応援すべきは次の世代を担う母親と子供

子供の日も過ぎて、子供たちが既に大学で離れ離れに住んでいる身で、ましてやこうして海外に居ると余計にどうでも良い祝日だ(^^)。
しかし、ヘルシンキの港の周囲を散歩して目に付くのは子連れやカートを押しながら歩く母親が秋田などとは違って多いことだ。まあ、大きな公園が近いのも理由なのだろうが。
Save the Childrenの『母の日レポート2015』(日本語版はここ)の『お母さんにやさしい国ランキング(母親指標:Mother’s Index)』でフィンランドが1位から2位に落ちノルウェーがトップになったことが、HELSINKI TIMESでも大きなニュースになっている。結構自慢だったらしい。
ちなみに日本は、37位で先進国では下位に位置する。理由は、女性議員の少なさで、179カ国中140位というのが効いている。
アメリカは33位だが妊産婦の死亡率が高い(先進国25カ国の首都でワシントンDCが最悪)ことや5歳未満の子供の死亡率が高いことが理由。(ちょっと信じられないが健康保険制度の弊害かもしれない)
また、レポートにはこんな解説もある。
東京は乳児死亡率が世界でも最も低い都市の一つですが、日本では職業による保健格差があることが改めて分かりました。例えば、乳児死亡率が最も高い無収入世帯は、国家公務員や企業の上級管理職などの高所得世帯より、子どもが1歳未満で亡くなる可能性が7.5倍になります。(1,000人当たり10.5人対1.4人)』
お金がないと子供を持てない、育てられないというのは事実のようだ。

以前、
少子化は少”母”化。遅すぎる秋田県の対応(人口問題対策連絡会議)
でも書いたように人口減少、少子化のカギは母親世代が握っている。こう書くと、女性が『生む機械ではない』といった斜めなことを言う輩がいるが、自分で子供を持ったり、出産に立ち会ったことがある人は絶対にそんなことは微塵も思わないだろう。
そもそも10ヶ月もかけてやっと1人生む(普通は)、しかも出産は下手をすると命がけであり、こんな非効率かつリスクを伴う『機械』があるわけがない。
女性にだけ許され与えられた崇高な能力であり、それがひいては社会の趨勢を決めていくという極めて重要なことなのだ。その能力を使わない女性は機械以下と言えないこともないくらいだ。
そして、母親世代の人口が後の社会全体に冷酒というか若い頃言われた親父の言うことのように後でじわーっと効いてくる。

母親世代を正確に言えば、妊孕力(にんようりょく)のある世代のことである。医学的には30歳くらいまでの妊娠確率は排卵1周期で約20%とされるが、最近の卵子の老化の研究から、
~30歳 25~30%
35歳 18%
40歳 5%
45歳 1%
となるそうだ。
num-2039women-1num-2039women-2そこで、妊孕力のある世代、平易に言えば繁殖期の女性の数はどうなるか、国立社会保障・人口問題研究所の年齢別推計から抜き出してみた。
表は、秋田県内各自治体の推計、グラフは各自治体別、もう一つは秋田市とそれ以外の20歳~39歳の女性の数だ。
絶対数を見ると秋田市以外の自治体の将来は明るくない。
この20歳~39歳の女性の数に最近の合計特殊出生率1.43をかけると未成年の子供の数(楽観的な)が見えてくる。さらに、筆者独自の秋田市の実態のデータ解析からこの数を11で割ると小・中・高1学年の子供の数が凡そ出てくる。つまり20歳~39歳の女性の数を7.7で割ると1学年分の子供の数がわかる。
表の数値を7.7で割って想像すると、**町だの**村では自治体全部で1学年1クラスあれば充分(障害児は別として)となる。都市部でも自治体全部で1学年2,3クラスあるかないかのところが多数となる。2030年あたりで既にそうなる予定だ。
学校の部活が成り立たないどころか学校自体どんどん不要となることが明らかで、こういった数値は、だいたい確実にやってくる。しかも多くの場合は悲観的な方向にバイアスがかかる。ついでに秋田県で教師の職がどんどん無くなるのはこれまた明らかだろう。

生みやすい、育てやすい環境は何といっても子育て中の経済的安定性だろう。核家族化による子育てのテクニカルな問題や精神的な問題は経済的安定性があれば何らかの方法論にはたどり着きそうな印象がある。やはり問題の焦点は経済的な問題。
よく言われることだが、しばらく選挙も無いことだし、例えば高齢者の医療費を子育てに回すことを首長や議員にはもっと真剣に取り組んでもらいたいものだ。
秋田県の第2期秋田県医療費適正化計画
などを見ても、年寄り特に後期高齢者の医療費や介護費の公費負担が半端ではない。
不幸にして病気や怪我になってしまった人は気の毒で適切な治療は必要だろうが、中にはさほど重篤ではないものもあるだろう。
ほとんどサロン化している整形外科や内科の待合室で医学的なトリアージを行い病気ではない『客』(患者ではない)に丁重にお引取り願う仕組みも必要で、無駄な医療費の発生を抑止することも必要だ。
ins4nextgenある医者から聞いた話では、いわゆる『デンキをかける』(低周波治療)ためにわざわざタクシーで千円以上もかけて通う年寄りの窓口支払いは数十円といった現実もある。そのタクシー代も保険請求できる場合もある。
こんなことを許していたら子供世代、母親世代に金が回らないのは当たり前である。
このままでは医療費・介護費は右肩上がりは間違いないが、子供世代、母親世代にかかる費用は右肩下がりになる秋田の現実を単純に考えたらどうなのか。ほんの数%振り向けるだけで効果が期待できるではないか。
年寄りを敵に回してでも母親や子供の味方をする政治家は現れませんかね?(年寄りの私はそういう政治家を応援します)

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応援すべきは次の世代を担う母親と子供 への5件のフィードバック

  1. まったくその通りだとおもいます。
    若い世代が子供を産まない(産めない)のは、給料の良い職場が殆ど無いことと、子育てに昔よりもカネがかかるようになっていることがあると思います。給料は秋田県の場合なかなか上げられないと感じるので、せめて子育ての費用が大幅に安くなってくれたらと思います。

    学校での支出を抑えるために、副教材の問題集から著作権をなくしてほしいと思ってます。どうせ、問題集に載っている問題は、みんなどこかで見たことがあるような問題です。著作権がなくなれば、コピーも可能ですから、教師が授業に合わせてプリントを作れます。問題集を作っている教材屋さんが困るという人もいると思いますが、この少子化の時代ですから、いずれ教材屋さんも淘汰されます。少し早いか遅いかの問題です。

    教員は今は公務員ですから、簡単には首にできません。ですから、今現在すぐに首を切れる講師がけっこう多い状態です。本来担任をする必要のない講師にも担任をさせている状態です。ですから学校が減っても正採用の教師だけが残る計算となっていると思います。正採用された教師と講師の教師とどちらが力があるかはまた別問題なんですけど。

  2. 若者の本音 より:

    なんか、こうやってグラフで見せられると秋田市以外でどんなに頑張っても消滅は避けられない気がする。
    グラフの下のドングリ市町村では年寄りたちも少し考えろよ。
    町や村が消えたらお前さんたちの墓も単なる邪魔な石になるんだぜ。
    何でそんな単純なこと考えられないかな。
    いくつまで生きるつもりか自分の胸に手を当ててよーく考えろよ。
    何かに生かされてるから生きているなんてのは我欲を覆い隠す欺瞞だろうが。

    ほとんど生きていないだろうが、昭和一桁生まれは戦後の荒廃を救った神みたいなものだが、それ以降の団塊やらこれから日本にさらに大きな負担になる連中は生産も消費もしない寄生生物同然。潔く自分で自分の生き様に終止符打てよ。
    植物だって倒れて腐れて次の世代の養分になるだろ。役に立つんだぜ確実に。
    何で人間にそれができないのか。

    そのうち自分だってそうなる。でも我欲を覆い隠す欺瞞を言う年寄りにはなりたくないな。
    年寄りばっかり見てる掲示板でも無いかな。思いっきり書いてやるぜ。

    • argusakita より:

      >年寄りばっかり見てる掲示板でも無いかな。思いっきり書いてやるぜ。

      うーん、耳が痛いな。まあ、まだ11人とその家族を養っている(つもりの)側としては、まだ生産も消費も納税もしてまっせ。(^^)
      ここで良かったらどんどん書いてくださいな。

      • 若者の本音 より:

        おもしろいblog見つけたなと思ってずーっと読ませてもらったんだけど、Argusさんって自分のこと年寄りとか書いてるけど50代中頃って感じですかね?
        IT関係の仕事に見えるんだけどそういうわけでもないのかな。
        なんか不思議な珍しい人だなぁと思う。少なくとも秋田人っぽくない。
        やっぱり海外と行き来していると見方が違うっていうか独特だと感じる。
        秋田でなんかおもしろいこと仕掛けてくださいよ。お願い!w
        (若者少なすぎてどーしよーもない)

        • argusakita より:

          どーも。
          あんまりカワハギしないでくださいね(^^)。
          珍獣でも何でもありませんので。

          秋田の若い人が少しまじめに議論する場というのがあるといいですね。
          スマホのせいか、2ch風な2,3行のやりとりなどの掲示板見ると、アカンなこりゃと思います。
          まあ、忙しいのでしょうけれど。

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