温暖化よりも東アジアの環境汚染問題のほうが深刻ではないのか

パリ郊外で行われていたCOP21で『パリ協定』が採択され、1997年の京都議定書がオーバーライドされたと解釈するのは安易かもしれないが、2009年のルーピーの余計な一言と2012年の撤回で日本が自縄自縛に陥った経緯がある面でチャラになったようで日本にとっては多少安堵の結果かもしれない。


今回の協定では(京都議定書には無かった)法的拘束力を持ち世界各国が協調して地球温暖化対策に取り組む歴史的な転換点となったとマスコミは持ち上げるが、世界の平均気温を『産業革命前』に比べ2度未満に抑制するとか、今世紀後半にはCO2排出量を実質的にゼロにするといった非科学的で現実離れした文学的内容で、法的拘束力は持つが目標達成の義務付けは無し、罰則規定も無しでは、196か国も参加して一体何をどう決めたのかさっぱり理解できない。何も決めず196か国参加したことだけに意義があるとするシニカルな意見もあるようだ。
この後は、各国が持ち帰って自国に都合のよい解釈で対策を実施する建前だが、削減目標を提出する(逆行は×)ごとに改善するといった規定や5年ごとに行う検証などは第三国の評価ではなく手前味噌でOKなわけで、一体どのような実効性を持たせることができるかは全く曖昧である。
後進国の期待の焦点だった資金支援はパリ協定には具体的には盛り込まれず、2025年までに資金拠出を目指す決定を別に行うというテーブルの下に押し込んだ怪しげな議論で妥協したようだ。
CO2に関してはアメリカ、支那、インドで全体の2/3以上を放出しているのだから、この3国でまずは拠出金の基金でも作るべきだが、国連という枠組みではまず不可能だろう。

日本にとってはCO2による温暖化(本当に影響があるとして)よりも深刻で潜在的な進行中の問題が目の前にある。
最近はPM2.5という微細粒子の物理的な健康被害ばかりが取り上げられるが、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、非メタン揮発性有機化合物(NMVOC)、アンモニア(NH3)の影響は確実に進行していると思われる。
これらは酸性雨の原因であり、かつてドイツのシュヴァルツヴァルト(Schwarzwald:黒い森)の枯死で大きくクローズアップされた問題だ。
原因の大半がフランスの化石燃料による発電等によるものと科学的に断定されたこともあり、その結果フランスは原子力発電への転換をしていった経緯がある。副次的には欧州緑の党が躍進したのもこの問題が転機とされている。

互いに引っ越しできない東アジアの日本、支那、南北朝鮮での環境汚染は明らかに国境を越え、偏西風の風下である日本が相当なツケを払うことになっているのは明らかで、最近話題の北京の重篤な大気汚染はそのまま日本に来るわけではないだろうが、日本海でやや北上に蛇行する偏西風のせいで北東北、北海道には確実に影響が及んでいると観測されている。
日本では、国立環境研究所計量計画研究所や九州大学や埼玉大学などが、東アジア広域(モンゴルも含む)での多成分の大気汚染物質発生源について観測、研究をしているが何故か北大や北東北の駅弁大学等での観測や研究はあまり聞こえてこない。(福島原発事故の際も環境評価でこれら駅弁大学はあまり声を上げなかったのは国立だからと見るのは穿った見方か)

pollution-east-asia埼玉大学と計量計画研究所による東アジア地域を対象とした多成分の大気汚染物質発生源インベントリーの計測結果(シミュレーションの基になるもの)はここで見られるが、家畜が主な発生源とされる支那中央部でアンモニア発生量はなかなかのものである。
図は1995年のもので、その後の支那、南朝鮮の経済発展を考えれば発生量は飛躍的に増加していることは容易く想像でき、それらが日本に与える影響は相当に大きいのではないかと考えるのが自然だ。
例えば、国立環境研究所の調査では日本で観測されるSOxのうち49%が支那起源のものとされ、続いて日本21%、火山13%、南朝鮮12%とされている。
支那内陸部の開発による砂漠化で発生しているとされる黄砂はアルカリ土壌を含んだ粒子状物質でSOx等による酸性雨の硫酸(H2SO4)などと反応して雨水としては中和はしているかもしれないが、硫酸イオンは残っているわけで、これらが降り注ぐことで土壌中のカルシウム、マグネシウムが溶け出し植物の枯死につながる。

大気汚染はストレートに人間の健康被害にもつながるが、長い目で見ればシュヴァルツヴァルトのように植生に影響を与え、水資源にも影響を与える結果になることは歴史的(戦後の数十年という短い期間)に明確に示されている。
地球の温暖化の話は、今世紀末だのさらにその先を見越したものだが、支那、南朝鮮、モンゴルによる多成分の大気汚染物質発生による日本の環境汚染は既に始まっていて、5年や10年後には明らかな目で見える結果になると思われる。
これを防ぐためにはこれら3国に抑制を言い続けるしかないが、何しろどこも儲け主義一辺倒のアレな国ばかりで、効果的な対策などは期待できそうにない。
かといって、日本が技術・資金支援をするのも癪である。
とにかく、日本が政府・国民・マスコミが『発生源の元を断て!』とことあるごとに言い続けるしか無いのだが、ここにも支那・朝鮮のロビーイングが効いていることがガンである。

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温暖化よりも東アジアの環境汚染問題のほうが深刻ではないのか への1件のフィードバック

  1. ばんそうこう より:

    めちゃくちゃ深刻ですよね。ヨーロッパとくに英国の中国オシ・中国支えは、日本の競争力が上がりすぎるのを食い止めるための陰謀じゃないかと疑いたくなるほど。AIIBに加入し、嫌がらせしながらでも中国新幹線・中国原発を誘致って本気ですかね? 東アジアがいくら汚染されようが、遠く離れているから、どうでもいいんでしょう。いま一番環境対策が必要なのは日本を含めた東アジア地域ですが、真に困っている&解決策を持っているのは日本だけです。それは「日本にお任せ」という腹なんでしょうか?

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