ロシアとの『大人の付き合い』が必要

米海軍がイージス艦を支那の領海(と主張する)に派遣したことで”南シナ海波高し”であるが、もし支那が1発でも撃てばアメリカは即座にIEEPA(国際緊急経済権限法)を発動して支那の持つ米国債約140兆円をゼロにし、米国内で人民元を紙切れにし、米国内の支那人の資産没収に踏み切れることから、開戦はまずあり得ない。
ベトナム、フィリピン、インドネシアもアメリカ支持を明確に表明しているため、支那が国内や軍部の批判をかわし、どう引っ込むかだけが焦点といえる。


支那が国際的な司法の場に持ち込むことはやはり”あり得ない”ため、落としどころが見えず短期間では終わらない問題のようにも見える。
日本がTPPや安保法制の成立を急いだのはこのスケジュールもあったのだろうが、ニュース等では出てこないものの、支那サイバー部隊によるアメリカの政府機関、大企業向けのサイバー攻撃が最近は尋常ではないことからオバマも国内で相当に突き上げを食らっていたのは事実だろうし、今回の派遣後アメリカもどこを落としどころにするのか見えにくい。
ただ、これをきっかけに支那で民族蜂起、軍部の分裂等によって支那共産党崩壊が世界にとってベストなシナリオだが、新たな難民発生があるとすれば日本を含めて周辺国はまた別の新たな問題を抱えることになる。

ロシアの親しい知人達と久々にウォッカを飲みワイワイ騒いでいたが、歳のせいかあのシッピンググラスで一々乾杯にはやはり体が持たない。まあ、不思議なことにウォッカで二日酔いは無いのだが。
モスクワで『米中開戦間近、USA! USA!』(トム・クランシーかよ?)、『ラグビー、日本3勝!』『ロシア海軍久々の活躍!』(カスピ海)、『プーチン頑張れ!』『ドイツは難民で苦労しろ!』『英仏は中東のケツを拭け!』『クリミアはロシアのもの!』…様々に悪態で乾杯できるのもレストランの個室だからというのもあるが、時代は変わったなと改めて痛感。
さすがに日本人一人では分が悪いので『北方領土は日本!』と声には出さなかったが『これからは極東開発の時代だ!』はちょいとウケて安堵。

実際、昨年あたりからロシアは極東開発に相当に力を入れていて、今年の9月の初めにはロシア東方フォーラム(9/3-5、ウラジオストク、プーチンも出席)を大々的に開催したり、沿海州と日本の自治体との交流を活発化している。
欧州側はウクライナ問題が膠着し、経済制裁を跳ね返すためにも、なんとか日本を利用して太平洋への出口を見出し、あわよくばAPECからRCEP、TPPと入り込みたいロシアとしては極東に力を入れたいのは誰でも理解できる。

ロシアに対する西側の経済制裁などは実質的に徐々に緩くなってきていて、各国がそれなりに骨抜き、抜け道で対応しているのが実情。前回モスクワに来た時に比べてホテルの朝食ビュッフェの野菜の豊富さは改善したように思える。(おそらくポーランドからだろう)
日本も同様である。
書類上は第三国経由なのだろうが、北方領土の水産物加工の工場の機械設備などは日本の某メーカーのものが商社によって持ち込まれているようだし、カムチャツカの風力発電設備も日本製が使われている。また、その他の設備ではドイツ、南朝鮮などがビジネスの舞台にして盛んに活躍している。
また、北海道などは以前(2008年から)からあるサハリンのユジノサハリンスクの『北海道センター』を立派なものにし、高橋知事も出席して開設式が行われた。

『北海道センター』をテコにエネルギーブリッジから合弁の農業複合体、観光発展と様々なプロジェクトが進んでいるようだ。
ロシアとの間では相互平和条約無いためビザ取得が未だに面倒で、ソチ五輪時にやや緩和されたもののまだ個人での旅行などは双方で容易ではない。しかし、北海道はサハリンとの間で72時間のビザ無し滞在を検討しているらしく、サハリンでロシアビザを簡単に取得できるようになれば日本人のロシア旅行やビジネスもやりやすくなるはずだ。

余談だが、北海道の高橋知事(富山県生まれ、経産省キャリアの経歴)は10月の初めには中東ドバイに行きエミレーツ航空への路線開設要望やハラル食品の輸出に関してトップセールスを行った。同じ月にサハリンで上記の『北海道センター』である。
経産省キャリアだった人脈もあるのだろうが、どこかの殿様知事のように秋田県庁出身で秋田しか知らないようなトップではちょっと真似ができないだろう。
8月に地元企業人を引き連れて沿海州に大名旅行しても何の具体的な成果も無く、今はブラジルで県人会の記念行事にうつつを抜かしているそうだが、全く程度が低すぎる。

ロシアに関しては日本側に北方領土の4島一括返還に拘る頑迷な連中がいる限り例えプーチン政権下であっても前進はしないと思われる。
日本人はロシアに関しては相当にバイアスのかかった教育を受け、メディアの情報も古臭いイメージに偏っている(未だにロシアからの中継はクレムリンのねぎ坊主が背景)ため、対ロシアで良いイメージの日本人が多くない。しかし、ロシア側では日本、日本人に対して好意的な人間が多数派である。(旧ソ連時代から出入りしている筆者としてはこれは確信を持って言える)
北方領土問題は領土的野心ではなく日本国の矜持の問題であることは間違いないとしても、隙間を狙って動く日本の『商人達』や北海道を見習ってそろそろプラグマティックな『大人の付き合い』をすべきだろうと筆者は感じる。
ロシア独特の強権・非法治主義を指摘しながら一方では中東地域の王族独裁のそれらを指摘せずに商売のみに血道を上げるのは完全なダブルスタンダードであり矛盾である。

maizuruユネスコ記憶遺産にシベリア抑留資料が登録されたことは(おそらく日本で報道される以上に)ロシアでは相当に不快感を呼び起こした。何故あんな政治的なものを申請したのか非常に疑問を感じるが、両国間にプラスになるものは全く無い。登録に喜び万歳した舞鶴市市長などは国益を見ない馬鹿の極みである。あんなルサンチマンを記憶遺産にしたら、1918年からのシベリア出兵で日本軍が何をしたか(掠奪、村落焼棄、パルチザンへの懲膺等)を赤裸々に暴かれて登録申請されてもおかしくない。(日本側の命令書等も残っているため申し開きもできない。恨むならロシアではなくスターリンを恨めと。戦争は”お互いさま”なのだ)
(写真は元抑留者と舞鶴副市長(右))

ロシア国営メディアでは、先日ロシア国旗を掲げた漁船による密漁をロシアの沿岸警備隊と日本の海上保安庁が協力して拿捕したことを伝えている。ひと昔前なら問答無用で射撃、拿捕・連行だっただろうが、今回は海上保安庁に引き渡したそうだ。
些細なことだが、ロシアは日本に向けていろいろなサインやメッセージをこまめに送り続けている。
それらを無視してひたすら北方領土の4島一括返還に拘るのでは北海道や北東北のひいては国益を損なうことになると感じるのは筆者だけだろうか。

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ロシアとの『大人の付き合い』が必要 への3件のフィードバック

  1. 機械屋 より:

    中古車関連の仕事をしているロシア人と知合いですが、確かに彼も日本とのビザがもっと簡単になれば秋田や青森あたりにはロシア人観光客は沢山来るだろうと言っています。
    全部が全部そうだとは思いませんが、ロシア人はコンクリートの大都会なんかより自然が多いところが好きらしいです。
    海も川も湖もある秋田は素晴らしいと絶賛しています。
    ビザは国家間の重要マターですが、北海道、東北あたりで県市町村首長が一致してビザ緩和を国に要望したらどうなんでしょうか。

    一時、沖縄振興策の一つに中国からの観光客のためにビザ緩和しましたよね。あれと同等のものを北日本とロシアでやったらいいと思います。

    • argusakita より:

      今、モスクワからサンクトペテルスブルクに来ていますが、ここでもパリでもロンドンでも本当に支那人が多いです。
      ワイワイガヤガヤと煩い集団が歩いていたら間違いなく支那人です。
      さっきも、道端で唾吐いてロシア人のおばさんと口喧嘩していました。

      いくら爆買いするからといっても日本のGDPの1%もいくわけはないですし、観光地ではほとんどモノが売れないらしいですから案外観光庁あたりの目論見とは違うのかもしれません。
      日本では、日本人みたいに静かで行儀のよい観光客が来てとにかく現金落としていってくれるのが理想でしょうが、なかなかそうはいきません。

      確かに、多くのロシア人は自然が多いところが好きですね。ただ、ロシア人観光客が秋田に行くとしたら、バックパッカーみたいなのが多そうな気がしますから、宿も観光地もあまり儲からないかもしれません。

      季節にもよるでしょうが、国によって感染症予防接種は違いますから、大量の支那人がやってくるというのは公衆衛生上問題は無いのでしょうか。
      逆に日本は麻疹(はしか)の予防接種が先進国では甘いほうで、『麻疹輸出国』として有名ですから、それを持ち帰られたりすると・・・また難癖つけられるタネでしょう。

  2. blogファンその弐 より:

    こんにちは

    私も機会があればロシアに旅行に行ってみたいのですが、他の国に比べて一人旅というのはハードルが非常に高く感じます。
    反対に日本にロシア人がどんどん来るようになったらそれはそれで問題もありそう。
    先日のトルコ大使館前のクルド系とそうでないトルコ人同士の喧嘩も日本の警察官がオロオロしていましたし、もっとガタイの良いロシア人が大勢やってきたら日本の治安が不安です。もちろん、スラブ系の恐ろしく美しい女性たちが大勢やってくるのは大歓迎ですが…。

    いろいろ話を聞くと日本海の向こうにはすぐにヨーロッパがあるにも関わらず、どこか食わず嫌い、あるいは饅頭怖い状態の日本は確かにバイアスがかかった印象を植え付けられているように思います。

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