相変わらずポーランドが欧州とロシアの板挟み ~リンゴでキャンペーン #EatApples~

Twitterのハッシュタグ#EatApplesが凄いことになっている。
BBCによれば8月1日、ロシアがポーランドの野菜・果物の輸入を禁止した。農産物の残留農薬が禁輸の建前の理由だが、明らかにロシアに対するEUの経済制裁に対するロシアの対抗措置だ。
ポーランドの農産物のロシア向けの輸出金額は3.36億ユーロ(約470億円)、食品輸出の約7%を占めているという。中でもリンゴ(ポーランドは世界最大のリンゴ輸出国)は、生産量の約75%がロシア向けだそうだ。
Eatapples-polishそのため、ポーランドの農業大臣Marek Sawicki(写真の右から2人目)はポーランドのリンゴ農家はEUから補償を受けるべきだと発言。自らリンゴを手にアピール。

この動きに呼応して市民団体がTwitterを使ってポーランド産のリンゴをかじり、リンゴサイダー(非常に一般的な飲み物)を飲む写真などを次々にupしている。
ハッシュタグ #EatApples で見てみて欲しい。
あるいは、
https://twitter.com/search?q=%23EatApples&src=typd

SNSを使って農産物を守ろうという消費者側の新しい素早い運動の一つの形態だろう。(秋田もJAでもいいから『コメ』をテーマにご飯の写真でもupする運動でもやってみたらいいのに・・・)

既にロシアはウクライナから大豆、コーンミール、ヒマワリ(の種)、フルーツジュースの禁輸をし、EUからの豚肉の輸入も禁止している。(これもポーランドからのものが多い)
EUにとって豚肉の輸出の約25%はロシアのためこれもEUにとっては大打撃で生産者への補償問題が輸出国で起きつつあるようだ。(豚肉はTwitterでは絵になりにくいか)

話題がそれるが日本は8月1日ポーランドからの牛肉輸入禁止を解除した。2001年からBSE問題で禁止していたものだが、これで日本への牛肉はフランス、オランダ、アイルランドについでポーランドからも輸入が可能になるようだ。
これがポーランドを応援するものなのか、タイミングの偶然の一致かどうか知らないが、結果的にはポーランドで記事になるくらいで好意的に見られているようだ。
歴史的に西側欧州とロシアの板挟みで侵略・蹂躙の繰り返しのポーランド。ユダヤ人が多いことも一つの理由だが、今度も農産物を巡ってEUとロシアの経済戦争に蹂躙されているように見える。

ところで、Twitterや動画で欧州で普通に売られているリンゴをよく見て欲しい。(下記URLはニュース動画)
http://www.euronews.com/2014/08/02/poland-wants-compensation-from-the-eu-for-russian-import-ban/

日本なら棄てられるようなものが立派な商品である。

日本の品質がどんなに優れていても、この程度のリンゴが当たり前で非常に安い(大雑把に言うと日本のリンゴの値段の1桁下の値段)ところに大量に輸出など不可能に思える。(富裕層のリピート頼みしかない)
料理などにも使うためガラ(品種の名前)のようにパサパサしたものや青リンゴの代表グラニースミス(同)などを果物として食べて美味いという日本人はほとんどいないのではないだろうか。ついでに言えばロシアのアントーノフカなどはもっさりして酸っぱく日本人にはとても食べられたものではないが、『ロシアの味』なのだ。

ブログランキング・にほんブログ村へ
(blog rankingに参加。ご協力を。Click it!)


広告
カテゴリー: 社会・経済, 国際・政治, 海外 タグ: , , , , , パーマリンク

相変わらずポーランドが欧州とロシアの板挟み ~リンゴでキャンペーン #EatApples~ への2件のフィードバック

  1. きりたんぽ より:

    経済制裁ですね。
    長く続くのでしょうか・・・
    ロシアの普段食というと蕎麦の実や粉のクレープのようなものや
    じゃがいものイメージしかありませんが、
    りんごは体に良いんですけどね~。

    思い出したのは、近年にEUがキプロス破綻危機の時に
    いくら以上の資産口座に対する負担額を強いる制裁のようなものが
    ありましたが、キプロス自体があれはほとんどがロシアからの投資が多く
    ロシアに対しての軽い締め上げのようなものだった気がします。
    メルケルが決断したと思われます。
    この時の恨みがあったり・・・

    スカイプを使い海外の人とコミュニケーションをするのですが
    東南アジアでも日本のりんごの値段を知ると驚かれます。
    向こうでは果物なんかでもキロ売りがほとんどで、
    日本の食品スーパーでマンゴーが一つでだいたい300円と
    知るだけですごい反応です。

    • argusakita より:

      サイプラス(英語でキプロスと叫んでも通じません(^^))って南北に分かれていて、片方(北キプロス・トルコ共和国)はトルコしか国家として承認していなくて、残り(キプロス共和国)は国連加盟国のうちトルコ以外が全部承認しているという・・・。
      実はインターネット的に非常に重要な中継点なんです。
      今は若干違いますが、少し前まではロシアから他国へのトラフィックはこのサイプラス経由だったので、非常に遅かったんです。
      リゾート地として北キプロス・トルコ共和国はロシア人はビザ無しで行けるので人気でしたが、今はエラく寂れたようです。

      そうですね。単価が千円単位の宮崎のマンゴーをamazonのサイトで見せたら、クレイジー!と絶句されるので時々外国人に見せています(^^)。

コメントは受け付けていません。