ちょっと切ないニュース ~W杯ごみ拾い表彰~

日本人サポーターによる試合後のごみ拾いのニュースを聞いたときに、『そうならないといいなぁ』と直感的に思っていたが、やっぱり『事件』が起きてしまった。

日本人のごみ拾いを表彰 リオ州政府(産経)

筆者も日本人の端くれとしてあのような日本人サポーターの行動は素晴らしいと思うし日本人の道徳的に持っているものの誇らしさをささやかに感じるのだが、各国のメディアがこれに注目したのは素晴らしさというよりも奇異の目で見た驚きのほうが強いだろうと思うからだ。

1700億のTV放映権のうち400億を日本コンソーシアム(NHK280億、他は民放)が払ったことも世界では知れ渡っていて、肝心の試合結果は1分2敗。日本のというよりもアジア枠で出た南朝鮮、イラン、オーストラリア全部でも3つの引分け以外は勝利なしを見るとレベルが全然違うことが一目瞭然。
国や民族の威信をかけ、サッカーやプロスポーツでしか絶対に上流には行けない階級社会の国や貧困国からそれぞれの人生をかけて試合に臨む選手達。サポーター達もこの4年に1度のイベントのために働き、中には仕事を辞めてブラジルまで行く。
TV中継で流れる試合前の国歌、それを歌う選手・サポーター達の映像を見ているだけで日本とは選手もサポーターも全く違う次元と本気度なのがわかるではないか。日本のマスコミのスポンサーからの金集めの一つの興行だけではないのだ。
オリンピックなどとは違う、それがサッカーのW杯。

1勝もできずに帰国した選手たちを成田に出向いて暖かく迎えるサポーター、『感動をありがとう』これは筆者的には”無い”。せいぜい『ご苦労さん、夢をありがとう』くらいか。
負けて帰国した選手たちが各国でどんな迎えられ方をしているのか日本でも報道されているだろうが、あれが『普通』。
『普通』が良くて日本の状況が良くないという話ではないが、多数か少数かという視点では明らかに『普通ではない』。

そんな中で敗戦後のごみ拾いを注目され、チーム・選手たちもサポーターも(テレビ東京の番組ではないが)You 何しにブラジルへ? である。

リオデジャネイロは次期夏季オリンピック開催地で、機運を盛り上げPRしたいことだろうし、オリンピックで日本のサポーターのように皆がごみ拾いしてくれたら州政府も多少は人件費が浮くだろう。
しかし、日本以外に日本の道徳を当たり前のように広めようと思っても絶対に無理だという確信に近い感覚が筆者にはある。

リオ州政府のカルロス・ポルチニョ環境局長が表彰時に、
『日本人の行動は文化的な遺産だ』
と語ったとされるが、この意味を日本にいる日本人はどう感じただろうか?

いいことはいい、裏を読んで卑屈になる必要はないという声が聞こえてきそうだが、やはりちょっと切なく感じるのだ。

 

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ちょっと切ないニュース ~W杯ごみ拾い表彰~ への1件のフィードバック

  1. きりたんぽ より:

    こんばんは、やはりそういう状況で人柄や国柄が正直に出るものだと感じました。
    NHKが400億円で放映権を購入。フランスから始まりブラジルに至る、計5回目ですが、
    途中の大会から間に電通が入ってきました。そして一気に高額になりました。
    たしか最初のフランス大会ではFIFAに直接65億円くらいですか!?
    たしか数十億だったと思います。
    しかし韓国企業の電通が入り
    FIFA → 電通 →日本コンソーシアム(NHK・民法)
    NHKではオリンピックから大リーグ中継からF1、PGAゴルフなどなどあらゆるものは
    電通なしでは買えないという状況に日本は陥っています。。。
    いったい電通はいくら抜いているのか??ですよね。

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