イオンタウンの話題が少し盛り上がってきた?

big005以前書いたイオンタウンの外旭川での出店構想を巡って若干動きがあったようだ。(画像は秋田未来創生会議のHPから拝借)
6月3日に市民団体の秋田未来創生会議がイオンタウンの大門社長に要望書を提出(内容はここ)。一方、反対派とされる秋田市広小路商店街振興組合は、出店構想を容認しないよう求める陳情書を秋田市議会に提出。
一方は、一民間企業であるイオンタウンに対して、さほどビジネスの採算性や出展に伴う行政側のサービスコスト(結局は住民の血税に跳ね返る)の係り増しの可能性などには触れず、あれもこれもといった『ナイーブ』かつ『前向き』な要望で、将来の秋田を担う(かもしれない)世代の要望を中心にしたものに見える。この市民団体とやらがイオンサイドの傀儡市民団体ならば滑稽な茶番ではあるが、まさかそんなこともないだろう。
他方の広小路商店街振興組合は相変わらずの『まちづくり3法』とその改正での議論と同じような論点で反対といったものだろう(陳情書を見ていないが)。
構想どおり出店が決まることによって前者はコンシューマー利得だろうが、後者は直接的な利害当事者になり、それぞれが要望・陳情している先が違うところがおもしろいが、実は全国どこでも似たような状況のようだ。

イオンタウンはこの半年くらいで、
イオンタウン野々市(2015/11/15) 石川県野々市市
イオンタウン熱田千年(2014/11/21) 愛知県名古屋市
イオンタウン湖南(2014/12/6) 滋賀県湖南市
イオンタウン田崎(2014/12/1) 熊本県熊本市
とオープンし、
イオンタウン宇多津(仮称、香川県綾歌郡宇多津)、イオンタウン姶良(仮称、鹿児島県姶良市)を着工し、ドミナント戦略を着々と進めているようで今後2年程度で外旭川への出店の結論を出すそうだが、過去のダイエーなどを見ても出店ラッシュが続くとその先は・・・という心配もあるだろうし、支那を始めイオングループ全体の海外展開の展望が決して明るいものでは無さそうに見えるため今回要望書を受け取った大門社長が続投しているかどうかも不明なこともあり出店が実現されるかどうかは依然不透明だろう。

『まちづくり3法』のTMO(Town Management Organization)は全国的にどこでも機能していないらしいが、法律上このTMOになれるのが商工会議所、商工会、第三セクター機関等のため行政寄りになることは明らかで腐りかけの法律と言える。しかし、民間からのピュアなボトムアップというのがなかなか実現出来ていないことを見ても、要望・陳情の送り先が現実にはどこかはわかりやすく、秋田未来創生会議がそこに風穴を空けられるかどうは非常に興味深い。
筆者の印象では、この半世紀くらいの間に民間主導で何か大きなプロジェクトでハコモノやイベントが秋田で完遂された事例は皆無のように感じる。秋田というのは、とにかく何でも行政が絡みイニシアチブを取らないと気がすまないらしく民業圧迫の事例は枚挙に暇が無い。住民側も老若に関わらずそれを善しとする空気がどこかにあるため、今回のイオンタウンの件も結局は行政がどこまでモノを言えるポジションを確保できるかどうかが実現可否の分かれ目のように推察される。
まあ、それ以前にイオンタウン側の採算性を見据えたビジネスライクな決定がされるだろうと思われるがイオンタウンのドミナント戦略からみても外旭川出店は何かの代替ではないし、秋田市商圏(約40万)で地元商店街や住民と対立してまでも出店することにさほど大きな意味があるとは感じられず、全国展開のOne of themであることは確かだろう。

2年後には秋田県の人口も100万を割っているだろうと思われるが、
冬期間このオープンモールはどうするのか?
・冬期間はやはり御所野のモールのようなクローズドモールでなければ集客は見込めないのではないか? (足元に不安がないから老若男女が集まるのが現実で中心部商店街はそこを軽視しているのだろう)
さらに、現状の道路網のままでは周囲の交通渋滞(土日や冬期間)は必至となることなどを考えても行政のコミットが必要であり、秋田市(&秋田県)の都市運営コストの単純な係り増しを許すかどうかは住民の大きな判断要素である。
何かを削るなら新たなコストは認めてもいいが・・・。
都市運営コストは定住者に圧し掛かってくる。都市計画税の無い珍しい市である秋田市は財源確保のためかゴミ袋有料化という中核市でもごく稀なことを始め、ごみ処理手数料収入の約半分を溶融炉改修等のための基金として積んでいる。何故一般会計から拠出しないのか不思議だが、この一件以来秋田市の税金の使途については不信感が大きい。

秋田市は信頼できないし、やる気の無い中心部商店街のためではなく、都市運営コストの単純な係り増しになるのならイオンタウン出店には反対である。

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イオンタウンの話題が少し盛り上がってきた? への3件のフィードバック

  1. ブルーベリー より:

    役人天国の秋田の場合、なんだかんだと予算をつけて旨い汁を吸うのは既定路線でしょうね。

    秋田に進出した企業は、地銀・農協・役所のOBを抱えざるを得ません。
    まるでヤクザです。

    イオンにとっても、秋田への巨額投資は避けたほうが良いように思います。

  2. シロアリ より:

    イオン出店に向け市民団体が陳情 調整区域除外求める(魁)


     流通大手イオングループの開発業者イオンタウン(千葉市)が秋田市外旭川地区に出店を計画している大型複合商業施設について、市民有志でつくる「秋田未来創生会議」(槙野良孝会長)は5日、実現に向け建設予定地を市街化調整区域から除外することなどを求める陳情書を市議会に提出した。11日開会の6月定例会で審査される。

     同会議は地域活性化策などを話し合う目的で今年2月に発足した市民団体。会員は10人程度。陳情書では「計画が実現すれば交流人口の増加に結び付く。北東北の観光拠点となり得る」と強調し、計画の実現を呼び掛けている。

     計画について穂積志市長は「(市街地に都市機能を集約する)コンパクトシティーの考えとは相いれない」として、これまで否定的な見解を示している。5日の定例会見でも「少子化や人口減の流れが続いており、市街地の拡大を抑制するという考え方に変わりはない」と述べた。


    あー、ダメだこりゃ。
    市議会や市長の前にイオンに要望書出して順序間違えたな。
    議員や役所の人間の糞なプライドを甘く見ている。
    これでは最初のとっかかりで協力的に動いてくれないことが明らか。
    誰か音頭取りのアドバイスしてあげたらいいのに。
    残念。

    一方ではマックスバリュ東北、イオンリテール、イオンスーパーセンターが先月秋田県にWAONの利用分の一部を寄附(約541万円)
    http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1369298693954/index.html
    あそこ、県道だしなぁ・・・

    • argusakita より:

      >市議会や市長の前にイオンに要望書出して順序間違えたな。
      >議員や役所の人間の糞なプライドを甘く見ている。

      記事が本当なら同感です。秋田市も秋田県もお役人さんはエラそうですからねぇ。
      東京じゃちょっと考えられないくらい傲慢な連中が多いのはよく感じます。
      市議会も一枚岩じゃないでしょうから議会に陳情してもどうなんでしょうね。

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