日本人のイスラム国参加はデジャブ

日本でも休学中の北大生などがISISへの参加準備の容疑で事情聴取を受けたようだ。
「イスラム国」参加を企て 北大生ら聴取 私戦予備容疑(産経新聞)

現在、ISISには約80カ国の若者が参加しているという話をニュースで聞いたが、オーストリアでは現在152人(♂140人♀12人)が反テロ法に基づいて監視下にあるそうだ。隣のドイツは元ドイツ軍兵士20人が戦闘員で参加したりで大きな問題になっている。
ドイツはISISの旗やロゴの禁止などどんどん法律で締め付けているし、オーストリアでも立法の準備が進んでいるようだ。ロゴの禁止はISIS以外にアルカーイダ、マグレブやアラビア半島のアルカーイダ、コーカサス首長国、ジェマイスラミア等18組織。(一覧はここ)

世界的には首切り動画プロパガンダのISIS武装集団が既にイスラム教という宗教とは乖離したものであって欧米・西側の民主主義や拝金主義を否定するテロ集団となっていることは周知の事実で日本でもそのような認識だろう。
こうなると一般的にイスラム教とは距離がある日本でも同調する組織が出てきても不思議ではない。

60年代、70年代を過ごしてきた人にはある意味デジャブのような動きではないか?
比較的穏健な理論派が多かった全学連から全共闘時代、ブント系、革マル派、中核派、赤軍、連合赤軍、日本赤軍、東アジア反日武装戦線・・・。(連続した流れではないが)
まあ、レーニンも結局は武力闘争に切り替えたわけだが・・・。
学生運動も結局はイデオロギーの香りを残しながら武装テロ集団になっていったが、突き詰めれば政府を始めとする体制や価値観の打破、破壊によってその後の再構築を狙っていたのだろう。
ISISのイスラムの名を利用したテロ組織の拡大は非常に大きな現実感を伴い、イスラムとは一見無縁な日本の若者を惹きつけているのは似たような背景(貧困、ワープア等)と目標があるような気がする。

ゆとり世代は牙を抜かれたような・・・と思っている人も多いらしいが筆者は自分の子供達3人(完全にゆとり世代)を見ていると確実に目覚めていないエネルギーがあるように感じるときがあり、時代は変わっても若者の本質は変わっていないと時々思うし、何かで火が付くと大変だなとも思っている。別のものにエネルギーを振り向けてくれれば親としてはありがたいが。

昔の学生運動とその突出・先鋭化した連中の末路までは時間がかかったが、現代は事情が違う。連合赤軍などは資金作りに苦労した(金融機関強盗などで調達)が今は多くの反日勢力(例えば半島系や支那系の組織など)から資金は調達可能だろうし、ハッキングや振り込め詐欺等の電子的手段もある。
ットやケータイで相互の連絡も密に即座に取れる。国外での活動も各国のビザが必要だった80年代までと違って日本人のパスポートだけで入国できない国はほとんどないし普通の日本人が出国を制限されることはまず無い。さらに国外では銃火器の入手が非常に容易だ。
加えて欧米人の処刑動画でのプロパガンダだ。

※処刑のプロパガンダ動画は確かに残酷だが、ナイフで一人ずつ処刑と一般人を含めて一度に空爆で多数を殺戮するのはどちらが残酷か・・・。死体の有無で残酷さを比較してはいけない。

日本の公安も忙しく動いているだろうが、今回の摘発は氷山の一角で実はもっと進行しているだろうと筆者は想像する。
リーダー的存在が出てきて火が付けばあっという間だ。

20代の中ごろに仕事でサウジアラビアのジッダに行かされてたった1週間が気が遠くなる長さに感じる経験をした。ジッダは海岸近くで今では近代的な都市だが当時は下水道も日本のゼネコンが手がけているなど途上国の地方都市そのものだった。
街のちょっとはずれに行くと無限に感じる荒地(綺麗な風紋ができるような砂の砂漠ではない)と真水や緑とは無縁の埃っぽい暑い世界。あんな単純な景色を見ていたら、水を引いて農業をやって地道に緑豊かな大地をなどという日本人的な感覚や八百万の神といった宗教観は生まれるわけが無い。
自然に出る石油を売って金儲けして・・・信じられるものは血縁と力と金。殺伐とした風景の中ではやはり何か宗教(的なものか?)が必要なのだろうと直感的に理解したような気がする。たまたまあそこではイスラム教だったのかもしれない。

ハラール認証の食品を買う若者が日本で増えないといいが・・・。

 


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日本人のイスラム国参加はデジャブ への3件のフィードバック

  1. きりたんぽ より:

    2週間に一度、金曜日だと思いましたが、佐藤 優氏(以前に鈴木宗男の事件で一緒に逮捕)の
    ラジオ番組があるのですが私はユーチューブでアップされた後に聞いていまして
    けっこう前にシリアかどこかで日本人が一緒に武装組織グループに加わって活動している
    ということをラジオ番組で話していたのを今回のニュースで思い出しました。
    おそらくこの26歳の青年だったのでしょう。
    顔にモザイクも入れずにテレビインタビューを平然に受けていますが、
    驚きました。

  2. より:

    イスラム国の公開している動画がイギリスのテレビ局内で撮影されたもので、落ちた首も合成だという写真が出回っていましたが、結局真実はどうなのかもはやわかりませんね…

    • argusakita より:

      プロパガンダ動画の真贋はどうなのかわかりませんが、ウチのインド人の社員さんの友人がイラクにいて、そこから又聞きした範囲ではあの動画を信じるに足りるくらい残虐な(欧米や日本の価値観では)ことをやっているのは事実のようです。

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