自爆テロを『カミカゼ』という仏メディアに抗議を

パリの同時テロで現在出張している1人の社員さんと連絡が取れず昨日の朝から非常に心配だったが、宿泊場所が10区でも11区でもないためおそらく大丈夫だろうとは思っていた。ようやく連絡がついたものの、非常事態宣言のため身動きが取れないようで、ウィーンから2人の社員さんに車で迎えに行かせて無事合流できたようで一安心。スイスまで戻ってきているようだ。


ISのテロが起きるようになる前から欧州ではテロは『起きるか起きないか』ではなく『いつ、どこで起きるか』が注目点なだけに、今回のような同時テロはフランスの政府、国民を相当にヒートアップさせるはずだ。極右のルペンがまた一層元気になるだろう。
シリアの鼻先に空母派遣くらいして大規模な空爆に出るのは以前のアフリカのマリ空爆でも実証済みであるから十分に考えられる。やられたらやり返すのは間違いなくフランスの国民性だし・・・。

11区のレストランはSushi Makiという和食レストランのようで筆者も一度行ったことがあるが手巻き寿司などがあるものの、日本人経営の店ではなかったように記憶している。(あそこが美味いという日本人はまずいないだろう)
だいたい、11区の外国料理レストランはほとんど支那人経営と言われているし、今回はたまたまSushi Makiで自爆テロが起きたらしいが、別に日本を意識したテロではないだろう。
ISがフランスに本気で対抗するならノートルダムやサクレクールや有名なフランス料理店や老舗のカフェを狙うだろうし。

まだ被害者の数がメディアによって異なり、同時テロの全貌が把握されていないようだが、犠牲になった方々の冥福を祈るしかない。
エジプト・カイロ(での航空機)に続いて観光収入の大きい都市を狙うISの卑怯な(しかし効果的な)戦略は各国の対応の足並みを乱れさせる要因でISの思うつぼなのだろうが、IS掃討を本格的に行えば行うほど民間の犠牲者が増え、さらに難民も増える図式が目の前にある以上欧州やロシアはますます動きにくいはずで、欧州では今後も散発的なテロには備えるべきだろう。ウィーンやローマなども危ないだろうし、オーストラリア各都市も危ない気がする。

それにしてもフランスのいくつかのメディア(TVや新聞)で自爆テロkamikaze(カミカゼ)というのは看過できない。Le Figaroなどはその表現を使っていない。
そもそもカミカゼという読みは後からついたもので、元々は命名者の猪口力平中佐によれば、郷里の道場『神風(しんぷう)流』からとったもので、日本人でもカミカゼという輩はどうかと思っている。
残念ながら、すでに立派に英語やフランス語になっているのだが、太平洋戦争での神風特別攻撃隊は決して自爆テロではない。
対象が民間人や民間施設ではなく、あくまでも敵の軍事組織、軍艦なのであって、兵器・装備・物資も枯渇しつつあった日本の最終兵器だったはずだ。無論、人道的に許されるものではないだろうし、それを命じた軍部の責任は日本国内(だけ)で検証し断ずるべきだとは思うが、他国にああじゃこうじゃ言われる筋は無い。
傍若無人な無差別自爆テロとは全く意味が違う。suicide terrorismやsuicide bombingと一緒にするな!
筆者の伯父もレイテ沖で特攻で亡くなったのだが、伯父やその他の靖国に眠る特攻で散った英霊達の名誉のためにも、自爆テロにカミカゼという名称を使うな!と言いたい。
(今回の事件が一段落してからでも構わないが)日本政府としても正式に抗議して欲しいものだ。
筆者は、kamikazeと書いているLe Mondeには抗議のメールを送っておいた。

日本から抗議のメールをhttp://www.lemonde.fr/service-client/から送りましょう。
あるいはTwitterでLe Monde(@lemondefr)でもいいかもしれない。(今は事件がまだ収まっていないので後からでも)

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自爆テロを『カミカゼ』という仏メディアに抗議を への5件のフィードバック

  1. argusakita より:

    予想通り、オランドは『かつてない規模でISに対して報復を行う』と明言。
    もはや戦争だな。

    フランスに行っている邦人旅行者の安全確保はどうなっているんだろう。

    • TVの朝の情報番組に視聴者から、フランス行きを計画しているが今のところ旅行社からはキャンセルを受けていないというコメントが。(朝8時ころ)
      日本政府の動きがないのか、旅行社に危機感がないのか。まさか自己責任と言い出すんじゃないかと心配。

      • argusakita より:

        今の時期は欧州は夏時間が終わってクリスマスまでは観光客も減る時期ですし、欧州向けパックのツアーでパリは欠かせないでしょうし、キャンセルしたら旅行代理店も座席をバルク販売する航空会社も大打撃ですから、よほどのことがない限り『危ない』『催行中止』とはいかないと思います。

        オランドは早速過去最大規模の空爆をISに加えたらしいですが、報復は報復を呼びますし、難民問題も合わせて長引きそうですね。
        パリやモスクワにはしばらく暢気に観光には行かないほうが賢明でしょうね。

  2. blogファンその1 より:

    こんにちは。

    ああいうテロの(映画のような)銃撃戦などを見ると、日本で同じような状況が起きても警察ではとても対応できないと感じます。
    どうするんだろう? と暢気に考えているうちはいいのですが….。

    • argusakita より:

      普段、日本ではショットガンや小銃を見ることはありませんから、一般の警察官も見ただけでビビッて逃げそうな気がします。
      日本の警察は頭数で突っ込む昔のやり方しかしませんから(法律上できないんだろうと思いますが)。
      せいぜい拳銃くらいしか日本の社会ではあり得ないという大前提がどこまで通じるのかは非常に疑問に感じています。

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