法律の不備、時代との不整合がどんどん出てくる日本

【情報漏えい(流出)問題】
秋田の自宅にベネッセから詫び状が届いているそうだ。例の情報漏えい(流出)の問題だが、筆者の子供たちは既に提供情報の住所その他が使えないものになっているため実質的な被害は無い(だろう)と思っている。試しに損害賠償を請求してみようかとも思うが、これを一斉にやったらベネッセはあっという間に倒産するはずだから自重するか。
日本のマスコミは情報漏えい元のベネッセと犯人の犯行(方法や売買金額等)などに焦点を当てているが、問題の本質はそこではない。
こういう事件は今の日本の緩い法律では今後も必ず出てくる。
(いや、どんな法律を作っても問題を起こすのはあくまでも最後は人間だからという指摘もあるが)

EUの場合は個人情報の保護の権利というのは『欧州連合基本権憲章』や『欧州連合の機能に関する条約』で認められた基本的人権の一つとされているため、個人が実際に不利益を被っているかどうかは問題ではなく、例え不利益を被っていなくても個人情報保護の権利を行使することができる。
ところが、日本(アメリカを真似したため)の場合は、実際に不利益を被らなければ(例えば)企業側で何をやっても良いという考え方。つまり経済政策と個人情報保護がセットになっている。これが適当な本人同意だけで情報がどんどん売買される所以だ。
そのため今回の犯人には不正競争防止法違反(営業秘密4号~9号)が適用されそうでせいぜい5年以下の懲役若しくは500万円以下の罰金となる。
もっと重罪扱いにして抑止を図るべきだが、何しろ経済政策とセットのためやたらと厳しくするとデータの使い勝手が悪くなるという逆効果もある。
不正競争防止法は平成23年度に(平成5年度以来)8回目の改正が行われているが、まだまだザル法&抑止力が低いという指摘が多い。
日本の個人情報保護法も相当に緩いし、例えば第三国への持ち出しなどがあまり想定されていない。欧州の場合は国境を接している国が多いためそれなりに意識したものになっている。
個人情報・個人データに限らず、企業の様々なデータ、公的機関のデータに対する保護法や違反した場合の刑事罰などは多岐にわたっているため国会でどんどん審議して法律を改正したり立法していくべきなのだが、集団的自衛権だのの神学論争に時間をかけているサボリ国会議員達には重大さがわかっていないようだ。ケツを叩かないとどうにもならない。

来年2015年10月からいよいよマイナンバー制(いわゆる国民総背番号制)が始まる。
これに向けて既に銀行その他は消費税10%変更と合わせてシステム開発を続けていて、開発現場はパニックのような状態だと聞こえてくる。
マイナンバー制が始まれば、個人情報・個人データは国家管理になり一元化という恐ろしい状態になる可能性もある。
もし筆者がテロリストなら、個人情報を盗むなどせずに侵入して滅茶苦茶に書き換えるだろう。これが証拠をできるだけ残さない方法だし情報システムに対する攻撃はこれだけで十分だ。
使い勝手とのトレードオフという問題もあるが、一元化する危険とはそういうものだ。
また、集団的自衛権というのはこういう分野でも第三国を含めての検討対象なのだ。

今回の情報漏えいに対して下世話な関心ではなくもっと国民一人ひとりが情報保護について再度考えるべきだ。立法機関の国会議員達も役人に任せずにもっと他国の事例を勉強してもらいたいものだ。

【脱法ハーブ】
脱法ハーブ(こちらでは合成マリファナとか言う)を吸引して事故で人を殺した事件などが相次いでいるようで、ようやく日本もそのあたりまで来たかという印象。
オーストリアではリーマンショックの年の年末にテトラヒドロカンナビノール(THC:大麻の薬理成分)を含んだドラッグ(スパイスという名前だった)で事故や事件が相次ぎ、政府が素早い対応をして10日間くらいでザックリ禁止になったように記憶している。合成カンナビノイド関連は全部ダメとかいう話だったようだが化学に詳しくないのでなんとも。表面化せず地下に潜っただけなのだろうが最近はあまり大きな事件は聞かない。
今は大麻成分だけではなく覚醒剤成分も入っているというからややこしい。

最近は大麻を医療用ならOKとする国や州が増えてきていて、依存性無し、中毒性はタバコより低くコーヒー程度という話だが、野放しにするくらいなら税収も期待できるからという判断もあるようだ。
考えてみれば、タバコも酒(アルコールという化学物質)も合法ドラッグと言えないことはないし、特に酒は飲酒運転で傷害致死まで起きるわけで脱法ハーブと何ら変わりがない。
結局、きちんと売買が表で行われ(しかし販売には許認可が必要)、税収があれば合法なのだ。ついでに監督団体・組織の天下りポストが必須か。
それらをクリアすれば、脱法ハーブと呼ばれるものも国民の健康や社会秩序などとは無関係に合法になるのかもしれない。
国会で論議は進んでいるのだろうか。(閉会中か・・・)

ちなみに、秋田県の大館市や美郷町で『乾杯条例』(全国に50くらいあるらしい)があるそうだが、地酒振興だろうが産業育成だろうが何だろうが飲酒を推奨するという点で『そんな馬鹿な!』と驚かれ軽蔑されるのが普通だと思っていたほうが良い。(もちろん健康重視の建前論があるわけだが・・・) 理論武装は出来ているだろうか。

【父子関係認定最高裁判断】
新聞サイトの速報で見ただけなので何とも理解しがたい判決だが、DNA鑑定よりも民法優先で最高裁としては民法を守ったと見るのが妥当なのだろう(最高裁の限界?)。
それにしても、3件の事案すべてモラルの低い女性の不倫が事の発端で、この判決を逆手に取ればカッコーのように『托卵』のような状態が可能になり相続遺産目当てなど女性の権利が滅茶苦茶拡大してしまう。左翼フェミ達のコメントなどを見てみたいものだ。
いずれにしてもこれも古い民法を放っておいている立法機関のサボリが問題だ。最高裁がちょっと気の毒だ。
ついでに『父親』はあくまで『推定』というのが何ともやるせないのが民法だ(^^)。(昔、長男の母子手帳もらったとき筆者はそれに気づいた)

時代に追いついていない民法、刑法しかも身近なものはどんどん改正したり新たに立法していくべきで、国会がサボっているとこうなるという事例が日本は多すぎないだろうか。

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法律の不備、時代との不整合がどんどん出てくる日本 への2件のフィードバック

  1. 【情報漏えい(流出)問題】
    個人的には犯人が派遣であることに引っかかります。まるで土建業者のように下請けに回し、途中で中抜きしてるんじゃないかと。派遣社員は時期が来ればそこからおさらばだし、給料も押さえられてしまうので、愛社精神はないからこれから何回でも起きそうな事件だと思います。法律の面では、管理人の書かれた通りだと思います。
    【脱法ハーブ】
    ニュースであれだけ騒がれたのに同じような事件が続くなんて、日本人が壊れているのかもしれませんね。素人考えですが、ハーブに化学物質を添加してはいけないという法律が必要かもしれませんね。こんなに事故が多いんだから、単純な法のほうがいいような気がします。
    【父子関係認定最高裁判断】
    養子縁組に配慮したのかなー。具体的なことはわからないけど。

  2. ちょっと年寄り より:

    私もあの最高裁の判決、しっくりきません。
    結婚して旦那がいるのに不倫して挙句の果て子供まで生んでしまった女達。
    こいつらが道義的におかしいことは誰が見ても思うわけで、ニュースなどではそのあたりは全く言及しない。
    子供の幸福を守る見地とかなんとか言ってもそんな母親から生まれた子供もいずれは自分の出自を聞いたら自殺モノでしょ、これ。
    判決を受けた男達も気の毒ですが、酷い悪女達だと思いませんか? 狂ってます。

    blog主さんは法律の改正、立法を書かれていますが、私は姦通罪(ついでに不敬罪のようなものも)を復活させるべきだと思うくらいです。

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