ガイスターファーラー(Geisterfahrer)

朝から少々急用で高速でブラチスラヴァを往復してきたが、ウィーンから出た直後になんとガイスターファーラー(Geisterfahrer)に出くわして肝を冷やした。英語で言えばゴースト・ドライバー、日本で言う『逆走車』である。互いのスピードを足したら200km/hrは優に超えるわけで後で考えてもゾッとする。爺さんが運転していたかどうかはわからないくらいのスピードですれ違った。
先日日本で国道6号をずーっと北上して右ハンドルで慣れていたので、感覚的に左ハンドルに慣れるまで例によって30分くらいはかかる。その間の出来事だったので余計に焦った。

オーストリアのアウトバーンはドイツと違って制限速度が100km/hr程度のところが多い(ドイツは一応130くらいだが誰も気にしない)し、監視カメラも多くスピード違反の検挙も頻繁。実は筆者も4回切符を切られたことがある(駐車違反は数えきれない(^^;))。オーストリアの場合は、警官の裁量が大きく結構いい加減で、心証が悪いと確実に上乗せされる。それでも20kmオーバーで大体€40(最近は捕まったことがないが5,000円程度)くらいなので日本に比べたら非常に安いし、被害者のいない犯罪であるため全く反省しないというのが正直なところ。強いて反省するとすれば、『もっと速い、逃げ切れるスピードの出る車に乗っていなかったこと』くらいである。(もちろん、日本で運転するときは頭を切り替えて安全運転を心がけています(^^))

車文化というか車に対する考え方や免許証を含めて交通安全に関するものは欧州と日本が決定的に違うものの一つで、互いの制度・法律を知るとへぇーっ!!と思うことは数えきれない。
滅茶苦茶高価な車に乗っているのはまず尋常な連中ではないのはわかっているので近づかないし、メルセデスやBMWのような大衆車(こちらではせいぜいやや高価な大衆車)に乗っているのはごく普通でフランス車の小型なのは日本でいえば軽自動車を見る感覚のため、縦列駐車で少しくらい傷つけてもまあ大事にはならない。パリあたりではもっと酷くて、縦列駐車の際には前後の車をグイグイ押してバンパーを潰しても自車のスペースを空ける。
人身事故以外はまず保険屋が出ることはない。事故ったら保険屋、それ以外はそもそも全く犯罪などという意識は無い。そもそも日本の道交法のような細かい法律があるのかどうかも怪しい。(おそらく筆者が知らないだけだろうが、何の不便も無い)

そういった大雑把な面は歓迎だが、安全面では(日本に比較して)非常に怖いことは確かだ。ガイスターファーラーも見つかったら説教と罰金は待っているだろうが、そもそも免許の点数制度が無いので罰金で済むだけだ。(ポイント制があるのは欧州ではイギリスくらいじゃないだろうか・・・)痴呆症だろうがなんだろうが関係ない。対物や対人なら保険屋が出てくるだけ。
煽りや幅寄せは当たり前、パッシングして追い抜いて中指たてて挨拶なんてのはごくごく日常。交通違反を犯罪だと思っていないだろうから、何度でも懲りずに・・・。
こちらではスピードが遅いのは危険と考えられてしまう。ある程度スピードを出し、流れに乗るのが安全・当たり前と考えられている。そのため、日本の田舎でマイペースでゆっくり運転しているドライバーなどは下手すると車から引きずり出され、『危ないだろう!』と一発食らう。まあ、日本でいえば北関東のDQNばっかりだと思えば運転したいかどうか想像がつくと思う。
経験的に、国際免許は海外で違反しても日本での免許には影響が無く筆者はずーっとゴールドだ(^^)。
ただし、日本国内で加入の自動車保険は基本的に海外での事故は対象にならないのでご注意を。

しかし、日本では安全面を過剰に要求・評価するあまり、昔から言われている車検の問題安全協会といった怪しげな団体の問題はどこかアンタッチャブルなテーマであり、飲酒・酒気帯びといったあくまでも個別の事件・事故・事象を社会全体の問題のように扱う日本の空気はどこかついていけないものもある。
今後、年寄りのガイスターファーラーもますます増えてくるだろうし、一方では『足』を奪うなといった議論もあり、地方ではなかなか難しい問題だろう。
若者が車を買わない(買えない)こともあり、日本のGDPの3%強の行方はちょっと気になるところではある。
まあ、TPP成立の暁には車検制度あたりも変わってくるだろうとは思うが・・・。
日本と海外のクルマ事情は両極端でどこか中間がないだろうかと漠然と思うが、メジャーかマイナーかでいえば日本のクルマ事情が特殊であることは間違いない。

ブログランキング・にほんブログ村へ 
(blog rankingに参加。ご協力を。Click it!)

広告
カテゴリー: 海外 タグ: , , , , , , , , パーマリンク

コメントを残す(短めにどうぞ)

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中