2016年の日本の政治はどうなるか

比例東北ブロック秋田選出の村岡氏が衆議院で新会派(新党)『改革結集の会』を5人で立ち上げたようだ。元日起算の政党交付金狙いのタイミングは理解できるものの何しろ小粒なのが集まった。

そもそもこの村岡氏は日本の核武装について『将来にわたって検討すべきでない』などとわざわざ発言し外交・安保のセンスの欠如を露呈していたり、女性宮家の創設に賛成の立場で、理念のよくわからない政治屋である。国会質問では歯切れの良い話し方で秋田出身では珍しいほうだろうが、主張の中身は経済政策でもどこかローカルで国際感覚に欠け、国会議員よりも秋田県知事でもやったほうが似合っているようにも思える。父親(村岡兼造)の政治屋としての末路を見ているため、どこかルサンチマン(対自民党か?)を感じさせる空気は比例区でしか当選しないこととどこか結びついているようにも思える。
小沢鋭仁元環境相のようなパチンコ議員(パチンコチェーンストア協会アドバイザー)も含むこの泡沫政党は果たして1年も存続するだろうか。
ただでさえ役に立たない国会議員のエサ代は税金で支払われているにも関わらずさらに政党交付金という特別のエサ代が支払われるのである。

安倍政権はなかなか強力で、自民党内でもおそらくこれを崩す力のある人間は今のところしばらく出て来そうにない。手綱を握っている菅官房長官が何しろ強力で創価・公明とのパイプが強いため、選挙の匂いがする時期には欠かせない重鎮として現在の存在感が段違いなのだろう。
なりふり構わずの選挙目的のバラ撒き、減税、控除見直しを立て続けに発表し、何が何でも参院選、場合によっては衆参同時選挙でそれぞれ2/3確保を狙いに行く自民党の姿は呆れるというかある意味感心してしまうが、自民党の党是である憲法改正までこぎつけたとしても国内経済の状態によっては国民の側では疲弊しきった現役世代を中心に死屍累々という状態になりかねない。
本当は自民党内でも、このバラ撒き、減税、控除見直しについて危機感を持っているまともな見識の議員もいるだろうと思うが(そう期待したい)、何しろ千載一遇の『党是の実現』を錦の御旗に立てられるとその前ではグウの音も出ないのだろう。
民主党は左右混合の金に群がる元外国人達とシンパのための選挙互助会で党の維持が自己目的化しているが、実は自民党も『党是の実現』の錦の御旗の前に既に党の維持というよりも議員数の維持・拡大だけが自己目的化しているように見える。憲法改正して党解散なら見事なのだが。

第二次安倍政権までは日本の首相や外相の発言が海外のメディアに載ることなどはほとんど無かったが、アベノミクスプロアクティブ平和主義(実態がよくわからないが)といった発言が取り上げられ、欧州はじめそれこそ地球儀を俯瞰するような頻度の高い外交を行ったため、各国との2+2やサミットでも確かに存在感は示したと海外にいても感じる。これは長年の日本のある側面のトンネルを確実に抜けたと感じるし、長期政権を感じさせるせいか各国の報道でも日本のトップ=安倍晋三のわかりやすさを与えたと思う。外交・安保では間違いなく歴史に残る仕事をしたと筆者は評価する。
しかし、中東問題、クリミア問題、難民、テロでもそうだが、今以上に各国と外交を重ねて威勢の良い言葉を発信しても、それ以上は日本には憲法上の制約があり、プレゼンスを示すことは困難で、少なくとも今は必要も無さそうだと感じているのが大方の国民の印象ではないか。
国内でISによるテロでも起きれば局面は大きく変わるだろうが、むしろ今は再度尖閣や竹島といった身近な安全保障上の問題に取り組むべきで守るものは守る、攻めるものは攻めるではっきりさせろというのも多数派の意見かもしれない。
外交では各国で借款や供与をバラ撒いているように見え批判もされているが、ODAと同じでバラ撒き先の実態は日本の商社、ゼネコン、エンジニアリング企業なため、筆者には『富の流出』とは見えない。利権に関してはあれこれありそうだが・・・。

外交での目玉は大体消化した今は国民の目を対外的なものに向けるのは少々一服の段階なのである。
そうなると内政、特に経済や税と社会保障に国民の目が行くわけだが、昨今の選挙目的のバラ撒き、減税、控除見直しでは逆に不満が増加するだけである。
統治の基本は恐怖政治以外はローマ帝国以来古今東西panem et circenses(パンとサーカス)であるとされ、衆愚政治に必要なevergetism(エヴェルジェティズム)を何らかの形にしないといけないはずだが、安倍政権はそこが不足している。

現代でサーカスに相当するものはさすがに剣闘士による殺し合いというわけにはいかないため、スポーツが相当すると言われる。
今年は日本のラグビーの歴史に残る快挙(冷静に見ればプール敗退なのだが確かに感動した)があり日本中が熱狂したはずだが、東京五輪に関わるゴタゴタがある中でのラグビーW杯の快挙で、もしあれが無かったらエンブレムや国立競技場問題はもっと大きなスキャンダラスな騒ぎだっただろう。
プチ・ナショナリズムを擽り、国民の目を逸らすには五輪は格好の材料なはずだったが、その五輪の準備段階で大きく躓き、たかだか2、3千億(by 森喜朗)でガタガタ。サーカスの準備段階で失敗している。

2016年に日本人のプチ・ナショナリズムを擽るイベントは8月のリオ五輪だが、その前に7月には参院選があるはずで、国民の目をリオ五輪に向けさせ憲法改正に関して歴史的に重要な参院選であることをできるだけ意識させないようにするに違いない。
個人的な予想ではTVでも年明けからリオ五輪出場選手の特集番組や現地ブラジルのレポートが一層多くなるだろうと思っている。
ただ、マーケットではブラジルの格付けがジャンク級にされて、アメリカFRBの利上げの影響や五輪施設の大幅な工事の遅れの実態もあり、リオ五輪が開催までたどり着くかどうかは相当に怪しいともされる。(アスリートにとっては気の毒なことだ)
恒例のリオのカーニバル(2016年は2月5日~8日)あたりのニュースでリオ五輪の行方がわかりそうだという知人もいる。

あれこれ指標があるうちで安倍政権の国内での成果は株価だけになりつつあるが、その株価も怪しくなってきた。財政出動での公共事業(による失業率改善)やGPIFによる株価支えもどうも限界が近そうだ。GPIFは今月も数兆円溶かしていると予想している。
内政、経済政策の結果的な失敗(原油安が何といっても想定外だろうが)をドーンと挽回する政策が出てくれば第四次安倍政権もありそうだが、素人目には見えてこない。
野党も外交・安保よりも内政、経済政策を鋭く突く集団が出てくれば勢いがつくかもしれないが、そんな野党の核になる勢力や政治家個人はさっぱり見えてこない。
自民党同様『小さな政府』を目指さない民主党は内政、経済政策に光るものは皆無で、その他の党は政策以前の数合わせに汲々の泡沫ばかりだ。

期待できそうな野党の影も見えない現在、2016年の日本はなかなか見通しが効かない。

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2016年の日本の政治はどうなるか への2件のフィードバック

  1. 日本政府は韓国慰安婦問題で妥協するみたいですが、すごく変な話ですね。

    解決済みというなら慰安婦の基金はもう必要のないもの。あえて韓国に与える必要はない。

    大使館前の慰安婦の像は、大使館業務のじゃまになるものですから、強く抗議するのは当たり前のことですし、再三抗議しても駄目なら大使館が撤去する(大使館業務の妨害撤去という名目では無理なのかな?)とか、大使館員を一時帰国させて経済交流もストップしてみるとか、同盟国のアメリカから強く抗議してもらい同様に経済封鎖してもらうとか(同時に中国や北朝鮮が韓国に進軍したときに備える必要のありますが)、まだやれることがありそうなんですが、韓国の反発から基金の上乗せを考えているという新聞記事が出るようでは、もう政府も何を考えているのか訳がわからない。

    今回の日本政府のおかしな対応のために慰安婦問題は永遠に解決しないことがほぼ決定するでしょうし、年明けの国会も荒れるでしょうね。

    選挙では入れたい党が無くなってしまいました。自民党ももしかしたら票を伸ばせないんじゃないかな。

    • argusakita より:

      結局10億円で決着とか。所詮金目なのは十分わかっていたでしょうが、10億で片付くものなら今まで何度となく決着できたでしょうし、約束だとか契約というものを反故にする朝鮮人の特質からいって今回も同じような繰り返しになると予想。大統領が代われば、今度は徴用工だの何だのでまた同じことの繰り返しでしょうね。

      >解決済みというなら慰安婦の基金はもう必要のないもの。あえて韓国に与える必要はない。
      私は全くその通りだと思っていました。
      まあ、今度は国際的に公約の色彩があるので、今後はあくまでも南朝鮮の内政問題として蹴とばすべきでしょうね。
      『日本は南朝鮮の内政干渉はできない立場にある』とでも言えばいいわけでしょう。

      >選挙では入れたい党が無くなってしまいました。自民党ももしかしたら票を伸ばせないんじゃないかな。
      同感です。
      安倍外交はポイントを積み重ねてきましたが、
      ・イスラエルでの会見
      ・対インドネシアでの失敗
      そして今回の対南朝鮮への対応で大きな失点をしたと思います。
      これで、年明けに株価でも暴落したら自民党支持は大きく減ると予想します。
      まったく、せっかくの歴史的チャンスを・・・何やってんだ自民党!

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