LCCがなかなか難しい日本だが、秋田にLCCを

1998年就航したスカイマークが民事再生法適用を申請したようだ。
エアバス購入の違約金問題でもうアカンなと思ってはいたが、LCC(スカイマークはLCCとは名乗っていないが実際はLCC)の日本での先駆けとも言うべきこの企業が破綻したのは非常に残念なことだ。
ただ、世界的にはLCCの破綻や新規参入は珍しくなくむしろそういった新陳代謝は結局は乗客へのサービス競争(良い意味での)にも繋がるため歓迎すべきことかもしれない。
他のLCC(バニラ、ピーチ、春秋、ジェットスター等)にはぜひ頑張ってほしいものだ。
狭い日本国内の航空路線などはJRと競争するのではなく高速バスと競合するくらいにならないといけない。

1280px-Airbus_A321-231_-_Niki_-_OE-LOS_-_LEMD年明け、ウィーンとブラチスラヴァ(スロバキア)の人々をちょっと驚かせた発表があった。
今年の4/1からこの二つの首都を結ぶ定期航空路線をニキ航空(NIKI Luftfahrt GmbH)が開設するという。エイプリルフールの準備かとも言われたようだ。
ニキという名前にピンときた人は古くからのF1ファン。そう、あの伝説的なオーストリア生まれのF1ドライバのニキ・ラウダが創業者である航空会社である。国際線LCCで現在はウィーンから(ワンワールドのコードシェア含めて)33都市を結ぶLCCだが、ここがウィーンとブラチスラヴァ路線を開設するのだ。
地理に詳しい人ならすぐにわかるが、この2つの首都は直線で50kmも無い。車で高速を使っても60km、1時間弱。ウィーンのシュベッヒャート空港からでもブラチスラヴァまではバスで約7ユーロ(最近乗ったことがないが)。
ここをA320クラスのジェットで結ぶのだ。飛行時間は20分、料金は最大でも80ユーロ程度(LCCとしては高い)だろうと言われている。時間的にシートベルトは付けっぱなしになるだろう。
夏場は、車・バス以外に鉄道もドナウ川利用の船もある2都市間を結ぶこの路線。欧州にはイギリスの島と島を結ぶ定期路線で飛行時間15分という超短い路線もあるが、国際定期路線としての20分は欧州最短路線になるのだそうだ。
ビジネス利用しか頭に無い人はそんな馬鹿な・・・と思うだろうが素晴らしいアイデアだと筆者には思える。一言で言えばこれはドナウ川観光遊覧飛行なのだ。
ニキ・ラウダはかつてラウダ航空を経営していたが、機体の欠陥で墜落事故が起き破綻した(オーストリア航空に譲渡)。今度はファーストネーム(本当はNikolausだが)で勝負のようだ。大事故からの生還も凄いが、ビジネスでもまさに不死鳥だ。

どうだろう、秋田でも秋田空港と大館能代空港を結ぶLCCを呼んできては。それこそ30分程度のフライトかもしれないが、片道1万円以下(5千円程度がベター)で午前午後1便ずつから始める。
需要が無いとすぐに反論が来そうだが、直線で結ぶビジネス客向けではない。当然、地元の住人は必要な人しか利用しないだろうが、観光客なら可能性はある。
空路を秋田空港からわざと海側に出て男鹿半島をぐるりと回って海岸線を北上し、米代川沿いに空港に向かうルートにするのだ。
日本一短い定期路線を売りにするのだが、男鹿半島の岩場の絶景や能代まで続く砂浜の何も無い海岸線雄大な雄物川や米代川を見下ろし、白神山地も眺められる。夏場はフライトを夕方に集中して日本海の夕日の絶景を見られるようにするのだ。座席の位置で料金に差を付けないといけない。ただし、天気次第だろうから、絶景を見られる保証をするわけではないが、見られなかった場合は次回の割引券でも発行したらよい。
従来の観光では車やバスの移動が主体で、大きな秋田県全体やその(手が付けられていない)自然全体を俯瞰するチャンスがほとんど無かった。男鹿半島の荒々しい岩場の絶景を見るのは船ではなかなか難しい。山手線がスッポリ入る大きさの八郎潟干拓地を上空から見るのはなかなか日本では見られない景色のはず。
平面移動だけの観光に飛行機を加えたらそれこそ新しい観光資源ではないのか? しかもその観光資源に1円も投資しなくて良い。

2つの空港間でうまくいけば、秋田空港を中心に青森空港(これも日本海側海岸線北上夕日ルート)、鳥海山を旋回して庄内空港といったルートも提案されるかもしれない。
民間機飛行エリアならオスプレイの演習空域(ピンク・エリア)としても若干遠慮してもらえる可能性もあるだろう。

ソウル線が10月まで延長され、またまた赤字垂れ流しが決定したようだが、秋田空港からトランジットでもう30分のフライトを追加するのはやぶさかではないはずだ。
最初は観光客で引っ張って、次第に秋田市と大館・北秋田エリアがビジネスで結びついていけば本格的な航空需要が生まれる可能性も否定できないとも考えられる。

立ち上げ時だけは第三セクターでも良いからスカイマークの地上設備の中古を買い取って『なまはげエアー』のようなLCCを立ち上げてくれないだろうか。同じ赤字でもこの県内路線ならソウル線よりは県民の支持は得られるはずだ。
ついでに成田までの路線も筆者としてはぜひ欲しい。

『なまはげエアー』ではあまりにベタなので、秋田とパノラマを組み合わせて、
『Air Akitarama』(エアー・アキタラマ)がいいか。

 

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LCCがなかなか難しい日本だが、秋田にLCCを への2件のフィードバック

  1. いやー、Augusakitaさんは天才ですね。確かに空から眺める風景は観光資源になりそうですね。

    わざわざ内陸線で風景を見たいという都市部の人もいるみたいですから、開設すれば利用者はいそうですね。

  2. blogファンその1 より:

    こんにちは。

    確かに秋田の自然を上空から俯瞰するのは有りそうで無かったモノかも。
    昔、釧路湿原を飛行機から見下ろして感動したことがありましたし、大曲の花火を偶然にも飛行機から見て上から見ても花火は丸いという当たり前のことに感動したこともありました。
    田植えが終わった直後の水が張られた水田などもキラキラして物凄く美しいですよねぇ。
    見せ方による観光資源の価値というのもあるんですね。
    目から鱗でした。

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