モスクワは相当に不景気かな?

今回の宿のキエフスカヤ駅近くの某ホテルは相変わらず警備が厳重でエントランスやエレベータ周辺のごっつい黒スーツが何人も。相変わらずキエフスカヤ駅周辺はロマの集団が多いがエントランス近くまでは寄ってこない。このホテルは国際会議が多いので警備が比較的安心なのと移動に便利なので気に入っているが建物やインテリアは古く、快適かと言われると料金の割にはどうだろうか(格の星の数は今のロシアでは全くあてにならない)。各階エレベータ前のホールは無駄にだだっ広く、2004年に初めて泊まったのでそれ以前は知らないがひょっとするとインツーリストでこの各階のホールには鍵番のおばちゃんが居たのかもしれない。
1Fのエレベータの近くにオープンラウンジがありピアノ演奏などを聞きながら静かに飲めるのだが、アルコールはさほど高い値段ではないし明朗会計。ここはその手の女性も簡単には一人で入ってこれないしエレベータもカードキーのためプロの女性が部屋に一人で行くことも不可能。同伴で入るしかないが、黒スーツに必ず呼び止められる。

午後、打ち合わせ場所のノーヴィ・アルバート通りまでブラブラ散歩がてら歩いて行ったが、モスクワ川にかかる歩行者専用の橋を渡って地下鉄のスモレンスカヤ駅近くまで行ったところで屯っている若い連中がいてちょっとヤバい感じがしたが幸い向こうも何かの話で盛り上がっていたようでハラショーで何事もなく通過。
ああいう場合、ビール瓶で飲んでいる奴が一番危険(投げつけられると危険)なのだが、それ以外に風船を口にしている奴が数人いて、例のドラッグに代わって流行りのガスだなと。そのうち日本でも流行るのだろうが、今は欧州全般でハーブやバスソルトよりもガスが流行になっている。
中身は亜酸化窒素、医療の世界では笑気ガスと言われる全身麻酔の一種で歯医者などでも使うもの(日本では今はどうだろう? 最近歯医者に行っていないのでボンベなどおいているだろうか? リドカインかな?)だが少量なら陶酔効果があるらしい。
さほど高価ではなく入手が比較的簡単なので人気らしい。死ぬ危険はあまり無いそうだが、陶酔状態で何か(運転等)をすると危険だろう。入手が簡単なのは医療以外に調理用に使われるからで、これを使うとあらゆる食材をムース状にできるらしい。炭酸ガスのように食材を選ばないのが特徴らしい。専用器具や小型ボンベは日本でも普通に売っているはずだ。
おそらく一般の人が入手するのはこの調理用だろう。

それにしてもモスクワの景気の悪さは少々深刻だと感じる。ソ連崩壊後も何度か景気の悪い時期があったが、街の中では酔っぱらった悪ガキどもが元気よく(?)はしゃいでいた印象がある。しかし、今回はその悪ガキどももあまり見かけず、観光シーズンのピークは終わったもののアルバート通りの観光客や露店も少ない印象だ。支那人は目立つ。
そういえば、最近は欧州のTVにプーチンが出てくることが少なく、小型潜水艇に乗っている映像やメドベージェフとジムに通う映像くらいしか見ていない。ああいう『俺様は元気!』といった映像が流れる時はロシアは大体元気が無い。
ウクライナ問題で強気にも出られず停滞ムードで経済制裁も食品などの輸入品で相当にこたえているらしいので、極東方面に力を入れている風な話題も出るが肝心の日本が無反応なので実は困った状態なのかもしれない。
支持率は相変わらず高いらしいがプーチンの代わりがなかなかいないからで、これから冬に向かって国民の不満が高まってくればまたウクライナでモメ事を起こしそうな気配もある。

ノーヴィ・アルバート通りの某所で日本人数人と会ったのだが、もらった名刺の肩書に『****株式会社 情報システムセキュリティ統括*****シニアマネジャー』と長い戒名を見つけて、冗談半分に『あなた、誘拐のターゲットになりますね(^^)』と言ったらハッとしたような表情。(ダメだ、この会社)
そうなのだ、まだ日本では情報セキュリティがコンピュータシステム上の対策や運用でカバーできると思っている人が多いが、世の中はその先を行っている。
年金情報の件でもそうなのだが、遠隔地からコンピュータシステムをクラッキングするだけが能ではない。簡単な話、重要な情報にアクセスできる人間を取り込むほうが遥かに簡単で、その人間の個人情報を使って家族や何かの秘密で脅して傀儡にするほうがよほどスマートで継続性が確保できるのである。傀儡にできなければ誘拐、これが普通。
にもかかわらず名刺に『俺様は最重要情報にアクセスする特権を持っています』と書くに等しい詳細な戒名(肩書)を書くなどとはまさに愚の骨頂なのである。

名刺の肩書など『第一部 部長』くらいで良いのだ。社外の人間に何の仕事をしているか知らせる必要は皆無で、必要なら口頭で説明したら良いのだ。情報システム管理者というのは誘拐や脅迫のターゲットになるという覚悟と準備が必要。そのためシステム管理者が社長よりも高い給与をもらうことも珍しくない。(いざというときの保険金のようなもの)
給与というのは『誘拐された場合にその企業にとってどれぐらいの損失になるか』で決めるべきものかもしれない。

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