次期知事候補は最低でも県外出身者を

ウィーンに戻って時差ボケであれこれニュースを見ていたが、ギリシャのチプラスが突如辞任し総選挙を9月20日に前倒しするそうだ。EUからの支援を取り付けたものの以前の公約とは真逆の緊縮財政が必要なため、党内左派からの突き上げをかわす意味でも総選挙が必要と判断したのだろう。
まだまだユーロの混乱は続きそうで、来月にもアメリカの利上げが実施されることが濃厚になってきたため少なくとも為替は乱高下しそうだ。(加えて支那発のアジア通貨危機再燃の懸念も強い)

それにしてもギリシャを見ていると選挙の有権者、大衆(ギリシャの場合はほぼイコール公務員)というのは勝手なものだとつくづく思う。ECB、IMFの支援と緊縮財政はセットであり支援だけ得ようとするのは最初から無理筋だとわかっていながら、ユーロ離脱などをチラつかせ瀬戸際交渉を続けても結局はユーロ圏内に留まることを選択しそうで、ドイツやフィンランドから『ほら見たことか』と言われているに違いない。
ポピュリズムに乗ったチプラスも結局は無理筋を通せないことがわかって総選挙前倒し。国民の支持が一時的に高まっても無理筋は通らないという教訓を残した。

岩手県知事達増拓也が無投票当選だそうだ。2013年の秋田、山形に続いてまたである。
岩手も人材不足なのだろう。一時平野達男参院議員(元民主党、初代復興大臣)が自公推薦で出馬予定だったらしいが直前に取りやめたようだ。
今回は前回の民主党推薦をやめ県民党と称して民主、維新、共産、社民、生活の野党5党が支援したらしいが、秋田県とは真逆の政党支援体制でなかなか興味深い。

北東北3県のイメージというのは人それぞれだろうが、少し悪口めいたことを書くと、
[青森]
原発以外に核廃棄物処理施設、陸海空自衛隊のそれぞれの大規模拠点、米軍基地といった国家的施設・拠点があり(それだけ別途交付金があるということ)、高速道路(少ないが)や新幹線以外に私鉄も若干あり、主力のりんごが弱くなったものの水産業もまあまあでそれなりに雇用はありそうなものの、失業率は沖縄の次に高く、青森の人間たちは一体何を稼ぎにしたいのかが外からはわかりにくい。
東北三大祭のねぶたもあり、恐山、十和田、弘前といった全国ブランドの観光資源もまあまあ抱えている。

[岩手]
県民意識が秋田に劣らず自虐的で、東北一存在感が無いと自覚している。世が世ならば岩手こそ藤原氏の栄華を引き継ぎ東北の中心だったかもしれないが、江戸時代は日本一断トツに百姓一揆が多かった地域でもあり、朝鮮系、左巻きの流れにそれがつながっているかどうか・・・。(強訴したのが南部藩ではなく隣の伊達藩だったことなどは南朝鮮を彷彿とさせるものがある)
内陸部の高速・新幹線沿線に沿った地域の南北軸1本と三陸沿岸部にきっちり分離していて、県土の大半が稲作にも畑作にも適さないため特産品も多くない。一時半導体を中心に軽工業も内陸部で盛り上がったが円高による企業の海外シフトで低迷。
開発のしようがないリアス式海岸の観光地化も困難で水産業も大震災で壊滅的ダメージ。元々過疎地であった沿岸部の復興・開発を大漁港中心に進めているが、復興どころか現状回復すらまだまだ。過疎地を現状回復してその先に何があるのか。この県も今後何で食っていくかが不明な混沌とした状態。

[秋田]
東北は北東北に限らず仙台市を除くと全般的に行政依存が強いが、秋田は中でも依存色が相当に強い。殿様が知事のせいか未だに藩政かと思われるような儀式が日常でもある。
ほとんど独自に無理矢理進めている高速交通体系(高速もどきと新幹線もどき)も未だ一区切りに到達せず、少子高齢化によって出来上がった時には単なる通過地域となる危惧すらある。
一方では行政に対する不信感も強く、役立たずの地方公務員が『勝ち組』とされる滑稽な空気とそれを嫌悪する空気が強いのも秋田の特徴かもしれない。
観光資源(特に自然のバリエーションや無形民俗文化財)は国内でも上位にあるにもかかわらず、それをPRするのがやはり行政依存で、観光客を増やそうとする民間の知恵や工夫が感じられない。行政が最も苦手とする観光・文化・芸術といったソフトウェアを手がけるため垢ぬけない。

北海道や他の東北各県を俯瞰してみると秋田県というのはエネルギー、自然、観光資源、農業資源に相対的に恵まれ、佐々木希、壇蜜、加藤夏希も輩出しているのだが(^^)、何故か一皮向けない。
人材流出、少子化による人口減、超高齢化が加速度的に進んでいるため今のままでは今後の劇的な経済発展はありえないことは間違いない(日本全体も同様だが)が、付加価値向上、生産性向上によって少ない人口でも成り立つ可能性を大いに秘めているのだが、何しろ行政依存と不信感の両極端がそれぞれ多いためベクトルがバラバラになっている。
殿様知事の(全く実効の無い)イメージ戦略の薄っぺらさ公務員調整型県政がひたすら無駄遣いを繰り返し、独自外交(?)と称する朝鮮、支那、ロシア、東南アジアの対外施策が毎回毎回全くタイミングを外し続けているのは度し難い。(ロクなブレーンがいないのだろう)
今の殿様知事ではあまりにも内向き(自組織向き)で秋田県が前進することは無さそうだ。何故、こうも内向きなのかと思ったら、出身も大学も就職も秋田と仙台。首都圏で働いたことや国の仕事に就いたことも無いこれでは視野が狭く、世間知らず、情報不足でも仕方が無さそうだ。

tohoku-governor

組織調整型のため残りの任期中は県庁や議会とも特に軋轢を起こさず無難に過ごすだろうと思われるが、その間にも秋田の人口は数万人減り、土地価格は下がり、煮詰まった空気が濃くなるだろう。

やはり、違う視点を持つはずの県外出身者や中央政府経験者や民間出身かつ組織調整型ではない人間が知事になるべきだな。

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次期知事候補は最低でも県外出身者を への8件のフィードバック

  1. 茹で蛙 より:

     平野氏も東大農学部卒ですから岩手県知事選は東大同士の争いでちょっと面白そうだったのですが、選挙の争点を安保法制にされたため万が一負けた時に安保法制審議に影響があると判断して自公が取り下げたのたのでしょう。自公の不戦敗です。
     
     佐竹氏は東北大。実は小生もそうですが、就職時に東京まで何度も通ったり東京の私学よりも扱いが低かったりハンデがあったりで、東北大というのは単なる地方大学の一つと再認識しました。
     秋田では何故か旧帝大のイメージで言われますが、もはやそんなのはノスタルジーです。
    東北大というのはどこか浮世離れしたカビ臭い井の中の蛙的な校風がありますから、佐竹氏が世間知らずというのは妥当かもしれません。
     
     地方大卒の知事にFラン大学卒の候補予定者….、秋田県知事選はまだ先ですが期待の星は例の京大卒の某議員くらいですかね。
     学歴云々ではなくて、学校の時に勉強も出来なかった(しなかった)奴が政治や行政の仕事が務まるわけがないだろうと私などは単純に思ってしまいます。

    • argusakita より:

      そうですね、東大は別格としても学歴よりも社会人としてどんな分野でどんな仕事をしてきたかは人脈もそうですが大きな要素かもしれませんね。
      殿様知事は一旦民間企業に入社したらしいですが、半年かそこらで辞めて翌年県庁に入ったらしいです。
      まあ、民間企業での経験ゼロみたいなものでしょうから、原価意識だとか生産性とは無縁な世界しか知らないでしょうね。
      前例、法令、条例が行動の根拠でしょうから、何につけても『改革』『刷新』などできるわけがないとみるのが妥当かな。
      首長はマネージャであるべきで、民間企業経営の経験者が適任だと個人的には思います。

  2. ブルーベリー より:

    東北地方の人材劣化が顕著になってきましたね。
    まあ、佐竹や穂積がいる秋田県が一番酷いですけど。

    先を読める現実的な人は 「この地域には先はない」と考え立候補しません。
    ですから、ビジネスで成功経験のある人物を、三顧の礼で迎えるくらいでないと無理です。

    東北、特に秋田は産業が育たない地域なので、該当者が乏しい。
    学歴やエリアに拘るべきではない。

  3. きりたんぽ より:

    たまに見るのですが、東洋経済のサイトでおもしろい記事を発見しました。まさに秋田県を指摘しているかのようなものでした。

    2015年・8月18日・タイトル「地方は好き嫌いで物事決めすぎる」
    こちらです

    http://toyokeizai.net/articles/-/80783?cx_click_related_pc=2

    2015年・7月21日・タイトル「地方は真面目な人々によってつぶされる」
    こちらです

    http://toyokeizai.net/articles/-/77656?cx_click_related_pc=2

    2015年・8月27日・タイトル「なぜ地方は新しい仕事を生み出せないのか」
    こちらです

    http://toyokeizai.net/articles/-/81900

    • argusakita より:

      東洋経済のサイト拝見しましたが、なかなかおもしろいですね。
      でも、そこまで秋田は田舎でもない気がしますが、どうでしょう。

      秋田のプレミアム商品券はどうですか?
      ああいうヘリコプターマネーがどの程度効果があるのか興味深いですね。
      経済大国のやることかなぁ・・・と、どうにも無能な施策に思えるのですが。
      まだ竹下内閣の1億円のほうがユメがあった気がします。

      • 脇から失礼します。
        秋田市のプレミアム商品券ですけど、熟女系キャバクラでも使えるとは!?
        http://www.sankei.com/region/news/150802/rgn1508020017-n1.html

        びっくりしたので、コメントしてみました。

        ほんとに失礼しました。

        • argusakita より:

          キャバクラですかぁ・・・。まあ地元なら何でもアリなんでしょうね。
          風営法ってのは分類などが複雑なんですねぇ、チラッとみたら吃驚(^^)。

          別から聞いた話では、使われたお店側でその商品券の現金化に時間がかかるとかで苦情が多いとか。
          ヘリコプターマネーは自治体で何か重点的な目的つけなきゃ無意味でしょう。
          どうなんでしょう、庶民としては無駄な後回しで買えばいいものに使うお金が欲しいのではなく、電気やガスや電話や子供の学費や給食費などあれこれ必要経費的なものを払えるお金代わりの商品券が欲しいはずなんですがねぇ。

          安保法制審議で注目がそっちに行っていますが、アベノミクスの目標期限的なものは迫ってきているのではないでしょうかね。
          他にドラスティックな手法がなかなか出てこないので仕方がないでしょうが、ちょっと心配が溜まってきていませんか?

  4. きりたんぽ より:

    驚きました!キャバクラでも使用できるのですね・・・・・・・ しかも秋田県は特に緩いようで・・・・・・・・
    使用できるのは熟女のみなのでしょうか(笑)

    どこかのメディア記事で載っていましたが、使用した商品券を追って調査した結果で地元には恩恵はほとんどなかったという結果も多いようですね。

    使用するお店が大手商業施設・大手家電・コンビ二・ファーストフード・チェーン店スーパー・チェーン店などで使用しても結局は地元ではなく本店に利益は流れるので、ほぼ皆無のようです。

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