名前の文化

エジプトでの航空機墜落(爆破? 撃墜?)の惨事でサンクトは街のあちこちでミサが行われ、あの”みつ蝋”の臭いがどことなく漂っていたし、昨年初めにオープンしたプルコヴォ空港のガラス張りの新ターミナルもどこか寒々とした印象(周りの整備が進んでいないこともあるが)だった。さすがに警備は普段より厳しく、セキュリティチェックが1個所だけで行列の長さは尋常じゃなかった。ロシア人というのは行列に対しては非常に従順で日本人並な気がするが、以前知人に聞いた話によると旧ソ連時代では何かの配給などで行列するのは当たり前だったため、その習慣が身に染み込んでいるのだそうだ。そう言われると日本での行儀のよい行列というのは一体何がルーツなのだろうと考え込んでしまう。(戦時の食糧配給か?)

今回、仕事の打ち合わせでロシアの某企業でミーティングをしたときの名刺交換で少々驚き。相手側に女性が4人いたのだが、4人ともFirst NameがElena(Елена:エレナ)なのだ。無論Family NameやMiddle Nameはそれぞれなのだが。
Elenaはロシアではソフィア(Софья)、アナスターシア(Анастасия)、マリア(Мария)ほど超メジャーな名前ではないが多い名前で、筆者はどういうわけかこの名前に縁があるようで、知り合いを数えたら12人いたため、もし名刺を調べたら20人は間違いなくいそうな気がする。
First Nameで連絡を取る際にどうしたらいいかランチの時に聞いてみた。その結果、4人はそれぞれ愛称が違っていて、Лена(レナ)、Люся(リューシャ)、Лёна(リョーナ)、Алёнушка(アリョニューシュカ)と呼んでくれと言う。(無理(^^))

そもそもElenaの語源がギリシャ神話のヘレネ(Helen of Troy:トロイ戦争の要因)からきている(という説)やコンスタンティヌス大帝の母の聖ヘレナ(St. Helen または St. Helena)に因む名のため、各国でこの名前は使われている。英語ならヘレン(Helen)、ヘレナ(Helena)、エレン(Elen)、ドイツ語ならヘレネ(Helene)、ヘレナ(Helena)、フランス語ならエレーヌ(Hélène)、イタリア語ではエレーナ(Elena)といった具合だ。
アメリカは別として欧州のキリスト教(正教も含めて)国では名前は男女ともに大体が聖人などの名前から付けられるため、同じものが多くロシア人の女性名は(筆者の独断で全然根拠が無いが)50も無いのではないだろうか・・・。
その代わり略称や子供時代の愛称みたいなのが多い。ただし、それらも派生形としてパターンが決まっているようだ。
Elenaの場合も、上記以外にАлёна(アリョ-ナ)、Олёна(オリョ-ナ)、Леся(レーシャ)、Ляля(リャーラ)、Леночка(レノチュカ:子供用?)、Алёнка(アリョンカ)といった具合に沢山ある。
漢字文化圏(今は日本と支那くらいか)以外は使う文字の種類が少ないためそうなるのだろうが、学校のクラスに同じ名前の子供が多いことは茶飯事だろうし、学校の先生も大変だなとどうでもいいことを想像。
名前の由来・文字などに拘るのは漢字文化圏独特の文化だろう。DQNネーム(キラキラネーム)は文化の深化と言えるのかどうか筆者にはわからないが、あと10年20年したらニュースなどにもそれらの名前が出てきて違和感を感じることは間違いない。(違和感を感じない人が多くなっているだろうか)

マイナンバーの普及でだんだん個人の名前も『名前に付いたマイナンバー』から『マイナンバーに付いている名前』に意味合いが変化してくるのだろうが、そう考えると愚息・娘につけた名前もしっかりした由来のあるものにしてやれば良かったかと少々反省。

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