物騒で面倒な世の中になったがこれが『普通』かも

コペンハーゲンでトランジットの際にちょっと時間があったのでいつものようにSASのラウンジでビールを飲んでのんびりしていたら、突然デカい男が静かにやってきてパスポートとチケットを見せろと。
あからさまに内ポケットに拳銃があるのがわかるため大人しく従ったが、こういうときはとにかくゆっくり動くことが重要。
最近は筆者はパスポートのページが一杯になってページを追加するのが面倒になったため10年パスポートをやめて5年のにしている。例のICタグ入りの硬いパスポートだ。
写真の顔と今の髪型(だいぶ白髪が増えたからなぁ・・・)の違いと髭を伸ばしていたのが災いしたらしい、『何か写真のついた他のIDはあるか?』と聞くので日本の運転免許証を見せたら笑っているではないか。
『この写真は自分で書いた“絵”か?
うーん、(普段から思っているが)確かに免許証の写真は顔色が妙に肌色でクレヨンで書いたような色だ。やや日焼けしている現在とは確かに違う。あの免許の写真どうにかならんものか・・・。
ここからはもうニコニコ笑いながらウィーンで仕事をしていることを証明する書類だのを見せたりしたが、話を聞くとやはりあのコペンハーゲンの事件以降は空港でも単独の旅行者なども無作為にチェックしているらしい。アラブ系の顔立ちではなくとも警戒しているらしい。
こういう場面はロシアあたりでは珍しくないので慣れてはいるが、いつもは静かなカストラップ空港でもこうなら何とも物騒な世の中になったなと改めて思う。

ウィーンのシュベッヒャート空港でも小銃抱えた連中とすれ違ったり、数年前に比べたら警戒レベルは明らかに高く設定されているように感じる。
sonja-atオーストリアというのは小国で日本では観光以外はあまり紹介されないがなかなか面白い国で、国務大臣が34歳(だったかな?)の美人(Sonja Steßl、ドイツ系ではレベル高い部類)だったり、日本で言う防衛省とスポーツを扱うスポーツ省が一緒だったりする。まあ、日本のオリンピック選手でも競技によってはほとんど自衛官だったりするのでさほど無理がある組み合わせではないのだろうが。この国防・スポーツ大臣もなかなか格好良い(Gerald Klug)Gerald_Klug

日本では徐々に国防がクローズアップされて、戦後ずーっと静かにしていて急にあれこれ議論が盛り上がり、自衛隊の装備拡充・武器輸出・新兵器開発の話題なども出てきたことから右傾化、再軍備、軍国化と騒がれているが、何のことはない、今までが異常だったのだ。
オーストリアは18歳以上は半年間の徴兵制の義務があり、小さな国ながら(帝国時代の栄光は大きい)陸軍と空軍がある。(博物館には海軍の歴史も見ることができる)
周囲を陸続きの7カ国との国境で囲まれているためスイス同様永世中立を宣言しているとはいえ国防に対する意識は国民全体で非常に高いという印象がある。
NATOには加盟していないが国連のPKOには数少ないながらもほとんど参加している。(国連=連合国に参加しているため、この点で中立ではないという議論もある)
集団的自衛権行使は当然(軍の規模から言っても当然)だが、国外での行使はダメということになっている。しかしPKOは・・・とどこかと似たようなダブルスタンダードな面もある。
普段、世界的な観光地だけに街の中に軍用車が走っていることは無いが、毎年10月26日の建国記念日(1955年の永世中立宣言日)には旧王宮のあたりは展示やパレードで凄いことになる。この日にウィーンに観光に来るとオーストリアの全く別の面が見られておもしろいかもしれない。昨年の様子がYouTubeにあった。

TVで流す連邦軍のコマーシャルもあったりする。

スポーツカーに乗ってる奴より戦車に乗ってるほうがモテるという・・・

日本は海に囲まれているため、いきなり陸上自衛隊が戦闘状態になるということは想定されず(大規模なテロと弾道ミサイル攻撃を除けば)、逆にもしそうなったら日本はほとんど終わりに近いと思わないといけない。
防衛省の国民保護のための各種事態への対応を見ても、まずは空、海が守りの要(と国民避難の時間稼ぎ)なのだが、ミリオタを除けば筆者も含めて一般の国民(特に基地の無い地方では)は空や海でどんな防衛力があるのかすら具体的に知らないのではないか。
そのため、防衛装備強化などが少しでも出てくると感情的な『群盲象を撫でる』状態の議論が出がちだ。
陸上の防衛力でパレードなどをしても支那や北朝鮮のように見えるだけだが、航空自衛隊、海上自衛隊の観閲式や観艦式(今年は海だったはず)をもっとTVその他で流しても良さそうなものだ。3年に1度の陸海空輪番制なことだし、各地の駐屯地の小規模なものではなく多少は国民に安心感を与えるようなものが必要ではないか。
えっ、こんな古い戦闘機まだ使ってるの? 数的にこれしか無いの? といった国民の素朴な疑問は防衛予算拡充のためにも是非必要だ。根拠も無くGDPの1%の上限枠などは全くのナンセンスだし、陸海空だけではなくサイバー空間の大掛かりな部隊も必要なはずだ。アメリカは既に5年前に第10艦隊=サイバー専門部隊となっている。

ついでに、スポーツも文科省から取り上げて防衛省管轄にしても良いかもしれない。(^^)
まだまだ、日本が一皮も二皮も剥けて普通の国になるには時間がかかりそうだ。

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物騒で面倒な世の中になったがこれが『普通』かも への7件のフィードバック

  1. 三隣亡 より:

    YouTubeのBGMが軍事とどう結びつくのか、日本が南京を陥落させた時のニュース映画にも使われていました。普墺戦争で大敗し、失望の底に沈んだウィーン市民を慰めるために作曲されたものなのですね。

    明治の初め岩倉使節団が訪欧した際、欧州各国の軍備もよく視察しています。プロイセンの新型鉄鋼砲に対しオーストリアは旧式の青銅砲。豪華な馬車や見栄えのよい軍服などに感心しながらも意識の旧弊ぶり(金の使い道が違うだろう)に呆れている。普仏戦争敗北後のフランス、英国ではみな肉を食べているのにフランスではジャガイモばかり食べ、軍制改革を行い臥薪嘗胆の日々。軍事に手を抜いたことがオーストリア凋落の理由の一つだったのかもしれません。

    • argusakita より:

      BGM、よくご存知ですね。
      『美しく青きドナウ』はオーストリアの第二の国歌と言われるくらいポピュラーなものですがいろんな意味が含まれています。これを正月のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートで必ず演奏するのは、ナチスやユダヤも絡んだいろんなエピソードもありますが、オーストリア国民に愛国心を呼び起こし同時に未来への希望をもたらすためということになっています。
      同時にアンコールで必ず演奏される『ラデツキー行進曲』は、北イタリアの独立運動を鎮圧に向かうヨーゼフ・ラデツキー将軍を称えたものでオーストリアの栄光を思い起こさせるもののようです。結構負けず嫌いの国民性が見えますね(^^)。

      日本も第二次大戦の負けばかりを代々記憶するのではなく、日清・日露の短期決戦で小さな島国が列強相手に勝利した記憶を同程度に代々国民に残すべきだと思います。

      >軍事に手を抜いたことがオーストリア凋落の理由の一つだったのかもしれません。

      そう思います。
      現在でも観光面ではハプスブルク家の遺産で食っているわけですから、その最大版図からみる繁栄ぶりや巨万の富はちょっと想像できません。慢心しないわけがないのかもしれませんね。

      戦後の日本は、オーストリアからの鉄鋼生産のLD転炉の技術移転とスイスの精密工業、工作機械技術の移転(アメリカの指示らしいですが)がなければ復興はもっとずいぶん遅れたかもしれません。

  2. オーストリア民族はいない、と聞いたことがあります。
    言語はドイツ語ですね。人種的にはほぼゲルマンでしょうか?スラブも。
    ハリウッド映像を見慣れた私は、この民族のセンスにはギコチナイ田舎くささを感じます。アングロサクソンとは違いますね。
    ドイツの女性。確かに強いイメージ。顎が割れてる。髭が生えてる。失礼。
    でもやっぱりそーなんですね。
    ロシアも人種的には近いんでしょうが、スラブが濃いのかな?
    女性はとても綺麗でスタイルも抜群。ただし20歳以下。

    東西冷戦が終息し久しいわけですが、残るは南北問題と思いきや、
    そのまま主戦場はテロとのそれです。テロも南北問題の1つだったのが、
    宗教や人種も巻き込みグローバル化し、まさにクラウドです。テロクラウド。
    空港の警備なんてもはやレームダッグ。テロの主戦場はサイバーであり、
    そして本命は「ドローン」。そう大本命は「ドローン」です。
    真の恐怖の時代へ突入しました。

    朝起きて窓を開けたら、虫が・・・。「プチ」。あっ刺した?
    ハイ終わり。もはや何でもありです。

    • argusakita より:

      ハプスブルク家の影響力の最大版図は今のイタリアのナポリ、シチリア、スペイン、オランダまで及んでいたのですからオーストリア民族というのが無いのは当然なことでしょう。
      ゲルマン民族をベースにスラブ、ラテン、トルコ、ハンガリーなどが混じっているんだと思います。女性はみんなシュワルツェネッガーみたいな顔です(嘘です(^^))。

      欧州の美人の産地は隣のスロベニアやクロアチアだと思います(個人的な趣味ではなく多くの知人がそう言います)
      人種はロシアこそ『坩堝』だと思います。東スラブ系は小さめでカワイイ女性が多く、日本で移民を迎えるなら絶対東スラブ系がいいと思います。(^^)

      ドイツ語ですが、オーストリアも東西で若干違います(発音も記述も)。
      ウィーンもウィーンで独自で特に野菜の呼び名が困りものです。あとは数字の6の発音かなぁ・・・。
      この辺は、オーストリア在住の人なんかがあれこれ笑い話を書いていると思いますのでググッてみてください。

      ついでにマメですが、オーストリアの赤白赤の国旗は欧州で最も古い国旗(デンマークも古い)で、俗説では十字軍時代の敵の返り血を浴びてベルトの部分が白く残ったものを表しているということになっています(実は後世の創作らしい)が、オーストリア帝国の旗は黒・金2色(縦2分割)で今の赤白赤は本来戦闘旗なんです。
      ちょうど日本で言えば十六条旭日旗を国旗にしたようなものでしょうか。
      (朝鮮人が聞いたら火病起こしそうでしょ(^^))

      記憶が曖昧になってWiki見たら同じようなことが書いてありました。

  3. 三隣亡 より:

    欧州の美人の産地がスロベニアやクロアチアというのは納得できます。文化の交じり合う場所は血も交じり合い美人が生まれるのでは。ロシアは大雑把にいえば北欧系+モンゴル系、若いころは美人でも歳とともにタタールの血が濃く出てきます。女子テニスのシャラポワ、美人選手として紹介されますが、ちっとも美人じゃない。歳をとれば伝統的なロシアの農婦顔が透けて見えます。

    日本では地方により顔立ちは千差万別、大陸との交流が多かったであろう九州、福岡・佐賀に美人が多いのに南へ下るほど美人が少ない。インドでは松田聖子さんそっくりの顔もありびっくり。東北では秋田の角館の色白美人、地元盛岡もそこそこ美人は多いのに仙台は日本三大ブスの産地といわれるほど美人がいない。北東北ではクルド・ペルシャ・トルコ系を思わせるような中東系の顔立ちも見かけます。
    欧州でもともと多数だったケルト系は大陸からほぼ追い出されアイルランド・スコットランド・ブルターニュに残るだけ。日本の場合はケルトとは反対に大陸から追われた人々を受け入れてきました。

    日本と外国との関わりは、古くは蘇我氏と物部氏の争いがありますが、明治維新での開国と尊皇攘夷、現代における親中派と親米派、あるいはTPPを巡る対立などの先駆けであったのかもしれません。
    日本は古来より世界に働きかけるのではなく、世界の変化にどう対応するかで悩まされてきました。

    今年は戦後70周年ですが、同時に日清戦争勝利120周年、日露戦争勝利110周年です。当時の超大国である清とロシアに勝利したあげく、不良債権の朝鮮を受け取り、なんとか不良債権処理を終え優良債権にしたと思ったら敗戦によりアメリカに債権放棄させられました。日本に丸抱えで近代化してもらった朝鮮は漢字を廃止(制限)し、日本の功績はなかったことにしています。結局、脱亜論に行き着くしかないのですね。

    • argusakita より:

      美人にお詳しいですね(^^)。
      美人というのは好みの問題ですしね。

      確かにシャラポワが人気なのって日本くらいだと思います。日本のメディアへの登場回数のせいだと思いますが、私の印象では少なくとも今の欧州では、アンナ・クルニコワ(ロシア)、ダニエラ・ハンチュコバ(チェコ)、マリア・キリレンコ(ロシア)、キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)などのほうが人気は上みたいな気がします。

      クロアチア、美人が多いのは本当で、ぜひ鑑賞旅行にでも行って下さい。
      街の中歩くだけでもそれこそこっちが倒れそうなくらいの美人がそこここで見られます。ただし、皆身長が高く(私も日本人の中では低いほうではありませんが)、ちょっと気後れしちゃいますが(^^)。

      日本人の背丈に合いそうで、日本人好み(?)の美人は黒海からカスピ海にかけての地域に多いという漠然とした印象があります。ちょっとアラブ系も混じって神秘的な目やアジア系や東スラブ系も混じって・・・。
      次に生まれ変わったら、絶対にこの辺にヨメさん探しに行きます(^^)。

      日本人そのものが長い年月を経たハイブリッド(混血)なのですが、不思議とヤマト民族だの何だのと。古代朝鮮からのハイブリッドも多いでしょうが、現在の半島は古代朝鮮ではなくエベンキ族の末裔だそうで、韓民族がどうのと呆れる話です。

      戦後70周年、馬鹿な隣国では建国66年(1949年10月1日)にも関わらず抗日戦勝利70周年のお祝いだとか。
      八路軍なんてただの匪賊みたいなものだったのが明らかなのに。
      常軌を逸しています(^^)。

  4. 美女談義に水を差しますが、トピックタイトル通りの事態です。
    その前にargisAkita様は大丈夫ですか?
    早々にテロを否定し、なぜか早々に3国の首脳が揃って現地入りしたドイツ旅客機墜落事案。
    CVRの解析では、操縦士の一人が締め出されたといいます。
    搭乗者検閲よりスタッフ検閲が先だったようですが、LCCではその辺が心配です。
    副操縦士は何者だったのでしょう?
    ドローン?

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