アルコールは合法だがドラッグだという認識を

学生時代同じ研究室だった友人が脳梗塞で倒れしばらくして逝ってしまったと聞きがっかり。それでもベジタブルになって機械に繋がれて生かされ、家族や周囲に負担をかけるよりはさっさと逝った奴の潔さに敬服するが、それにしてもまだ若い・・・。
学生時代は数人でバーボンを一晩で数本あけるなど飲み友達だったことも考えると歳を経ても結構飲んでいたに違いない。
ここ2年で筆者の周囲では脳梗塞心筋梗塞で4人亡くなり、実は筆者も一昨年頭のほうで厄介なことになり(しかも海外で)何とか生還したが、改めてアルコールの長期的な影響というのは身にしみている(と思っている)。
とは言うものの別にアルコールが徹底的に悪だとも思わないしそこそこ楽しみの一つであることには変わりがない。止められませんな、テヘペロ。

アルコールの健康への影響は散々言われていて、脳の萎縮特に前頭葉(物事の判断を担う)への影響も明らかになっている。影響は脳梗塞や心筋梗塞に限らずガンでも顕著であり、さらに認知症発症への影響も明らかとされている。
a-01-007図は厚労省のe-ヘルスネットのグラフだが、図の飲酒量は350mLのビール缶1本相当(1.4ドリンク)を1本としていて、認知症の危険性とは、飲酒しない人が認知症になる危険性を1とした場合に各飲酒量でどの程度認知症の危険性が増減するかということを示している。なんとも大雑把な本数だが、要するに1日に350mLのビール1本以上のペースで飲み続けると認知症(ボケ)になっちゃうよ!ということだ。それ以下の多少のアルコールなら逆に健康に良い(?)とも言えそうなグラフではある。

また、脳梗塞や心筋梗塞を血管プラークの測定から見て、食生活との関連を指摘している医者もいる。久留米のこの血管内科医(真島消化器クリニック)によれば、
血管プラークが厚くなる(動脈硬化が進行する)原因の主な食品は、
1位=アルコール多飲
2位=揚げ物・油炒め
3位=肉の脂身
4位=砂糖(糖類)
となるらしい。その根拠が県別男女の統計による相関性なのがなかなか面白い。例えば、
■心筋梗塞:女性がなりにくい県は牛乳を飲まない
秋田県41位、牛乳消費量43位
■心筋梗塞:男性がなりにくい県は餃子を食べない
秋田県40位、餃子消費量42位
■脳梗塞:男性がなりやすい県は
秋田県3位、食用油消費量10位、アルコール消費量5位、砂糖消費量4位、豚肉消費量1位
などなどである。
秋田の男性は、餃子で一杯よりはトンカツや生姜焼きみたいなもので一杯を好むのか?
ついでに、この医師は今流行の糖質制限食について疑問を呈していてなかなか興味深い。

アルコールは認知症を増やし脳梗塞や心筋梗塞も増やす元であるという意識が必要なのだろう。

index-alcohol秋田県ではガン対策との兼ね合いもあるのか『健康秋田21』というのを実施しその評価の中でアルコールについて評価結果を出している。行動目標の達成状況ではわずかに未成年者の飲酒率が『目標値に達していないが改善傾向にある』(なんだそりゃ?)ということで、これは自販機の減少やコンビニ等での年齢確認の成果であって秋田県が何か行動したことによるものではないことは想像に容易い。そして、それ以外の行動目標の達成状況は悪化しているのである。

それにも関わらず、秋田県議会では乾杯条例などと馬鹿な条例を決議したり、地元のマスコミは瀕死状態の産業である日本酒の輸出だの酒蔵での飲み比べだのアルコールを産業としての側面から見た応援ばかりしている。(広告のスポンサーという理由もあるだろう)
地元のアルコール関連産業の利潤アルコールの害による疾病に伴って発生する医療費のどちらが大きいかを冷静に考えたら結論は酒を飲まない子供でもわかることではないか。
ガンと認知症が服を着て歩いているような県民を減らすことを何故目指さないのか?

酒は税収源の一つである。しかし、合法であってもドラッグであり健康被害によって医療費・介護費を増やす原因でもある。行政や公的機関が音頭を取るべきはドラッグのPRの片棒を担いで前者を増やすことではなく、後者を減らすことではないのか?
アルコールに限らず、健康への影響は塩分摂取も同様であり、秋田県のガンの多さの要因の一つであることは周知の事実だろう。
乾杯条例は作っても『塩分摂取推進条例』は作らないではないか(^^)。
薬品のCMでは最後に必ず注意を引き、促す画面と音が義務付けられているはずである。(確か今はピンポンという音が必須ではないはずだが)
cigarettes-smoking-images-diseaseアルコールのCMの最後にも必ず、
『アルコール摂取は認知症、脳梗塞、心筋梗塞、がんの要因の一つです』
を義務付け、酒のラベルの面積の半分以上は危険告知の写真、絵にすべきだ。(タバコのパッケージのように)
※これをソフトに推進できれば『酒の王国秋田』も少しは見直されるかもしれない。
乱暴な言い方をすれば、がんは加齢によって発生の確率が高まるわけで、高齢化が進み超高齢社会なのだからがん患者が増えるのは当たり前。誰でもそうなる可能性のある運命の一部のようなものだ。
それに対して、がん対策の国の方針や行動指針、それに倣う格好の秋田県の施策は予防と検診による早期発見と治療と終末ケアである。検診や早期発見と治療はいわば医療業界のマーケティングである。高齢化=がん患者増加ならどんどん費用が増えるのは当たり前である。
そんなものに加担するようなくだらない条例を作って予算を振り向けるくらいなら、がんを予防すべく、アルコール、揚げ物・油炒め、肉の脂身、砂糖(糖類)の摂取を減らそう、あるいは血管プラーク蓄積防止やがん発生に効果があるとされる野菜を(特に地元の)食べようといったキャンペーンに予算を振り向けるべきではないのか?
地元の野菜で必ず1品!
地元の野菜で作ったジュースで乾杯!
のような条例(?)でも作ったほうがよほどマシだ。

まずは、皆で一杯やりながらアルコールの悪影響について語り合おうではないか!(ん?)

 

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アルコールは合法だがドラッグだという認識を への10件のフィードバック

  1. のんべえ より:

    お邪魔します。

    年末でしたか、blog管理人さんが行政が乾杯を奨励するのはドラッグパーティを奨励するようなものみたいなコメントをされていて、思わず目からウロコでした。
    そうです、アルコールに関しては民間だけでPRなり何なりやれと思います。
    今回のパワーアップされての記事、大いに賛同します。
    小生は若い頃からのビールの飲みすぎが祟ったのか痛風で時々死ぬ思いです。
    やっぱり子供の頃からアルコールの影響はしっかり教育すべきです。
    私だってしっかり教育されていたらビールを飲み過ぎずに済んだかもしれませんし。
    (笑)

    最近のCMの糖質ゼロ、プリン体ゼロ….アホかと。
    健康を考えたアルコールは強烈なジョークです。

    明日事故で死ぬかもしれないので、今夜は最後の一杯と思いながら飲みます。
    明日も明後日も同じだったりして….。(笑)

    • argusakita より:

      >明日事故で死ぬかもしれないので、今夜は最後の一杯と思いながら飲みます。
      >明日も明後日も同じだったりして….。(笑)

      んだ、んだ(^^)

  2. ブルーベリー より:

    アルコールと自殺率との密接な関係
    http://suicide1998.outsidervoice.com/?eid=25

    大酒をやめれば、自殺もうつ病も減ります。
    酒を県外に売るのは良いけど、秋田人は酒を控えるべき。
    飲酒は秋田が急速に衰退した理由の一つ。

    • のんべえ より:

      blog管理人さんのlinkされてた厚労省のe-ヘルスネットにもうつ病との関係が書かれています。
      アルコールとうつ、自殺
      https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-006.html

      仕事柄、他県の方と飲む機会も多いのですが、間違いなく秋田の人は他県の人よりも多く飲みますし、長く飲んでいると思います。

      小生もそうですが、既に若い頃から前頭葉がヤラれちゃってるんでしょうね(笑)。

  3. 大館市の木杯で乾杯条例への疑問と要望(ふるさと納税のお返しに木杯を)に対する市役所からの返事を拙ブログに載せています。
    http://kaneya3647.blog.fc2.com/blog-entry-145.html

    企業である可能性の高い飲食店がふるさと納税をしても単なる寄付金扱いとなりお返しの品は出せないそうなので私の考えは無理だったんですが、この返答を見ても何故か疑問点が出ますね。木杯の宣伝のために貸し出すのなら、県外で行うべきではと思ってしまう私は変なのでしょうか?

    もしかすると、木杯乾杯条例は選挙対策だったのでしょうかね。地元で行っている点を考えると。

    • argusakita より:

      >もしかすると、木杯乾杯条例は選挙対策だったのでしょうかね。

      あるんじゃないでしょうか、そういうのは現職の強みというか権利というか。
      殿様知事だって選挙前には得票の基盤が弱いとされた県北を意識したからこそ『リーダーシップ』とやらでクマ園作ったのでは?
      (単なる邪推かもしれませんが)
      新文化施設もそういう道具の一つになるでしょう。ですから、その効果を考えれば選挙が見えてくるまでさほど具体論にならないと思いますよ。

      木杯、大量生産はできないのでしょうが、飲食店で使いまわしよりは、きちんと商品にしたら首都圏では売れると思いますが。
      そんなに販売ルートが無いのでしょうか?

  4. blogファンその1 より:

    アルコールの害は最近いろいろと煩いですね。

    アメリカみたいに酒税上げて飲酒運転減らした例もあるくらいですし、酒税をドーンと上げたらどうなんでしょうか。まあ販売が減って税収は増えないでしょうけど。
    あるいはボケや脳梗塞や心筋梗塞を減らすためにも例えば65歳以上に酒は販売してはいけないとか。

    お酒は20歳から60歳までね!

    というのはどうでしょう。
    酒は歴史があるのは功罪それぞれあるせいだとも思いますが、アルコールに替わる何かが出てこないものでしょうか。

    • argusakita より:

      >お酒は20歳から60歳までね!
      せめて65歳にしてもらえないでしょうか・・・(^^)。まだ飲んだことが無い酒が世界中にあるので。

      官僚によって税収源になっているものは禁止も難しいし、かといって自由化も難しいですからね。
      しかし、金額的な損得勘定でいったらおそらく税収よりもアルコールによる健康被害で結果的にかかり増しになる医療費が逆転しているのですから、アルコールには単純な酒税だけではなく健康保険のようなものの目的税として金が回るようにすべきだと思います。

      アルコール代替品は難しいとは思いますが、5年以内には日本でも大麻が限定的だとしても解禁になるだろうと予想しています。
      功罪についてですが、酒飲んで悪いことを忘れるなんてことは今の若い人はしないわけです。自棄酒ってのは死語かも。
      ただ、その分しつこく執着してストーカーやDVみたいなのも増えたのかなと思う部分もあります。
      女の子にフラれて自棄酒で・・・なんてのが私のような爺では昔は当たり前でしたが(^^)。

  5. ブルーベリー より:

    吉本「住みます芸人」 が酒気帯び運転 秋田県
    http://www.sankei.com/affairs/news/160112/afr1601120034-n1.html

    面白くもなく、地元枠でお情けで金もらって、
    35歳で実家に寄生してようやく生活しているクセに、酒だけは毎日飲む。
    典型的な秋田人。

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