『かまってちゃん』(承認欲求)ばかりの隣国達

結局、半島の南北は本格的な武力衝突も無くいつものプロレスで終わったようだが、南北協議中に安倍首相が『朝鮮半島有事に自衛隊が派遣されることは憲法上あり得ない』と明確に言ったことも影響していそうだ。
北(南もそうらしいが)は100年ぶりとかいう干ばつによる深刻な被害で冬に向かって食糧危機が言われていることから、支那との関係が冷え込んでいることと貿易の自由が無いため食料輸入が国連WFPくらいしかアテにできないため危機感が強いはずだ。一方の南はウォンの数年ぶりの低水準に加え株価の指数は日増しに悲惨な状態になりつつある外貨準備は名目だけで、使えないドルがほとんど(ジャンク債権)だとバレている。頼みのスワップも既に日本とは枠が無く、支那は為替の管理フロート制で人民元を固定しているためドルを融通するわけにはいかない。

結局、どちらもどこか他国からコミットを引き出したいのが本音だろうが、北に対しては支那もロシアも距離を置いていて、南は能無し大統領が自ら選んだ蝙蝠外交により日本や同盟国アメリカから距離を置かれている。
最も近い日本から食糧なり、経済支援・援助を引き出したいのは南北共通だっただろうが、その日本が『知らん』『見守るだけ』と冷たいため、このまま南北が武力衝突しても世界から放って置かれることが理解できたようだ。統一どころか互いの武力衝突は半島を焦土にするだけだとようやく悟ったのか。
日本にどうしてもかまって欲しい南北朝鮮である。

支那は9月3日の抗日戦争勝利記念行事の軍事パレードに各国(約50か国)を招待したが、パレードに参加するのはロシア、モンゴル、ベルラーシ、カザフスタン、キルギスの5カ国以外は代表や閣僚級のみで、ここに南朝鮮のパク・クネも参列するそうだが、ロシア(ソ連ではなく)以外は日本と戦ったこともない連中の戦争勝利記念パレードはメンツを重んじる支那にとっては最悪の行事になりそうだ。サンフランシスコ講和条約にソ連は出席したが調印しなかったし、モンゴル、支那(北京政府・台湾政府ともに)、南北朝鮮は招請もされなかった。それにもかかわらず『抗日戦争勝利記念』とはイカれているとしか言えない。
次々に起こる工場の爆発はおそらく国内反動分子によるテロとは無縁ではないだろうし、株価を始めマーケットから強制退場間近の支那経済はAIIBで示されたように日米のコミットが既に希薄になっている。あとは4,000年繰り返してきたように経済混乱→国内騒乱→王朝(今はCCP)倒壊→軍閥割拠→(長い時間をかけて)再統一なのだろう。中間に他国による分割領有が入れば猶更歴史の繰り返しだ。
安倍談話にあまり強い公式な批評を出さず(出しにくくした安倍談話の文言が秀逸)、首脳会談を呼びかけたり、ここも『かまってちゃん』である。

ウクライナ問題での長期に渡るロシアへの経済制裁は相当に効いているようで、筆者の取引先の人間の話ではモスクワではチーズなどの乳製品や果物・野菜が非常に高価でロクなのが手に入らない状態のようだ。
日本としてはG7の足並みを揃えることと北方領土問題解決に向けた対話の必要性の両面を抱えているためこの二つを排他的に進めるわけにもいかないことをプーチンはよく知っていて、側近のナルイシキンに第二次大戦時の原爆投下の再評価をすべきと言わせ日米関係に楔を打つべく揺さぶりをかけたが日本がこれを無視したため、今度は熊さん(メドベージェフ:露語で熊)を北方領土に派遣し4島の防衛拡充などタカ派なことを言わせるなど硬軟取り混ぜた揺さぶりをかけている。しかし日本は公式には相変わらず『遺憾』表明のみで、暖簾のように・・・。
シベリアの天然ガスを買ってくれそうなのは日本と支那だが支那は余剰生産設備(AIIB設立のそもそもの一因)の問題もあり日本だけが頼みの綱か。しかし原発も再稼働を始め天然ガスが喫緊の要請でもなくなりつつある。来年のG7の議長国である日本に何とか仲介めいたことをしてもらいアメリカを妥協させ、あわよくばG8復帰までも果たしたいというのもあるだろう。ロシアは対日本では内心相当に焦っているだろう。カードが無くなる。
やはり、どうしようもなく『かまってちゃん』なのだがかつてのスーパーパワーのプライドは国内的にも無視できないはずで、日本にすり寄るわけにもいかない。

『かまって欲しい』という幼児性は、大人になると境界性人格障害の一症状とされるらしく、後天的には育った環境に影響されるものらしい。ロシア、南北朝鮮、支那が何故『かまってちゃん』なのかは、それぞれの国の直近の歴史と経済・産業を見れば理解できそうだ。

[ロシア]
サンクトペテルブルグに行けば誰でもすぐにわかるように、ロマノフ王朝が西欧に追いつくために様々なものを模倣し絶対王政の存続に固執した結果、重商主義・帝国主義・植民地主義の西欧に遅れを取りその結果共産革命で国家が変質した。しかし計画経済と国威発揚でコスト意識を度外視した製造業や経済は草の根的な製造業等を育成できず、そのままソ連崩壊に進んだため未だに国家の基幹産業的なものが存在せず原油、天然ガスや他の天然資源輸出に大きく依存している。内需で大きなものは携帯を中心とした情報通信程度(それすらもキーテクノロジーは他国に握られている)しかない。車も輸入依存が大きい。情報だけは西欧から入るため、教育水準の高い国民のフラストレーションは非常に大きい印象。
内需を作るための(コストを考慮した)『技術』やノウハウが必要なのだ。

002a[北朝鮮]
戦後生まれたコミンテルンの傀儡国家であり、ソ連崩壊後に宗主国を支那に変えたものの、70年間ほとんど時間が止まっている。西欧で教育を受けた19号に代替わりしてから自国の後進性を認識してはいるだろうからそのディレンマはあるはずだが亡霊のような軍部が言うことを聞かないこともあり民主化は遠い”金王朝”。産業は旧ソ連同様計画経済で農業しかないと言っても過言ではないにもかかわらず農業におけるイノベーションも皆無で毎年天候に左右される不安定さ。西欧からの観光客相手の観光産業も始めているが世界的な経済制裁状態の下では思うように立ち行かない。お家芸ともいうべき瀬戸際外交が無ければ世界で話題にもならない。

[南朝鮮]
漢江の奇跡などと欺瞞を叫ぶが、戦後、反共産主義の橋頭保となるべく日米の経済援助と技術導入で西側諸国にキャッチアップすることが大命題でやってきたため、技術導入と組立加工輸出が主で基礎的な研究開発がほとんどなくイノベーションが限定的。元々、染料も無く白衣を着ていたり、曲木の技術も無く車輪すら作れなかった文化・技術水準に高度な技術の導入をしたためモノ作りの基礎や精神が欠損していて自力で産業を興すことができない。サムスンやLGなど日本企業との競争では為替の優位性で一時的に成長したが、キーテクノロジーや重要資源(希ガス等)が輸入依存であるため利益率の悪化は宿命。
大量の刹那的な労働移民を受け入れてはいるが、かつての役割が東南アジアにシフトし雇用が失われたため、ある程度の経済発展によって飽和した後は内需の限界が露呈している。

[支那]
共産主義の中に一国二制度で資本主義、市場を導入したが形だけ真似たため、内需による成長ではなく不動産他の投資、投機によってマネーだけが蓄積した成長スタイル。当初低廉な人件費によって世界の工場になったが、人件費の高騰により外資はフライト。独自の製品・サービスを作りたいが日本の中小企業的な技術蓄積もノウハウも無いため国有や合弁企業スタイルからの構造転換が全く進まない。世界の工場だが支那発のブランドというものが全く無い。結局はマーケットという生き物に抗うことは不可能な状態になるか、資本主義的なものをスッパリと止めるかのどちらかだ。CCP存続が自己目的化しているため後者もあり得るかもしれないが富裕層は逃げ出すだろう。

要するに、北朝鮮を除けば他の3国は内需を作るための技術・ノウハウの蓄積の無い段階で他国からそれらをどんどん節操なく導入し、上っ面の成長をしながら先進国へのキャッチアップを目指してきたが、ある程度の経済成長後に中所得国の罠に嵌り、その先に進めないでいるのが現状だ。また軍需を産業の一部として組み込んだためコスト度外視かつ政府と癒着の分野もあり、短期的な利益優先の状態では中小・零細企業が育たない。
これを解決するには、
(1)自力による産業の構造転換
(2)外資導入による産業育成の継続
(3)政府レベルの他国からの経済援助
しかない。

しかし、それぞれの国の事情(国家体制、外交、国民性等)で前進が困難なこともあり、他国(最も近いのが日本)のコミットがどうしても必要なのである。『かまってちゃん』の理由はそこにある。
かといって、日本に頭を下げてコミットしてもらうわけにはいかない。歴史問題・領土問題等で揺さぶり力ずくで・・・と目論んでも日本もそれほど舐められるような小国ではない。それどころか安倍政権になってタカ派が台頭し、日本が経済力に見合った普通の国を目指し始めた。

よく『日本の底力』というが、これは本当だとしょっちゅう感じる。
明治維新以降、西欧にキャッチアップすることをひたすら目指し、技術・文化・精神・制度・法律・宗教などの『いいところだけ』導入し、それらを日本式にアジャストするとともに、陸続きでいつでも好きなだけ技術や人的交流があるのとは違って島国のため、自力で基礎的なものの蓄積を工夫してきた。そしてもともと様々なモノ作りの伝統は1,000年単位だ。
残念なことに資源だけが無かったため戦争には負けたが、戦後この資源が入手できるようになったことと軍需というものとはほとんど無縁に平和的な科学技術の研究・開発に専念できたため急速な高度成長も達成したと言える。例えば、カーボンファイバーを軍需ではなくゴルフや釣りの分野に活用したことなどは象徴的に思える。
『かまってちゃん』である隣国達はその日本と同様のプロセスを踏まずに途中からジャンプして真似た(始めた)ため行き詰っているのだ。

しかし、その日本もTPP等でグローバリズムというイデオロギーに同じように飲み込まれようとしている。国民国家と多国籍企業(株式会社と言い換えてもいい)のどちらが勝つかはそろそろ自明な気もするが、TPPには基本的には賛成なものの何とか日本には生き残ってほしいと筆者は考える。いや、日本は生き残ると確信めいたものを筆者は持つからTPPについては最初から賛成なのだ。

PS. ちなみに、心理学・精神医学に詳しい知人は、支那と南朝鮮は国家的なミュンヒハウゼン症候群だと言っている。

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『かまってちゃん』(承認欲求)ばかりの隣国達 への3件のフィードバック

  1. 歴史好き より:

     国家的「かまってちゃん」の隣国について興味深く拝見しました。
     何事につけても日本をベンチマークにする理由は大いに納得します。
     もし、日本が無かったら北東アジアはまだアフリカのような状態だったかもしれませんね。

     それにしても、台湾だけはいち早くPC互換機のマザーを出したりメモリ生産でトップを走ったり(今はそうではありませんが)してモノ作りを独自に進めた印象があります。
    朝鮮と同じように日本による統治時代があったにも関わらず何故こうも違うのか不思議でなりません。
     聞いた話だと日本統治以前は台湾南部などは首狩り族などもいたそうで、朝鮮以上に非文明状態だったものが統治によって急速な文明化が行われたようですが、そこからPC互換機や電子部品の生産まで行ったのは日本以上に高速、高度な成長だったのだろうと思います。
     台湾の経済成長は大変興味があります。

    • argusakita より:

      こんにちは。
      歴史好きさんならご存知だと思いますが、台湾統治で日本が教育に力を入れたこともあると思います。マニュアルを読めないと工場の機械設備などは使えませんし。

      ・戦後日本が台湾に残して引き上げた企業は約6,000社あるそうで、その生産設備などはまるまる台湾のモノになったこと。
      ・朝鮮戦争時にアメリカが莫大な経済援助とアメリカ化をしたこと。
      ・文革で相当数のまともな知識人、学者、技術者が虐殺を逃れ台湾に逃げた。
      (今の大陸の支那人はそれらの残りカスとその子孫。まともなわけがない(^^))

      日本も島国で孤立していたからこそ基本的に何でも自分でやるという土壌があってそれに西欧の先進技術が加わりステップアップし発展したと思いますが、日中国交回復で台湾が国際的に孤立したことが自力での発展・成長を促したんだろうと思いますし、儒教の教えの『良い部分』を取り入れた国策(例えば土地問題)が素晴らしかったんだろうと思います。
      それを進められる優れた人材が多かったのでしょうね。

      90年代、秋田に戻った頃、台湾のViewsonicというディスプレイ企業から当時は国産では安いのが無かった縦横回転可能なブラウン管モニタを約400台直接輸入したことがあって、その際に台北の工場を見せてもらったことがあります。
      作業する人々や仕事の仕方、工場の奇麗さなど日本企業の工場を見ているようで驚いた記憶があります。台湾人には日本人と似たようなものが多く、台湾恐るべし! でしたが、今は大陸と同化してきて少々『悪貨が良貨を・・・』な状態のような気がします。

  2. きりたんぽ より:

    今の台湾があるのは全て、元・総統の李 登輝 氏のおかげでしょうね。

    そしてこの李 登輝 氏が去った後はの台湾の現状はこの有様で、だいぶ腐れたものではないでしょうか。若い台湾国民に期待したいものですね。

    支那はサンフランシスコ講和条約で招請されず著名国でもなかったですね、その恨みが今もあるのだと感じます。国民党の台湾はアメリカが支持をし、支那共にはイギリスが支持をしていたこともありますが、しかし朝鮮戦争でアメリカなどイギリスなどの連合軍と支那共は敵国でしたし、国連に加盟していたのは台湾でしたので複雑でした。

    1971年でしたっけ、国民党の台湾から支那共に国連の権利が移行して(当然に意図的に)、翌年に日本と支那が国交正常化しましたが、なんともタイミングも良すぎますし、世界に国として初めて認められた支那共は実は40数年足らずしかない世界国としても歴史も浅く、2015年が崩壊の兆しがすでに出ましたので半世紀ももちませんでしたね。

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