秋田市を勝手にいじる(5) (広小路)

秋田の雪が積もる直前の冬至前の今の時期は曇天が続きジメッとした寒さで1年を通して最も精神的に良くない時期な気がする。降雪時期とともに今の時期は太平洋岸西日本生まれの筆者の相方にとっては最も憂鬱な時期だそうだ。
最近は秋田に移住といった話題も記事になっていたりするが、(ある意味)移住した筆者に先輩ヅラして言わせてもらえば、仕事や子供の教育や行政サービスや交通機関や趣味といった問題や評価以前に移住を検討する人は、まずはこの暗鬱とした冬期間の気候に自分や家族の体や精神状態がついていけるかどうかの判断をできるだけ早くすることだ。さもないと後で大きなツケが回ってくる。


大人になってから秋田に移住した場合は何シーズン過ごしても絶対に『慣れる』ことはないと知っておくべきだろう。『住めば都』というのは例外もあることは覚悟すべきだし、最初の冬のシーズンに雪や寒さや車のスリップ事故に何気なくため息をついたら、それは間違いなく黄信号である。
それにしても、筆者の場合は子供時代に秋田で育ったという背景があるから別だろうが、雪の無い地域や暖かい地域で育って大人になって秋田に移住してくる人などそうそういるとは思えない。よほど変わり者(単にマイナーという意味で)であることは間違いない。

今、欧州は恒例のクリスマス・マーケット(ドイツ語ではWeihnachtsmarkt:ヴァイナハツ・マルクト)シーズンで、テロ騒ぎも何のそのでウィーンでは有名な市庁舎前や市内何か所(何十か)かでマルクトが出現している。ドイツでは盛大で有名なドレスデンなどでも開催されているだろうが、テロ対策と合わせて今年は行政側も大変だろうと推察。
ウィーンでは毎年、マルクトの真ん中に臨時のスケートリンクができる。とは言っても、ただ簡易フェンスで囲んだ平面スペースがあるだけなのだが、気温が低く乾燥しているため氷も簡単にできるためそんなものも可能なのだが、大人も子供もスケート靴を持ち込んで勝手に滑って楽しんでいる。
日本のスケートリンクではバケツに入れたメダカのように行儀よく一方向(反時計回り)に回って滑っているが、海外ではブラウン運動のようにバラバラでほぼ全員が一方向に回っているのはあまり見ない。
ニューヨークのロックフェラーセンターやセントラルパークでもそうだし、欧州各地の臨時スケートリンクでもそんな気がする。日本人というのは几帳面というか勝手気儘を悪と見る性癖がDNAレベルであるのかもしれない。

本題である。
拙blogを始めた直後、5年近く前に、
秋田市を勝手にいじる(1) (旭川)
秋田市を勝手にいじる(2) (屋台村、オープンカフェ)
秋田市を勝手にいじる(3) ~マルシルートカ~
秋田市を勝手にいじる(4) ~ミュージアム・グッズ、ショップ~
などと落書きをしたが、エリアなかいちで若干のビア・カフェが設置されたり循環バスが実現したものの、まだまだ広小路界隈は『にぎわい』とは程遠い状況のようだ。
相方の話では9月の『千秋花火』の際はそれなりに人出も多く、『秋田市も結構人がいるんだね』とアホォなことを言っていたが、何かイベントがあればやはり人は集まるのである。とはいうものの、花火のように費用のかかるものはそうしょっちゅうやれるものではないし、有難みも薄れる。
エリアなかいちの広場での催事もそれなりに子供連れなどが集まるらしいが、いつも同じような屋台ばかりで飽きてきたという人もいるらしい。
やはり『にぎわい』というのは子供連れでも年寄りでもいいのだが『歩行者』が基本だろう。冬期間も賑わう御所野のイオンはクローズドモールで天候に左右されず、外よりも暖かい場所を安心してブラブラ歩けることが最大の特徴だろうと皆が気づいているはずで、これに近い状態を実現できない限り市内中心部に『にぎわい』復活は不可能だろうと思われる。
akita-city-road-heating-mapさすがに街全体を屋内空間にするのは無理だろうが、現在秋田市では少しずつだが消融雪歩道の整備が進んでいる。マップで見てわかるように広小路は工事が完了していない。歩行者の多い南通りは完了しているが、中土橋やもっとも足元の”よいでない”連中が集まる川反地区は未整備のままだ。
自然エネルギーが豊富な(ホントか?(^^))秋田では、まずはこの中心部での消融雪歩道の整備を早急に進めて、『歩行者』優先の街づくりをすべきだろう。ハードウェア主体であり、能の無いシロアリ公務員でも計画くらいは容易だろう。消融雪歩道の整備によって中心部に居住する価値が上がり、ひょっとすると地価も上がる可能性がある。『コンパクトシティ』などと御託を並べなくとも黙ってハードウェアの整備によるインセンティブ作りは可能なはずだ。

さらに、冬期間12月~2月と夏休みの2か月間くらいは広小路(+中土橋)を完全にホコテンにしてしまったらどうだろう。車は中央通り(一方通行は止めて対面通行)から南北の道路で広小路手前までに規制し、広小路は歩行者と自転車だけにするのである。
この期間は、夏ならお堀に向かってベンチを並べたり、屋台やオープンカフェ出店をしてもらう。ジャグラーや占い師を集めてもいいだろうし、バンドやコーラスを比較的自由にやってもらう。片隅でロンドン・ハイドパークのスピーカーズコーナーのようなものを設置し、政治家の卵養成に使ってもいいかもしれない。要するに広小路(木内前からアトリオンあたりまで)全体をイベント広場状態にするのである。そうすることによって、本来静かな空間であるはずの美術館前で焼き鳥やたこ焼きの臭いが漂うようなアンマッチな状況は回避されるだろう。
屋台は秋田杉製組立式にして統一したものを貸与方式にしても良い(オーストリアやドイツではこの方式が多い)。
警察や保健所なども煩いだろうが、国道脇でみかけるババヘラ以外にも『カニ』『スイカ』『ハタハタ』の業者がきちんと営業許可を取っているかどうかは怪しい。あれが黙認されるなら街の中で衆人環視の下でテンポラリに行われるものに許可を出せない道理はないはずだ。
何百億も公金を費やし効果が無いのはもう秋田市民もお腹一杯のはずで、広小路ホコテン化などはハコモノを作るよりはずっと小さな予算で実現可能なはずだ。

広小路(と中央通り)の一方通行は故人である秋大のS教授の発案だそうだが、あれが主要施設の郊外移転とともに秋田市中心部のにぎわい消失と衰退に拍車をかけたと指摘する人は多く、筆者も確かにそう思う。
にぎわいを取り戻すには一方通行を廃止することも一案だが、どうせなら広小路でホコテン状態の実験(少なくとも数か月間)をしてみたらどうか。

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秋田市を勝手にいじる(5) (広小路) への5件のフィードバック

  1. 移住希望者 より:

    お邪魔します。

    実は、以前仕事で数か月滞在して気に入った秋田市への移住を検討しているのですが、blog主さんが<冬期間>が大きな障害じゃないかと書かれていて気になっています。
    冬は滞在したことが無いのですが、そんなに生活に影響あるものでしょうか?

    ちなみに私は千葉(の山の中)生まれで冬はスキー場などで雪はある程度馴染みがありますが、家内は四国生まれなので雪そのものがほとんど未知の世界です(笑)。

    • argusakita より:

      もちろん適応力は個人差があるとは思いますが、秋田市の冬は札幌みたいな『氷の世界』ではなく歩きにくい湿気の多いズブズブの雪だったり、道路の除排雪があまりうまく行われていないなど特に移動に大きなストレスがかかります。
      首都圏での生活に慣れているとなかなか慣れるのは大変だろうと思いますよ。
      (小2のときに来たときは無邪気に楽しかったですが親は大変だったと思います)
        
      ウチも相方が西日本ですが、何しろ冬に洗濯物や布団干しができないのと雪かきで体調(精神的?)を悪くしました。太陽が毎日普通に見られるところとの違いは案外気付かないうちに体にも影響があるのかもしれません。
      余計なお世話ですが、一度、真冬に滞在してみてから決断されたほうが良いかと思います。

  2. argusakita より:

    ちょっと早い昼飯を探して広小路をブラブラ。12月の秋田とは思えない陽気。
    ついでになかいちを覗いてみたら・・・。
    うーん、あれじゃタニタとAdeBは来春までには撤退だろうなぁ。
    なかいちは、よくある秋田市の『何の商売をやってもダメな場所』にそろそろ登録かな。

    廃墟同然の木内、あそこの前のバス停群をなかいち前に移動したらいいのに。
    それだけでも人の流れや滞留はずいぶん違う。
    ポリカーボネートの透明なカプセル型のバス停なら冬でも問題無いし、夏はオープンにできるようなのを美大生あたりにデザインしてもらったらいいな。

  3. 一市民 より:

    地元でも歩行者天国は検討しているようですが、広小路については最初から実現を諦めているようです。また、広小路-中央通の一方通行解除については否定的な見方をしています。要は面倒くさいってことでしょうし、できない理由を挙げ連ね、「とりあえず私らも検討しましたよ」とポーズを取るのがせいぜいなのかもしれません。役人(特に警察)も商店主も「秋田の街をどうにかしよう」とは本気で考えていないようです。

    ※PDF資料-秋田市中心市街地活性化協議会の会議録(H27年3月)
    http://www.akitacci.or.jp/cms/wp-content/uploads/2015/04/chukatsu2603.pdf

    • argusakita より:

      おはようございます。(時差のため対応遅れご容赦)

      この協議会の会議録、ちょっとおもしろいですね。紹介、ありがとうございます。
      ホコテンは仲小路ではなく広小路全体(木内~アトリオン駅よりの交差点まで)にしないと効果が無いと思いますが、仲小路のホコテンの必要性が低いとか書かれていますね。
      一方通行解除は一案だと思いますが、確かに効果は低いかもしれません。

      なんとなくですが、協議会のメンバーが年寄り臭く、大胆な変革のような気合が感じられません・・・。(^^)

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