします。
      これだけ人口を抱えて先進国、経済大国などと言われますが、そんなに豊かな感じを受けないのが不思議の国ニッポンです。

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