今年の大きな混乱の一つは18歳選挙権

何年ぶりか忘れたが今年は全く何も予定を入れずに大晦日と三が日をのんびり過ごしている。相方が実は一度も行ったことが無いということで皇居一般参賀に行きゾロゾロと歩く群れの流れに任せたが、意外に若い人が多いのには少々驚き。
遠くからだったが天皇・皇后両陛下は実に良い表情をされていた。お元気そうだが(不謹慎ながら)お歳も召されていることだし、こちらも毎年参賀に詣でることも叶わないため、これが最後かなと。まあ、今の皇太子殿下が即位されても今上のような『徳』を感じさせることは無さそうな気がするので一般参賀は筆者にとっては最後かもしれない。廃太子して悠仁親王を即位させてもらいたいものだ。女性宮家など言語道断。

今年は、おそらく7月の参院選が歴史的な選挙になるだろうことは多くの人が指摘するところだが、この選挙によって自民党やそれ以外の改憲論者にとって悲願である改憲発議に繋がる可能性が高いことと、両院2/3を取ってもやはり発議までの道のりが長く憲法は永遠に変えられないというそれこそ歴史的な挫折を国民が味わうかどうかの試金石になる選挙であることは間違いない。

この選挙から18歳の選挙権が発効する。以降、国民審査や地方選挙やリコールや国民投票(こっちは先に2007年に国民投票法で18歳以上となっているが実際には20歳以上にしか投票権が無かった)といったものに18歳から参加できることになる。19歳も含めて全国で約240万人が該当するそうだ。
この18歳選挙権はなかなか現実には大きな混乱をもたらすだろうと筆者は予想している。
厳密には投票日翌日までに満年齢18歳の者が投票できることになるが、18歳というのは一般的には高校3年生で、例えば投票日が7月24日だとすると誕生日が7月25日までの高校生が投票できることになるものの、7月26日以降の誕生日のものは投票権が無い。
つまり一部の高校生は選挙権があるが残りは無いことが起きるわけで、この状態が高校という管理教育の場での混乱は必至だ。

選挙権の有無にかかわらず選挙運動は構わないはずだが、選挙違反は買収など連座制の対象になるような重大な選挙違反を犯した場合、少年法の特例として原則として成人と同じように刑事処分とされる。
新聞やTVニュースよりはスマホやSNSが当たり前のこの18歳、19歳がネットを使った選挙運動の何がダメで何がOKかを理解し実践できるかどうかは非常に怪しい。現実に20歳以上ですらそうなのだから。先般の公職選挙法の改正で『落選運動』も可能になったが、この限界についても世間的にはよく理解されていない気がするため18、19歳も同様であろう。

日本の選挙では、送られてきた葉書を持参すると投票でき、投票所で本人確認が行われないため、成りすましが簡単であることはずっと以前から指摘されていることだ。
まともな高校生が多いことを期待するが、中にはちょっとした小遣い稼ぎに1票を使う者もいるだろうし、その犯罪の重さを十分に教育されているとは思えない。

選挙運動を理由に学校を休むことについて学校あるいは教育委員会はどう判断するだろうか。制服の無い高校で政党や候補者の名前の入ったTシャツを禁じることはできるだろうか。認めないとなれば大げさに捉えると憲法違反の可能性もある。
社会の授業で歴史はまだ良いとしても、現代社会の何らかの政治絡みのマターを授業で扱う場合にそれが政党によっては争点だったりすると選挙権を持つ高校生に選挙運動だと指摘された場合に教師はどう判断すべきか。

筆者もそうだが、選挙に対する教育というのは学校教育ではほとんど行われてこなかった。そのため投票に行くという意味をあまりまじめに考えたことが無いのが大半だろうし、選挙権だけあっても被選挙権が年齢で違いがあることや選挙の立候補に際しての供託金の壁がある以上、特に若い人には選挙というものが身近に感じられるものではないはずだ。
さらにネット選挙とは言われるものの投票そのものはネットで行われないという歪な(政権による恣意的な)現状がある。
また、500万世帯(全国の約10%)からの不達がある以上、マイナンバーカードの国民全員への普及は絶望的とされる今は選挙の投票でこれを用いることは当分叶わない。
エストニアのような小国で行われているあらゆる行政サービスや選挙における電子化などは日本では到底不可能なようである。

18歳の選挙権そのものは世界の現状を見ても『大人扱い』することに異論は無いが、日本の選挙制度、選挙に対する教育、選挙違反に対する法制度の不備等を考えても今回の実施は時期尚早と思われ、無用の混乱を若年層、学校教育現場にもたらすことは間違いない。

ちなみに、秋田県では1万人弱の18、19歳選挙人が増えるらしいが、その数よりも人口減が年間1万3千人ほどであるため、全体の投票総数は減少の見込みだそうである。
選挙は投票率ではなく投票数なのだ。

ブログランキング・にほんブログ村へ 
(blog rankingに参加。ご協力を。Click it!)

広告
カテゴリー: 国政・国会, 教育・学校 タグ: , , , , , , , , , , パーマリンク

コメントを残す(短めにどうぞ)

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中