宗教団体や支那の持ち物にならない前に

ついでに湯沢の『いこいの村』についてしばらく前に調べたことに少し加えて備忘録としておく。

一昨年12月に事業停止した湯沢市(高松湯尻村下32)の木地山高原温泉『秋田いこいの村』がタダで譲渡とアナウンスしても未だに譲渡先が決まらないようだ。昨年7月には湯沢市の検討委員会が7法人のプレゼンなどを受け、そのうち5法人には湯沢市側から出向いて応募法人の調査などを行い、9月には三重県鈴鹿市の特定非営利活動法人『まごころ』に譲渡が議会承認された後決まりかけた。
ところが、このNPO法人が特別養護老人ホームを市内に別途建設する計画を明らかにし、その確約を書面で求めてきたため市はこれを拒否し、『秋田いこいの村』の契約遂行も困難と判断したということだ。市は『特養建設は市の介護事業計画の中で定められるもので、特定の法人の要望に応じることはできない』と回答したようだ。
行政の頭の堅さというか議会を含めて検討委員会の事前チェックのいい加減さも露呈した格好だが、また大阪・堺の業者とうまくいかなかったのも似たような状況だろう。
そもそも、この無償譲渡どうやら譲渡自体はゼロ円らしいが、
・譲渡に関して生じる測量・分筆・登記等の費用(約1,000万円)
・温泉を使用する際の源泉利用料
等はタダではない。このことをきちんとアナウンスしていたのかはわからないが、交渉の段階でこれらの交渉が進まず二の足を踏んだこともあるのではないか。

秋田いこいの村は栗駒観光周遊ルート(R398)の山あいにありCMで有名な多郎兵衛旅館や小安峡からすぐだ。温泉宿泊施設は2万平方メートルの敷地にRC造5階建て。傍にはつぶ沼やこけ沼、桁倉沼や木地山高原キャンプ場他天然の滝の露天風呂『川原毛大湯滝』などもある。また、地熱発電所(最近オリックスも手を出し始めたらしい)なども近く、川原毛地獄や泥湯温泉を抜けて秋の宮山荘までの道(県道51)は冬はさすがに全部は通行できないが、夏はなかなかスリリングなドライブルートである。(筆者も1度行ったことがあるが、助手席に乗っている人間は相当に恐い思いをしたようだ)
施設は1977年、当時の雇用促進事業団が勤労者向けの福祉施設として建設し、その後湯沢市が観光による地域振興を目的に2004年事業団が改組した雇用・能力開発機構(2011年解散)から買い取った。
もともとは雇用促進事業団(旧労働省所管、本来は炭鉱離職者のためのもの)は雇用保険で集まった金でこれを作ったのだが、全国にこれと同じような『ハイツ&いこいの村』がワンサカあるのだ。秋田県では少し前に破綻した八郎潟ハイツも同様である。平成23年4月1日現在でもこんなにあった。現在の一覧はここ。

世の中を騒がせた旧厚生省の旧年金福祉事業団によるグリーンピア問題と全く同じ構図で、無駄遣いのハコモノが雇用促進事業団、雇用・能力開発機構、湯沢市とババ抜きのババとして受け継がれてきたのだ。
利用したことがある人はわかるように民間の旅館やホテルと違ってインテリアも素っ気なく研修施設のようでミラーボールのある30年前の場末のスナック風な施設(?)があるくらいで、あんなところを利用するのは教職員や一般公務員や団体職員くらいだろう。
(これらの需要が無くなってハイツもいこいの村も追い込まれたと推測する)

いこいの村は単なる山の中の山荘ではなく山、温泉、沼といった景勝地と豊か過ぎる自然のロケーションに囲まれた場所だ。
しかも筆者の見た地図ではかろうじて栗駒国定公園の境界からはほんのわずかに外れていて、開発のハードルは一つ低い(だろうと思う)が民間デベロッパーではまず開発が困難のはず。
もし筆者が10歳若かったら絶対に数千万の借金をして買い取って改装し事業を始めたいくらいで、何故湯沢の人たちは放っておくのか不思議でならない。
湯沢市としてはおそらく秋の宮山荘、秋の宮温泉郷にリソースを集中しているのかもしれないが、秋の宮と小安峡のシナジー効果の期待できる観光資源を放っておくのは本当にもったいない。

ああいう場所を宗教団体や支那が買うといった場合、湯沢市は毅然と断れるのか?
いこいの村に限らず、秋田県内にはこういった危ない場所が相当数あるだろう。

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宗教団体や支那の持ち物にならない前に への4件のフィードバック

  1. 静かな秋田市民 より:

    今日の「新・報道2001」で鬼怒川などの寂れた観光地の不動産物件を中国人が爆買いしている話や各地の空き家の問題が取り上げられていました。
    いこいの村は解体する方向だそうですが時期は未定とか。

    「いこいの村」閉鎖 湯沢市、譲渡先探し断念(河北新報)
    http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201502/20150218_51003.html

    土地建物の無償譲渡を断念した湯沢市、財布具合が悪いでしょうから仕方がないかもしれませんが、なんかもったいないですよね。
    変な中国人が買ったりしないといいですが。

    空き家の問題は秋田では深刻です。
    ウチの近所にも空き家が3軒ほどありますが、今年は雪が少なくて大丈夫でしたが大雪の時は危ないなぁと思っています。

    • 地元民 より:

       そのニュース記事地元の新聞にも少し前に出ていましたよ。

       無償譲渡などと言ってもあれこれ許認可権をチラつかせる貧乏自治体の馬鹿役人達はリゾート開発のコーディネータやファンドを呼んでくる能力なんて皆無。土台無理ゲーな話でまさに殿様商売のようなもの。
       解体するにしても原状復帰なんて言ったらそれこそ半端無い金がかかるだろうに。
       副市長らの公金飲み食い問題やら何やら湯沢市はロクでもないイメージしか無いな。

      • argusakita より:

        >貧乏自治体の馬鹿役人達
        (^^)
        空き家問題もそうですが、ほとんど場合、
        売却価格<解体費用+不動産取引税
        なんですから個人では逆立ちしたって得することは無いでしょう・・・と見えるのが詐欺が起きる隙間かな。

    • argusakita より:

      そうですか、解体ですか。もったいないですね。温泉もあるのに・・・。
      支那人の投資対象としては交通の便が悪いので無しかもしれませんが宗教団体はわかりませんね。

      空き家の問題、以前から気になっていました。雪で潰れて危険というのもありかもしれませんが、相続税改正、固定資産税の6倍の問題(建物有無)、持ち主が既に県外にいて帰る予定が無い場合等等考え合わせると、そのうち空き家を巡って新手の詐欺事件が多発すると予想しています。
      不動産取引の経験があったりちょっと税務を知っている人なら簡単に思いつく詐欺ですが、詳細は書きません(^^)。

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