秋田が生んだ興味深い政治家達

『世の中をぉ・・・うぁー・・・・変えたい一心でぇ・・・うぁー』の例の兵庫県議会議員はどうなったのかその後を知りたいが、人生いい歳になると落とし穴だらけだなと改めて思う。
政治家(政治屋でもいいが)を見ていると最近はどうしてこんな人間が政治をやっているのだろうとか何を考えて政治の世界を目指したのだろうかと不思議に思う人間が多く、これは地方だろうと国政だろうと変わりない気がする。
いや、マスコミ等で活動が周知されないだけで本人は一生懸命頑張っているという意見もあるだろうが、そのマスコミを使ってでも活動を周知させないのは政治家としては怠慢であって『知らせる努力』が政治家には必要なはずだ。(選挙民も『知る努力』は必要だが)
相変わらずの津軽選挙を見ると選挙の世界は時間が止まっている世界のようでもあり、いざ当選して活躍してくれるかと思いきや古いタイプの利益誘導すらロクにできず、かといってイデオロギーやビジョンを語ったり選挙民のオピニオンリーダ的な存在にもなっていないのを見ると本当に税金の無駄遣いだと感じる。
国政では政党政治の存在が大きいが、地方ではほとんど意味を成さずヘタをすると無所属などというわけのわからないのも多い。無論一人で主張を語るのも立派な無所属の理由にはなるのだが、最近の無所属は選挙の際のネガティブな印象を避けるための無所属ばかりだ。
さらに首長の追認機関の一員に過ぎない議会議員という名誉職などは時給は最低賃金(秋田県は下から2番目)でいいくらいではないだろうか。

国政に限ってみると半世紀ちょっとの筆者の人生でも印象に残る政治家は現職を含めてこの9人くらいだ。現職など時々名前すら思い出せない。

【戦前・戦中】(敬称略)
齋藤憲三(衆・自民党)

【戦後】
石田博英(衆・自民党)
川俣健二郎(衆・社会党)
佐々木満(参・自民党)
細谷昭雄(衆参・社会党)
野呂田芳成(衆・自民党)
佐々木義武(衆・自民党)
中川利三郎(衆・共産党)
村岡兼造(衆・自民党)

他にも、6期もやった社会党の佐藤敬治親子ですっかり世襲家業になっている御法川英文・信英なども記憶にはあるが、政治家としての実績が何かあるだろうかと考えても思い出せない。(もちろん地元の陳情くらいは聞いていただろうが)
これ以外はあまりにも小物というか秋田の人材不足を感じざるを得ない連中ばかりである。
少々悪口を書けば、石田博英-野呂田芳成の地盤を受け継いだ(はずの)金田勝年、佐々木義武の地盤を受け継いだ二田孝治などは全く実績らしきものが無く存在感のない税金の無駄遣いである。

少し、独断で注釈を。

齋藤憲三(衆・自民党)
言わずと知れたTDK創業者。アンゴラ兎の事業で失敗したが鐘淵紡績(現カネボウ)社長の津田信吾から融資を受け加藤与五郎からフェライトの特許をタダでもらってTDKを総業。ビジネスマンとしての手腕と政治家として科学技術庁の発足に尽力したことは特筆すべき。

石田博英(衆・自民党)
筆者的には秋田が生んだ政治家としては野呂田芳成、佐々木義武と3本指でその中でもスーパーが付くと感じる。
KGBのスパイだったことが有名(過去の記事)だが、表の部分では秋田の発展に寄与し確実に実績を残した。

川俣健二郎(衆・社会党)
8期連続当選は呆れるほどだが彼を支えたシステムは驚嘆に値する。出身母体の同和鉱業(の労働組合側)を考えれば社会党(右派だったが)はやむを得ないが経験値は惜しまれる政治家だ。この県南の政治家のおかげ(せい?)で自民党王国の秋田で左が少なくないという印象を保持し続けた。(今もそうかもしれない)

佐々木満(参・自民党)
参議院宗教法人等に関する特別委員長の際に新進党の強い反発で審議は混乱し健康を害し引退。創価学会に潰された議員といっても過言ではない。

細谷昭雄(衆参・社会党)
出稼ぎ労働者の労働環境改善に尽力した。秋田では数少ない衆参両院の経験者で自民党左派あたりにいればもっと活躍しただろうに。

野呂田芳成(衆・自民党)
石田博英の後継者として戦後政治の裏表に通じていた最後の政治家かもしれない。
農水大臣、防衛庁長官を歴任し、郵政解散でも刺客(小野貴樹)に圧勝。綿貫民輔ではなく平沼赳夫と行動をともにしていれば今頃は・・・。
良くも悪くも筋の通った政治家らしい政治家。

佐々木義武(衆・自民党)
三木内閣で科学技術庁長官、大平内閣で通産大臣などを歴任。大平正芳等による戦中の政府・日本軍の阿片による戦費調達といった影の部分を十分に知り尽くしていたに違いないが、大平のように首相まで登りつめる欲が無かったのか・・・。
もっと地元への利益誘導に積極的なら秋田市は今頃政令都市になっていたかもしれない。

中川利三郎(衆・共産党)
1972年の衆院初当選から1976年に落選、79年に当選、80年に落選、83年に当選、86年に落選、90年に落選と共産党の無駄を無駄と思わない諦めない精神を絵に描いたような政治家というよりは選挙マニアのようにタフな印象。こんな根性のある政治家は秋田にもう出てこないのではないだろうか。

村岡兼造(衆・自民党)
郵政大臣、運輸大臣、内閣官房長官、自民党国対委員長、自民党総務会長と歴任し、あとは財務大臣あたりをこなせばひょっとしたら初の秋田出身の首相も夢ではなかったかもしれない。
いわゆる『毒まんじゅう』を食らったのかどうかはわからないが、引退後に最高裁まで争った日歯連闇献金事件で確定有罪判決を受けたものの本荘由利地区のインフラは村岡の大きな実績の一つで、酒田の加藤紘一がおかしくならなければ日沿道などはこの2人でさっさと開通させていたに違いない。

綺麗ごとを念仏のように唱える政治家などは不要である。
石田、野呂田、佐々木のような政治家は出てこないものだろうか。

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秋田が生んだ興味深い政治家達 への9件のフィードバック

  1. 炙りたらこ より:

    【寺田 学】 
    総理補佐官として、史上最悪の宰相(スッカラ管)の片腕として暗躍した。
    ヘリで遊覧しベントを妨害、3号機爆発を招いた。
    電源車手配をいい加減に行った為、コネクターが合わず、メルトダウンの最後の引き金を引いた。

    • argusakita より:

      ああ、その世襲稼業のような親子もいますね。(^^)
      最近音沙汰ありませんが秋田では何か活動しているのでしょうか。
      選挙が近くなると出てくるってのが最低かな。
      そういえば、アナウンサーあがりの議員などロクでもないのは挙げたらキリがありませんねぇ。

  2. 炙りたらこ より:

    寺田学は、佐竹知事の引退を待っているのでは?
    悪名は無名に勝る、のが政治の世界。
    アナウンサーくずれなどの怪しげな手下が多い。

    無責任な佐竹知事は自民と無駄に喧嘩しており、後任問題も何も考えていないでしょう・・・

  3. 最上英嗣 より:

    >炙りたらこさんへ
    その様な事態はだけは絶対阻止しなければなりません。
    県民には賢明な判断を求めます。

  4. 寺田学 より:

    筆者様
    いつも鋭いご指摘を楽しみに拝読しております。
    このような書き込みをすること、何卒お許し願います。

    >炙りたらこさん

    主観的なご批判は真摯に受け止めたいと思っております。
    ただ、原発事故についての事実誤認だけはご容赦頂きたいと存じます。
    事故時の総理現地訪問の是非は別として、そのことによるベントの遅れが関係しないことは、
    昨今明らかになった吉田所長の発言でも明らかです。
    また、官邸側が東電からの依頼で行っていた電源車の移送補助(ヘリ輸送の検討や高速道の警察先導等)とコネクタの不一致は関連致しません。
    どうか誤解されませぬよう、お願い申し上げます。

    >最上さん
    そんなに熱り立たないでください。
    貴方が自民党県議として立候補し、そして議員として保守思想であるかのように振る舞われることに、以前貴方からご相談を受けたものとして驚いております。

    • argusakita より:

      寺田さん、はじめまして。
      移動中なものでコメント承認が遅くなり失礼しました。
      最初の1回だけは承認が必要にしているのですが次回からは(同じメアドならば)サクッと表示されるはずです。

      相変わらず風当たりが強そうですが、その若さで一度は日本の中枢に居た経験があるわけですし、それは誰でもそうそう簡単にできるものではありませんから是非その経験を生かしてください。国政でも地方自治でも。

      拙blogは個人的な備忘録を兼ねた便所の落書きですが、以前所属されていた民主党や寺田さんの思想・信条・理念・政策とは相反するものも書いているはずです。
      事実誤認等ありましたらご指摘ください。
      今後ともよろしくお願いします。

  5. 寺田学 より:

    承認頂きありがとうございます。

    印象論に留まらない裏打ちされたデータや背景に基づくご指摘、いつも感服して拝読しております。思想信条に差異があろうとも、このようなご指摘には感謝しております。

    今後とも楽しみに拝読させて頂きます。
    ありがとうございました。

  6. 炙りたらこ より:

    >最上英嗣 さん

    同感です。
    結果責任を、毛ほども感じていない人物には任せられません。

  7. ヘルメット より:

    寺田学さんってあの寺田学さん?
    へぇ、いろんな方が見ているんですねここのblogは。

    現市長、現知事ではもどうにもなりません。
    何もしないので何も失敗しないこの二人を引き摺り下ろすのはなかなか難しいですが、選挙になったら”政策次第では”ささやかに1票”入れますから頑張ってください。

    (もし秋田市長を目指すなら)もっと秋田市に特化したわかりやすい&楽しそうな施策をお願いします。
    ここのblog主さんも以前、
    こんな公約の候補に出てきて欲しい ~秋田市長~
    に書かれていましたが、旭川の2階建て化は中心部の活性化にはおもしろいと思っていました。

    おっと、ここの記事とは無関係でした。失礼しました。

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