日本は国連周辺にもっと強力な人材を投入すべき

こちら(オーストリア)にいると国連の出先や国連関連機関(例えばIAEA)があるためニュースなどでもちょくちょく目にするが、日本に戻ると国連関連のニュースは単なる海外ニュースの雑多な話題として扱われているように感じる。
これは、日本に国連あるいはその傘下の国際機関の本部があるものがほとんどないことも影響していると思われる。


国連の関連機関で日本に本部があるものは唯一国連大学(青山の都電・都バス基地跡地)で、大学とは言っても文科省管轄の大学ではなく(学位が取れる)大学院に準じる大学院大学の位置づけである。(普通に学生が歩くようなキャンパスは無い)
そこに何か研究機関でもあるのかといえばほとんど無い。おそらくサステイナビリティ高等研究所だけだろう。学長は初代から(現在の)6代目まですべて外国人で、本部機構としては世界各地の12の研究所(横浜と金沢に出先のある国連大学高等研究所)や19の提携機関(バンコクのアジア工科大学院やドイツのボン大学)の学術活動の支援をしている。いわば事務方の本部と若干のシンクタンク的なものしかないわけで、これでは何かを日本発で情報発信などできるわけがなく、例えしたとしても日本では学術組織としてオーソライズされていないため話題になることもない。
UNU-donation-2014そもそも、この国連大学は1970年代に東京に国際都市としてのハクを付けるために特措法まで作って誘致し、土地・建物を提供し、基金1億ドルを提供し現在でも事業・運営への協力として文科省・外務省・環境省・農水省が毎年総額800万ドル程拠出している。現在は、例えば2014年度の拠出額は各国政府分だけでは日本が21%と最多、アメリカは0.8%、支那は0.5%、南朝鮮はゼロといったところだ。一覧の政府以外の拠出者を見るとあれこれ想像はできるが・・・。

先般の世界遺産に軍艦島が登録された際のユネスコ全権大使の佐藤地(くに)氏の不手際南京事件の記憶遺産登録沖縄のクルクルパー知事のジュネーブ国連人権理事会での2分間の気儘な演説と日本の国益(金ではない)を損なうような失態が国際舞台で続いている。
FuCongさらに、10月20日の国連総会第1委員会(軍縮)でのフー・コン(傅聡)支那軍縮大使による『日本のプルトニウム蓄積と日本国内における核武装論批判』発言や22日の『旧日本軍による化学兵器使用や人体実験によって多くの中国人が殺害された』発言と11月2日の『広島・長崎は日本の侵略戦争による必然の結果』といった発言はとても看過できるものではない。
支那軍縮大使の発言に対して佐野利男軍縮大使の反論はいかにも弱すぎる。この佐野利男氏はエネルギー関連ではIAEA等で発言力が一目置かれていたくらい有能な外務省キャリアなのだが、2013年から軍縮会議日本政府代表部特命全権大使になってからはどうも冴えない。
各国で大使を務めてきた経験から、国際舞台では『日本的奥ゆかしさ』など通じないことは十分知っているはずなのだが・・・。

ただ、今回の軍縮会議では日本の『一貫性の無い曖昧な立場』があまりにも目立ち、佐野氏も言いたいように言えなかった事情はあるだろう。
日本主導で提案した『被爆地への訪問を世界の指導者らに促す内容を盛り込んだ核兵器廃絶決議案』は156カ国が賛成し、支那、ロシア、北朝鮮が反対、アメリカ、イギリス、フランスなど17カ国は棄権。(5月のNPT再検討会議では全会一致原則から最終文書案に盛り込まれなかった)
一方、オーストリアが提案した『核兵器の非人道性を強調し、核廃絶への法的枠組みの強化を求める「人道の誓約」決議案』は128カ国が賛成、29カ国(NATO加盟国等)が反対、18カ国が棄権(支那も)。ここで日本は棄権である。
核兵器廃絶決議案を20年も続けて出している日本が『法的枠組みの強化』には棄権(≒反対)では『一貫性が無い』と指摘されてもやむを得ない。
アメリカの核の傘の下にいるからこうなるのだ。
唯一の被爆国であり、その使用の重みを十分にわかっている日本こそ極東アジアの力の均衡『安定』(現在の世界は安定≒平和である)のために核武装すべきなのである(筆者はこの主張にだいぶ傾倒してきた)。

核武装論は別としても、国連大学の本部を持ちモノ・カネに多くを拠出している日本は国際舞台(国連機関等の舞台)でもっと発言力を行使すべきで、いつまでも敗戦国マインドではダメなのだ。
パブリックディプロマシー(政府と民間が連携しながら、広報や文化交流を通じて外国の国民や世論に働きかける外交)の手段をいくつか持っている日本は国連大学や提携する機関を通じて人材の養成をもっとシステマティックに行い、国際舞台に気の利いた人材をどんどん送り込み日本の品格を失わずに発信していかないと、『超限戦』を標榜する支那や蠅のように煩い南朝鮮に対抗することは難しい。
『言いたい奴には言わせておけ』は日本で日本人同士でしか通じないものである。

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