ハタハタ寿司を輸出できないか?

数日前、社員さんの一人が珍しいものを持ってきた。もらいものらしいがスウェーデンのあの有名な黄色と赤色の大きな缶詰のシュールストレミング。悪臭で世界一を誇る(?)食べ物(一応)だ。
筆者はあの臭い(端的に言えば生ゴミを直射日光に数日さらしたような臭い)が死ぬほど嫌いなのだが、まあ、礼を言ったもののおそらく自分の顔は引きつっていたに違いない。
絶対に建物の中で食べてはいけないものだと思うので、近いうちに皆でどこか郊外にビールを積んでピクニックに行ってそこで食べようということで落着。
あの臭い・・・、何かの計測器で測ると悪臭の度合いは焼いた『くさや』の10倍くらいと聞いた事がある。鮒寿司なんかぜーんぜん問題にならない臭さである。
東南アジアのドリアン同様、飛行機持込(預け荷物も)禁止の航空会社が多いため日本では売っていないだろうと思っていたが、なんと川口貿易という業者が輸入(船便だろう)していて日本ではAmazonでも買えるらしい。殺菌していないため日本のJAS法では缶詰と言えないらしい。でも、見た目は間違いなく缶詰だ。
このシュールストレミング、薄めの塩水にニシンを漬けて缶詰にしたもので熱処理していないので発酵が進み、缶を開けるときは間違いなくプシューッと噴き出す。液体が一滴でもついたら・・・洗ってもなかなか。髭伸ばしたままで食べたら後が大変だ。
バルト海産の(日本のに比べると)やや小ぶりなニシンは初夏に大量に獲れるらしくこれをシュールストレミングにして初モノの販売解禁日は8月の第3木曜日と決まっている。
作り方の単純さと少なめの塩分で発酵させたらどんなものになるか想像が付くかもしれない。もらったものは去年のものなのでおそらくニシン自体が結構液状化してそれはもう大変なものになっていることも想像に容易い。(食べたくない!)
しかし、このシュールストレミング、スウェーデンの人達(特に年寄り達)にはある種ソウルフードらしく、販売解禁の8月はこれを食べるパーティをしたりするらしい。
一度、スウェーデンの知人に聞いたが、スウェーデンの人もあの臭いが決して好ましい臭いだとは思っていないらしく、だからこそ外で食べる(パンやクラッカーに載せて食べるのが一般的)のだそうだ。ソウルフードはどこの国でも変なこだわりがあるようだ。

ニシンといえば、同じように塩漬けにして生で食べるのがオランダ。ヘリングと言い、5月~7月くらいにはその屋台も出るくらい一般的なこれまたオランダ人のソウルフード(かな?)。尻尾をつかんで顔を上に向けて口を開けて豪快にパクッと食べる。子供も大人も凄い美人でもパクッといくから、見ていておもしろいが臭いはシュールストレミングほどではないものの日本人なら間違いなく生臭いというのが感想だろう。パンにホットドッグみたいに挟んで食べるのも一般的。見るだけでお腹一杯(^^)。
オランダのヘリングは昔、相当な富をもたらしたようで北海道の小樽のニシン御殿のような話である。

生で魚を食うのは日本人くらいなどと思ったらとんでもない。生は生でも思いっきり生臭い魚(まあニシンくらいだが)を欧州特に北のほうでは当たり前に食べる。魚好きでもあの臭いを含めて食文化にはなかなか馴染めない。チャレンジ精神のある人は、初夏のドイツ、オランダ、スウェーデンあたりで塩漬けニシンに『勇気』を持って挑戦してみて欲しい。
新鮮な生魚を刺身や寿司で食べる日本の食文化はやはり凄いと思うのだが、発酵食品、保存食品にしても例えばハタハタ寿司がシュールストレミングみたいな臭いを持つ食べ物だったらあまり普及しなかったのではないだろうか。ハタハタ寿司の臭いが嫌いという話は聞いた事がないし・・・。鮒寿司は独特な臭いと風味だが。

ところで、外国人向けのレシピ
秋田のハタハタ寿司(切り寿司でも一匹寿司でもいいが適当な切り身にして)のハタハタを若干の酢と酒で洗って麹などを取って、水にさらしたタマネギの微塵切りと好みのハーブ(ディルやレモングラスが合う)を添えて、オリーブ油とバルサミコ酢をタラッと。ワインでもビールでも日本酒でも合う。海草がOKな人にはそれもアリ。
今までこれを食べさせて不味い、口に合わないと言った外国人の知り合いは皆無だ。
絶対、ワンダホー!間違いない。ハタハタ寿司、輸出できないかな・・・。昔と違って高級品だし、ちょっと無理かな。

PS. そのうち、臭いも画像のようにペタっとWebページに貼れたりするようになるのだろうが、シュールストレミングスは禁止かな・・・。

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ハタハタ寿司を輸出できないか? への3件のフィードバック

  1. argusakita より:

    12日からニューヨークでは貝類、養殖モノを除いた生魚の提供が禁止になった。
    寿司や刺身も養殖モノに限定か・・・。
    昔から水と氷の綺麗さ抜群で流通が発達している日本ならではの食文化、輸出は簡単じゃない。
    むしろ、日本食を世界に紹介して日本食好まれるようになったら、またまた日本人が高い食材を買わされることになる。
    食べたいなら日本に来い!と観光庁はPRすべきだな・・・と思う。

    • コームイン より:

      >12日からニューヨークでは貝類、養殖モノを除いた生魚の提供が禁止になった。

      海外の和食レストランはほとんど支那・朝鮮系の経営で衛生管理などが問題視された結果でしょうか。
      あるいは魚を食わずに牛を食えというアメリカの思惑なのかも。

      >むしろ、日本食を世界に紹介して日本食好まれるようになったら、またまた日本人が高い食材を買わされることになる。

      以前から同じことを思っていました。マグロなどが既にそんな感じで、クロマグロ漁禁止とかどんどん日本人自身の首を締めているような気がします。
      クジラのような価値観の押しつけはさらに問題ですが、例えば沿岸部で獲れる庶民の魚みたいなものまで14億の胃袋目指すようになったらますます日本人は食べ物で苦労することになる。
      食の安全保障というのは長い目で見ないと本当にヤバいと思います。

      ハタハタはまた漁獲制限になりそうな気配ですので一層高級食品(?)になるのでは?

      • argusakita より:

        そういえば、キムチも(大腸菌、寄生虫で)ニューヨークで提供禁止になったことがあったような記憶があります。

        食料の確保は安全保障や国民経済の点でホントに大事な問題だと思います。

        牛肉も円高時代でさえあまり安くなかったですよね。
        日本の牛丼チェーンで使っているショートプレート(バラ肉の一部)という部位はアメリカやオーストラリアでは廃棄処分対象で、それを安く輸入して牛丼屋は提供していますが、これも支那が牛肉の部位別ではなく1頭単位まるまるで買うようになったので日本の商社は買い負けしています。
        仕方が無いからベトナムや南朝鮮の輸入分も日本で一旦取りまとめてアメリカやオーストラリアから輸入するようになったと聞いています。
        歴史的にみても支那の連中は黙って豚を食ってりゃいいんですよ。(^^)
        エチゼンクラゲも是非支那で食料にしてもらいたいものです。

        イワシやサンマやアジなど庶民の魚が支那に大量に獲られていくようになったら本当に魚は高級食材になるかも。かといって肉が安くなるかというとそうではなく買い負けして高くなる。
        日本人の蛋白源は卵だけになるという予言を何かで読みましたが、その方向に行ってるような気がします。
        食料、日本食の食材輸出も金儲けにはいいのでしょうが、大きなブーメランが返ってきそうに思いませんか?

        海外にいて不味いもの(日本人的には)ばかり食べていると日本の食の安全保障や食文化の変化は気になります。

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