『”亡命者”歓迎せず』が次第に拡大か ~ウィーン市議会選挙~

仕事でグラーツまで往復してきた。車の点検があり使えなかったので電車で移動だったが、たまには電車もいい。片道約200kmを2時間少しとさほど速くない電車だが、なかなか快適でトンネルや高架橋も多く景色を見ていて飽きず、『世界の車窓から』状態。
到着前に忘れていた読みかけの資料を引っ張ろうとしたが、ネット環境はあまり良くなく残念で、グラーツに着いてからでも間に合うなと思いなおし断念。


King-Crimson-LP噂に聞いていたグラーツ中央駅の壁、天井(ちょっと拝借)の真っ赤な不思議な絵(?)はコンピュータ・グラフィックスによるものだそうだが、何故か70年代初めのキングクリムゾンの『 クリムゾン・キングの宮殿』のアルバム・ジャケット(画像はここから拝借)を思い出した。ああいうデザインは日本ではまずお目にかかれないし岡本太郎的なものか。グラーツは建築に興味のある人にはおそらく非常に面白い街なのではないだろうか。中世を感じさせる街並みなもののあちこちにアバンギャルドというかバンガードなというか不思議な建築物がある。代表は有名なクンストハウス(美術館)だが、どうみても『海鼠』である。ここに動画があるが、建設されたときはさぞかし賛否両論だっただろう。

またノートPCが壊れた。昨年やむを得ずモスクワで買ったDellだが、最初から発熱が気になり怪しいなと思っていたが1年持たずにお釈迦。筆者の場合、持ち歩くことが大前提のため12または14inchのサイズのものが主流で、音やカメラなどは後付けで十分で、シンプルなコンピュータとしての基本機能(高速)重視かつBSD系OSが載ることが条件なのだが、長く東芝のDynabookを使っていたものの、ここ10年くらいはほぼPanasonicとHPだ。
最近の国産メーカのPCはやたらマルチメディアを意識したものが多く、肝心のコンパイルで時間がかかるなど気に入るものが無く、機種選びで困ることが多い。まあ、Windows系のOSを入れてOfficeなどを入れるとS/Wの価格が大きくなるくらいH/Wが安くなったためテンコ盛り仕様はやむを得ないのだろうが、PCメーカももう少し原点回帰してもらいたいものだ。さて、個人所有としては記念すべき20台目のノートは何にしようか。

ウィーンの市議会、区協議会の選挙結果はなかなか興味深い。結果的には市議会では現市長の率いるオーストリア社会民主党(中道左派)が39.6%を占め、11.8%を獲得した3位の緑の党(環境保護政党、欧州緑の党)との連立で過半数を得て現状維持だったが、2位のオーストリア自由党(極右)が30.8%と躍進した。
4位はオーストリア国民党(キリスト教民主主義、保守)が9.2%、5位が新オーストリア(NEOS、直接民主主義を主張するリベラル)で6.2%、他にも4党あるが議席は確保できなかった。野党が46.2%の得票率で議席数は46(全体は100)。
野党のうち2位のFPOは“亡命者”(最近マスコミは”難民”という単語を使わなくなった)の過度な流入に反対を明確に打ち出していて、増え続ける一方の亡命者に対する危機感が投票結果に出たと言ってもよさそうだ。
ドイツでは、ドレスデン(だったかな?)で亡命者20人が手続きの遅さや居住環境の改善を訴えて受け入れセンターを提訴したらしく、『ほらほら』と十分予想されていた事態になりつつある。
029-angela-merkel-940亡命者から『女神』と言われるメルケルの立場を支持しボランティアに積極的に参加するドイツ国民、欧州市民もいるが、実際の受け入れを行う連邦各自治体や周辺国(特に東欧)ではドイツの『道徳押し付け』に反発する声も大きくなり、ウィーンの市議会の結果もそれを反映しているようだ。(画像はUFPから。最近はこういうのが多くなってきた)
気候も冬に向かい始め、冷たい雨や霙が珍しくない季節になってきたが、亡命者達は相変わらずひっきりなしに北に向かっている。TVなどでは薄い雨合羽を着た子供などが震えている映像が出たりで胸が痛むが、推定される潜在的亡命希望者が400万人と言われる今、下手に同情的になれば物理的に無理という限界がやってくる現実もあり、簡単なことではなさそうだ。とりあえず筆者の会社ではトライスキルヘンにフリース100着か募金だなと社員さんたちと話している。トライスキルヘンもホイリゲどころではないだろう。

wienbezirkesprengelウィーンの選挙で驚くことはその開票・集計の速さ、データ公表の速さ、緻密さだ。
区毎の集計はほぼ即日で出てくるし、1,400余りの投票所別の投票率、各政党得票率なども素早く出てくる。
日本の選挙では候補者の名前を書くという識字率ほぼ100%を誇る日本ならではのシステムだが、開票は速いとは思うものの、地区や投票所毎の投票率、得票率などはすぐには出てこない。
今年の4月12日の県議会選挙でも、その投票所毎の投票率が出てきたのは6月2日である。表だけじゃなく、グラフィカルに公表しないのは何故だ。
しかも、投票所毎の各候補の得票率は公表されていない。
たかだか119カ所の投票所ならば、各投票所で開票(作業は監視カメラ付きで)し、どこかで集計したらもっと早くできるだろうし、人手が足りなければ18歳以上のボランティアを募るとかバイトで雇うとかしたほうが身近な選挙に関心を持つきっかけにもなるだろう。
『若者の投票率が低い』などと言う前に選挙管理委員会も関心を持ってもらうようにやるべきことはまだまだあるはずだ。

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