秋田県に26番目の富裕層特別市町村(区)を

最近話題のフランスの経済学者のトマ・ピケティのLe Capital au XXIe siecle(21世紀の資本)を読んでみたが、何故これが世界的ベストセラーなのかイマイチわからない。
確かにこの本で指摘されている『資本主義は格差を増大させる』ということは漠然とわかっていたことだが、長期的なデータを示してその事実を指摘した点は過去に誰もやっていなかったように思え、その点では確かに素晴らしい業績のように感じる。
ただ、世界的な連携で富裕層の資産に課税し貧困層への再分配をするという案の実現性には大いに疑問があり、続編でも出してその実現性についてのアプローチを聞いてみたいものだ。

富裕層というのは各国の事情で程度がずいぶん違うためアメリカと日本の単純比較などはあまり意味がないが、日本では線引きによって総人口の8%~12%が富裕層と言われる。
最近は富裕層への課税を強化しろだのすべきでないといった議論をよく見かけるが、基本的に富裕層というのはボーダーレスの現在、いつでも資産を海外に移したり移住ができる人間達である。この約1割の人間達が税収の約4割を担っているのが現実で、この富裕層が海外に逃げたら、行政サービスも大きく毀損し貧困層はますます貧困の度合いが強まり国自体が弱者ばかりの貧しい国家に転落する。
先進国ではどこでも同じような議論がされていて、結局国家を維持していくためには『富裕層をどうつなぎとめるか』にかかっているのが現実で、もっと言えば富裕層の取り込み合戦が行われているのが現実だ。今のところの勝ち組はシンガポールあたりだろうか。

そこで、日本の人口で富裕層が最大1,500万人程度と見た場合、その1%の15万人を秋田市に呼び寄せる施策を行ってはどうだろうか。
秋田県内のどこでも土地価格は原野のような安さのためその15万人をまとめて秋田市の特別区あるいは一つの市町村にしてしまうのはどうだろう。既存の道路や送電設備等の時間のかかるインフラを考慮すると御所野のアマノ側の奥から下北手あたりか、もっと空港寄りの平野部または秋田中央IC近辺が良さそうだ。
富裕層にとってはJR駅などはどうでもよく、むしろ高速のICや人によっては自家用ジェット機やヘリを使うため立地場所は上記が妥当だろう。

富裕層向けの広区画の住宅地、緑地公園、ショッピングモール、メディカルモール、スパ&アスレティック施設やペット用施設、ギガビット級の通信インフラ、コミュニティFM局を建設し、冬でも道路は完全除排雪とロードヒーティング等で安全を確保し、徹底的に秋田のハンデである『冬期間』を克服する設備、施設で対応する。秋田らしく各戸で温泉が引けるようならさらに良い。夏場は大部分をソーラーや風力による発電で賄うことも有意義だ。ガスや上下水道も民間企業で行う。バス等の公共交通機関は不要だが、域内の循環小型バスなどは需要に応じてで良い。
その代わり、学校、公民館、図書館といった従来型の公共施設は不要とし(カネがあれば遠くのものを車で出かけて利用できるためこれらはどうにでもなる)、警察、消防は法律の範囲内の最低限とし、基本的にSECOMのような民間企業に任せたものにする。
行政サービスは徹底的に電子化し、必要なものは秋田市の行政代行を行う民間企業に窓口(必要なら)業務を委託する。お茶飲んで時間を潰すようなアホぉな公務員などがいない街を作るのだ。
日本はアメリカのように連邦制をとっていないため、司法権や自治権を得ることは不可能のため街全体を一つの株式会社化するのも一つのテかもしれないが、日本ならば自然発生的に町内会的な自治組織が出来るだろう。

無論、この街が税(地方税・国税)で優遇されることはなく(固定資産税と相続税程度は時限的に若干の優遇があっても良い)、逆にこの特別区あるいは市の『都市計画税』的なものを徴収されるが、それらは100%この街の上記の住民サービス、インフラに使われるようにするのだ。
つまり現在の富裕層の抱える税金への不満である『何に使われるのかが見えない』ことを極力解消するのだ。
市長は株主総会で選出し、City Managerとして名前だけあればよい。議会は数人いれば良いが株主総会以下の飾りでよい。

当然、心情的社会主義者達からは金持ち優遇の街と揶揄されるだろうが、立ち上げ時の優遇は別として、(他の市町村では行政コストとされる)運営コストを住民自ら負担するため批判は当たらない。むしろ、そういう高コストな環境を問題ないとする連中がまとまって住み着くことで些末ながら様々なサービス(食材、住宅・設備、植栽、ペット、学習塾、ケイタリング、御用聞きビジネスなどなど)が派生する。これらの担い手はこの街の住人以外の周辺部の人間達だ。
俗に言うトリクルダウンの実現だが、あらゆる業種でマスな需要に応えられない零細な業者が多い秋田市のような地方都市だからこの現実性が高い。

秋田県の均衡ある発展だのと相変わらずの世迷いごとを言っても、25あるどこかの市町村を『贔屓』すると地域間対立が起きるのなら、26番目の市町村あるいは秋田市の一部を区として富裕層だけの街を作るのも一つの案である。
筆者も住んでみたいが残念ながら富裕層とは言いがたい(^^;)。

 

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秋田県に26番目の富裕層特別市町村(区)を への2件のフィードバック

  1. こんばんは
    秋田のかたのようですね
    何となく近いかたの様な気がします
    富裕層の案、面白いです。富裕層優遇特区でしょうか
    ただし、私は浮遊層だと思っております
    格差は必要悪で、問題は固定化です
    人間、良くも悪くもマンネリは脳に悪い
    「良い富裕層はマンネリを嫌い。悪い貧困層は安住を好む」
    by 私
    当地秋田は、逆張りがいいでしょう
    極端にいえば、全ての変化、発展を否定するのです
    ビリッケツだからこその発想です

    • argusakita より:

      はじめまして。
      近いというのは、場所(ウィーン)でしょうか、歳かな?(^^)
      秋田にも桁外れな富裕層がいたら面白いのですが・・・

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