日本のハロウィーンはずっと続くか?

去年の渋谷、六本木あたりのハロウィーンがハンパじゃないと世界中のメディアが取り上げていたが今年はどうだろう。日本のメディアでは曜日が良かったせいか既に前日から盛り上がっているようで警視庁も相当数動員されるようで、都ではゴミ袋も用意したとか。
宗教的な意味とは全く無関係に日本で行われるハロウィーンはHalloweenではなくおそらくコミケ文化やクラブ文化の延長のようなものだろうから、それらが無い地方では東京が狂っているようにも見えるだろう。


特に主催者も無く31日は仮装で街の中を歩ける非日常性が人気なのだろうが、あれを東京ドームや幕張メッセで限定してやれと言われたら、ごくごく一部のマニアの集まりになるのかもしれない。
何でもかんでも経済効果と称してハロウィーンに期待する向きもあるようで、本当に日本というのは寛容で奥深いというか不思議な側面を持った国だと思う。

コスプレで街を舞台にする祭りはドイツ南部やオーストリア、スイスなどアルプス近くに住んだり観光に来たことがある人は12月5日の晩に行われる聖ニコラオスの祭りに登場するクランプスを想起させると思うが、秋田(男鹿)のなまはげに近い祭りは観光としては必見かもしれない。
10年近く前にウィーンから200kmほど離れたバートミッテルンドルフ(Bad Mitterndorf)という村(町?)に連れて行ってもらってクランプスを見て何となく親近感を覚えたのはやはりなまはげのせいだろう。クランプスは、聖ニコラオス(サンタクロースの起源など諸説)の双子のもう一方とされ、聖ニコラオスは良い行いをした子供達に褒美をあげるが、悪い子供にはクランプスが罰を与えるという役割。クランプスは子供に悪いことをしなかったか尋ねるためリアルに恐ろしいマスクを付けているものの、あまり子供が泣いたりして怖がることはない。
ただ、大人には無条件にいたずらしてくるため観光の際には注意が必要。(^^)

筆者が見た時は1人(匹?)のクランプスが持っていた松明の火が他のクランプスについて、カチカチ山状態だった。当時miniDVで撮影した動画のテープがあるのだが、カメラが壊れて再生機が無いため残念。クランプスはYouTubeで似たのを探してみた。
meronマスクや姿はかなりの迫力で、人によっては夢に出てきそうだ。あれに比べたらなまはげなどは『ゆるキャラ』のようなもの。しいていえば夕張のメロン熊くらいがクランプスに対抗できるだろうか。

アルプス周辺のクランプス以外にも新年以降に行われるブルガリアのクケリも異様な被り物を着た連中が街を練り歩くそうだが、動画を見る限りどこかアフリカ的でもある。
こちらは聖ニコラオスの祭りではなく、民族的な伝承に基づくものだとかトルコの侵略に対抗するために異様な装束で対抗したとか諸説ある。

秋田のなまはげは知名度が高く、イメージ的にも定着しているが、その伝承は漢の武帝が連れてきた鬼だとか正月の神の使いだとする説があるものの、日本海側の山形、新潟、石川、福井などにも似たような伝承や祭りがあることから、大昔、沿海州あたりから漂着したロシア人が元祖だろうと筆者は密かに確信している。髭が濃ければ青くも見えるだろうし、ウオッカを飲めば赤くもなる・・・。ブロンドの髪が長ければああいった頭にも見えるだろうし、体が小さい日本人から見たら鬼にも見え、ロシア語も吠えているように聞こえたのかもしれない。
Как поживаете? カーク パジバーィチェ(お元気ですか?)
Так ли это? ターク リー エータ(そうですか?)
あたりが、『泣く子はいねがー』に聞こえたかもしれない(ちょっと無理があるか(^^))

多少は伝承や起源は異なってもこの世のものとは思えないコスプレで街を練り歩く祭りという共通点のある祭りは世界中にありそうで、秋田でそんな世界的なサミットでも開いたらおもしろいのだが。

ヤートセ祭りもよくわからない祭りだが、起源も民族も風習も何もないものは多少イベント業者やマニア向けショップの金儲けに繋がってもやはりいつかは廃れるように思え、何か事故や事件が起きれば日本のハロウィーンはスーッと消えそうな気がする。飽きやすく、忘れやすく、だからこそ新しい何かを探し続けるのが日本の特徴といえば特徴。

ブログランキング・にほんブログ村へ 
(blog rankingに参加。ご協力を。Click it!)

広告
カテゴリー: 祭り・イベント, 海外 タグ: , , , , , , , , , パーマリンク

日本のハロウィーンはずっと続くか? への5件のフィードバック

  1. ブルーベリー より:

    今、近所で子供がハロウィンパーティやっています。
    楽しめるものは楽しめば良いと思います。

    角館のお祭りとか、訳がわかりません。
    大人が酒飲んで暴れ狂って、山車をぶつけ合うのは異常です。
    祭り本来の趣旨を逸脱し、飲んで暴れ狂う事が目的になっています。

    悪しき伝統は、消えたほうが地域の為になります。(秋田県自体が消滅しそうですが)
    毎日大酒を飲んでいるので、祭りの時くらいは禁酒したらどうでしょう。

  2. 通りすがり より:

    渋谷で警察官が殴られる逮捕事件もあったようなので来年は厳しい対処になりそうです。

    あのバカ騒ぎ、子供だけのイベントにしていい歳した大人にはやめてもらいたいに1票。

    • ブルーベリー より:

      サッカーの時もそうでしたが、意味もなく渋谷に集結する事は、危険ですし迷惑ですね。
      ゴミも散らかし放題です。

      東京都が渋谷集結を規制するような条例を作るしかないのかもしれません。

  3. あじさい より:

    孫4人いる婆としては、ハロウィンは嫌いです。

    「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」とは、

    「お金をくれなきゃ、どろぼうするぞ!」と恐喝しているように思えてなりません。

    経済効果が大きい行事だとしても歓迎できません。

  4. argusakita より:

    日本というのはホント凄い国と言うか節操のない国と言うか寛容性は恐ろしいものがある。
    日比谷でやっているクリスマスマーケットをチラ見。
    何とドレスデンのようなクリスマスタワー(ピラミッド)もあり、屋台もドイツ風なものが出て、(売れるとは思えない)木製のオーナメントまであれこれある。

    何だろう、この文化の背景やその他を無視したイベントという外側だけ持ってくる日本の手法は・・・。
    次は、きっとクランプスだな(^^)。

コメントを残す(短めにどうぞ)

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中