経済素人の親父が愚息に薦めた本など

ウィーンに戻って間もなくSkypeで愚息に呼び出された。
『就職どーすっかなぁ・・・、大学院に行くかなぁ・・・』
と暢気なことを言っている愚息に、『まずは先輩やあれこれ人に話を聞け』と言ったものの自分の就職のときとはずいぶん違うなと。筆者の場合は理科系(機械+α)のためあまり選択肢に悩む必要も無く、興味のあること、できること、できそうなことの方向が決まっていた(という錯覚だったかもしれない)ため企業も自ずと限られて、あとは給料等の待遇や福利厚生等で選べば良かった。まあ、そういった安易な選択の結果、結局は満足できずにスピンアウトしたのだが。(^^)

愚息の場合は文科系と言うどうしようもない(逆に考えれば可能性が広い)選択をしてしまったので、あれこれと迷うらしい。
まあ、筆者のような爺の世代に聞くよりは同世代あるいは現在社会人として生きている連中に話を聞くことが良いに決まっているので、親に相談などせずに自分で決めろと。
ただ、すぐに一旗挙げられるわけではないのでいずれにせよ会社員か公務員といった組織の歯車になるのは間違いないわけで、その中で組織人としてのモラルやHow toは入ってからその組織の風土を学べばいいが、社会人として経済についてはそれなりの考え方を身に着けておくべきである。
愚息は経済学部ではないため適当な単位取りの為の**原論のような経済関連のテキストは読んではいるだろうが、筆者が読んでなるほどと思った本をメールで送っておいた。自称リバタリアンで淡水派(経済学の)だと思っているので偏りがありそうな気もするが、名著と言われるものもあるので、若い頭脳ならそれなりの理解はしてくれるだろうとの期待を込めて。

まずは、ポール・クルーグマン(Paul Krugman)の論文をあれこれ原著で読む(英語の勉強にもなり一石二鳥なので)こと。日本のことについても沢山書いてある。
http://web.mit.edu/krugman/www/
さらに、訳本などを含めて重いのから軽いのまで。数学音痴の愚息のためにピケティのような無理矢理数式を持ち出す印象の無いものを選んだつもりだ。

・『スティグリッツ公共経済学 第2版 上・下』ジョセフ・スティグリッツ
・『経済思想』猪木 武徳
・『じゅうぶん豊かで、貧しい社会:理念なき資本主義の末路』ロバート・スキデルスキー
・『なにがケインズを復活させたのか?』ロバート・スキデルスキー
・『マクロ経済学はどこまで進んだか―トップエコノミスト12人へのインタビュー』ブライアン・スノードン 他
・『資本主義の終焉と歴史の危機』水野 和夫
・『ミクロ経済学の力』神取 道宏
・『父が息子に語るマクロ経済学』齊藤 誠
・『年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学』エンリコ・モレッティ
・『実験マクロ経済学』川越 敏司 他
・『この世で一番おもしろいミクロ経済学』ヨラム・バウマン 他
・『行動経済学 経済は「感情」で動いている』友野 典男
・『成長と循環で読み解く日本とアジア』篠原 三代平
・『障害者の経済学』中島 隆信
・『ファースト・ステップ 金融論』岸 真清 他
・『CSR 企業と社会を考える』谷本 寛治

万が一、公務員を目指すなら筆者とは違って『塩水派』になるのだろうから、合わせて読めと。秋田の公務員はブラック・スワンは必読だと思うがまあいいか・・・。

・『ブラック・スワン ―不確実性とリスクの本質 上・下』ナシーム・ニコラス・タレブ
・『ドイツ・人が主役のまちづくり ボランティア大国を支える市民活動 』松田 雅央
・『地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか?』久繁 哲之介
・『地域を変えるデザイン コミュニティが元気になる30のアイデア 』issue+design project
・『発展する地域 衰退する地域―地域が自立するための経済学』ジェイコブズ,ジェイン

そのうち、爺はこれを読めと愚息が薦めてくれる本が出てくることを期待しよう。

PS. 他にこんなのが最近はお奨めというのがあれば是非ご教授願いたい。

 

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経済素人の親父が愚息に薦めた本など への3件のフィードバック

  1. ブルーベリー より:

    今は、大学入試に付き添う保護者が増えた為、用意されたバスに乗り切れず、
    多くの受験生が試験開始に間に合わなる事態も起こっています。

    今の若者は、なんでも親に頼りますね。
    昔は、親に頼るのは最低限にしたい、という意識が一般的でした。

    「ユトリ世代は大丈夫か?」と危惧している人は多いはず。
    「15少年漂流記」などを読んで独立心を養ってほしいです。

    • argusakita より:

      ウチのはまだ3年ですし、頼っているというよりは海外に居るジジイから日本ではわからないことを聞きたいみたいで、まあ金ヅルくらいにしか思っていないでしょう。年に1回会うか会わないかくらいですしね。
      大企業の人事にいる友人に聞きましたが、確かに就職活動中に親から電話が来るケースが増えたそうです。
      そういうのは確実に落とすと言っていましたが、入社式も保護者が・・・というのもあるそうです。
      ぜーったい嫌ですね、私は。大学の卒業式はなかなかいいものですから是非行きたいとは思いますが、父兄同伴はそれが最後でしょう。

      15少年漂流記(2年間の休暇が原題)はさすがにもう年齢的に無理がありますね。
      日本で言えば小中学生が主人公ですし(^^)。機動戦士ガンダムはこれが原作と言われているらしいですが真偽の程は???です。
      私は中学生のとき読んでちっともおもしろいと思わなくて途中までしか読みませんでした。
      あの本は今は人種差別に五月蝿いので原作のままでは推薦図書にはできないんじゃないでしょうか。

  2. きりたんぽ より:

    タイトルのインパクトが強かったので「年収は住むところで決まる」全部ではありませんが
    本屋で立ち読みした記憶がありました。

    私のお勧めは数年前に中古で購入しました「マネーの公理・スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール」マックス・ギュンター(著者)  日本語に訳されています。

    たしかこれは37年前にイギリスで発行されて、遅れながら2005年に日本語に訳されて日本でも発売されました。
    これは使用書として道具として読むといいかもしれません。

    金融や経済の中でもウォーレン・バフェットやジョージ・ソロスは成功者としても今も健在ですが、

    かつて昔にこんな人物がいました「ジェシー・リバモア」です。
    破綻・成功の繰り返しですさまじい人生を送るという実物のドキュメンタリーのものです。
    「世紀の相場師ジェシー・リバモア」 リチャード・スミッテン(著者) 藤本 直(翻訳)

    つい先日に、日米首脳会談を含めて今後の日本の長い道筋としてさらに強固な日米同盟を再確認させて新たな時流に入りました。

    かつて大昔にアメリカにマーク・トウェインという作家がいまして、1910年に日韓併合の年にこの世を去りました。
    現代の若者はご存知なのでしょうか、マーク・トウェインの作品で「トム・ソーヤーの冒険」「ハックルベリー・フィンの冒険」ここにアメリカの知られたくない歴史がばっちり入っております。

    1980年代には日本でよくテレビでもアニメで放映されていましたが、現代では衛星有料放送やレンタルショップで借りないと観れないようですね、現代において地上波で放送したら大変な問題になることだと思います。

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