柿、梨、桃、やっぱり果物は日本が一番(だと思う)

スペインに行っていた1人の社員さんが土産で『』を買ってきた。珍しいから写真をと思っていたが雑用に追われているうちに気の利いた社員さん(♀)が切って皆に配ってしまったので、似たような写真をEUROFRUITから拝借。バレンシアの柿ということなので同じ品種だろう。(本当は10月頃店頭で見かける)

spanich-kaki柿は日本から欧州に渡った(と聞いた)せいか、スペインでもイタリアでもドイツでもオーストリアでもkaki(カキ)で、ずいぶん前から秋になると買えるのだが、昔はイタリア産の相当に熟した柿ばかりでちょっとつぶれたりしたらジュルジュルーとなる代物が多かった。柿はスプーンですくって食べるものでパンやクラッカーなどにジャムのように載せて食べるものだった。kaki以外にsharonと書いている場合もあるが意味は知らない。
ところが最近はスペイン産の割と固めの切って食べるものも出てきて、固めの柿が好きな筆者としてはちょっと嬉しいが、まあ写真のように見るからに甘そうな色でもなく実際に甘さも大して強くなく日本の柿が懐かしい。ただ、渋い柿には今まで1回しか出会っていないのでそれなりに生産者は工夫しているのだろう。

ウチの社員さんのウィーン部隊は1人以外は皆日本で美味い柿と干し柿を食べているので珍しさと懐かしさもあってスペイン産の柿を食べただろうが感想は『やっぱり柿は日本だ』で一致。おそらくその時筆者は思いっきりドヤ顔だったことだろう。

果物に関しては日本人は日本で本当にいろいろなうまい果物を食べていると感じる。
確かにこちらでは果物を料理の材料として見ている感じもあり、果物そのものを単独で食べる日本はおそらく消費量は少ないだろう(単価が高いので金額的にはおそらくトップクラスだろう)が、見た目、美味さ、価格どれをとってもトップクラスなのは間違いない。東南アジアのちょっと危ない様々な果物もそれなりに美味いが、やはり食べなれた日本の果物は自慢できるものの一つに間違いない。

柿以外にも、日本に行った社員さん達が驚いて帰ってくるのは梨(和梨)や桃で、特に和梨の食感とジューシーさは絶賛だった。梨の3種類(和梨、支那梨、洋梨)を食べたことがある社員さんも和梨は絶対に別の植物か日本のバイオテクノロジーの産物だと冗談を言うが、実は成分に関しては3種類ともほとんど変わらないらしく、細胞の構造の違いが食感の違いらしい。
桃もこちらではどちらかというと日本で言うスモモ系が多く、暁や川中島のような白桃の表面の(化粧ノリの悪い)ブロンド娘の産毛のようなあの触感と中身の美味さを知っている人は多くない。
こちらでもあまり甘くない白桃(のようなもの)が手に入るが、筆者はそのまま生で食べることはあまり無く、ポークカレーに入れて煮込んで食べる。(これ、案外お薦め)

この他に日本の果物で海外で絶対にウケると思うのはサクランボ、イチゴ、メロン類(リンゴとブドウと柑橘類は好みが違い過ぎるので)だが、生の農産物輸出入はなかなか難しそうで日本並みに美味い果物を果物として食べることができる日はしばらく先だろうと思う。
マクワウリ、プリンスメロン、アンデスメロンと時代の変遷を知っている50代以降の人はそこだけ見ても日本の経済成長は実感できるはずだ。

それにしても、柿も梨も桃もメロンでもなんでも日本では産地の名前のブランドがあり、実際品種も凄い数なのだろうが、この生産者の長年の品種改良はある意味フェチで、それらを求める消費者側も相当にフェチなのだろう。味だけではなく農薬等の安全性においてもこの日本独特の価値観というか品定めの文化が廃れない限り例えTPPで農産物(少なくとも果物の分野)が入ってきても全然大丈夫なのではないかと筆者は確信している。(ポンジュース以外はオレンジもサクランボもリンゴも全然平気だったではないか)
TPPはいずれボーダーレスを目指して関税ゼロが待っている。しかし、日本語という特殊な言語と4種類の文字を使い分ける文化消費者の選別眼、美味いものの追及こそ最良、最強の非関税障壁だと筆者は考えている。
おそらくTPPに対する防御は生産者よりも消費者の教育にかかっていると思うのだが、いかがだろうか。

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柿、梨、桃、やっぱり果物は日本が一番(だと思う) への2件のフィードバック

  1. 巡回親父 より:

    柿があるのも驚きでしたが、正直言ってスペインの柿は見た目ではあまりおいしくなさそうですね。日本では売り物になるでしょうか。

    果物をそのまま食べるということがやはりどこか贅沢なんだろうと思いますが、こんな柿が売られる、買われるなら日本の果物は最高級品扱いになっても当然かなと感じます。

    鹿角の北限の桃、大々的に売れませんかねぇ。

    • argusakita より:

      こんにちは、巡回親父さん

      品種についてはよく知りませんが、あの柿(写真のものも)は西日本のほうの筆柿系(?)のような形でたぶん元々は渋柿なんだろうと思っています。秋田なら柿漬けに使っちゃうかもしれません。
      懐かしい味ですが確かに日本人ならおいしいとは言わないと思います。(^^;)
      でも、1個1個ステッカーの貼られた立派な富有柿みたいなのも秋になると売られています。
      気候や土壌や水質が違うので日本の柿のおいしさは自然には無理なのかもしれません。

      メールをもらいまして、Sharon Fruitというのはイスラエル産(Sharonという地域限定)の柿だそうで登録商標だそうです。長年の疑問が晴れました。
      Triumphというのが品種名だそうですが、バイクや女性の下着(天使のブラ)ですね。(^^)

      鹿角の『北限の桃』、ご存知かもしれませんがあれは栽培地が北限でも何でもなくて市場に出荷するのが全国で一番遅い時期だということから命名されたのです。
      青森の南部町あたりも昔から桃は有名ですし、北海道の余市や札幌でも美味い桃があります。
      以前、『北限の桃』が何かのメディアに載ったとき、北海道の知人から『秋田人ずるいぞぉ~』と笑われたことがあります。(私は東京生まれだから・・・と、かわしましたが)

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