なかなか『女性の時代』がやって来ない

4年前の2012年年明けに、
2012年は女性の年かもしれない
と書いたが、その年は各国のトップ交代で女性がという事態にはならなかった。
しかし、先日、台湾の総統にツァイ・インウェンが当選し、移民・難民問題を背景にフランスでは国民戦線が躍進し、党首のマリーヌ・ル・ペンのメディア露出度が非常に高くなっている。(フランス大統領選は2017年)
ドイツはメルケルが任期一杯務めて引退を明言しているため、2017年末が選挙で2018年からの交代が予定されている。(ただし、移民問題でもたつくと辞任の可能性もあると言われている)
そして、この2012年にアメリカ大統領選でお騒がせ副大統領候補として登場したサラ・ペイリン(現在はティーパーティで活躍中)がカムバックしてきた。

CZJetnyWQAATNRw共和党のお騒がせ候補(?)のドナルド・トランプが副大統領候補としてサラ・ペイリンを担ぎ出した。冗談のような組み合わせで、果たして共和党がトランプを最終的に指名候補とするかどうかは未だ未知数ながら、大統領選(11月8日)を占う上で非常に重要な2月の、
・アイオワ州党員集会
・ニューハンプシャー州予備選
・サウスカロライナ州予備選
・ネバダ州党員集会
や3月のスーパーチューズデーとフロリダ予備選で大部分の不人気候補は撤退して最終候補に近い人物が残るはずで、いろいろなメディアを見る限りでは、
共和党 トランプ、クルーズ
民主党 クリントン、サンダース
に絞られそうだ。
ここに、サラ・ペイリンである。

トランプは昨年夏ごろには、年末までには消えているだろうだとか、本人が本気で大統領になろうと思っているとは考えられないといった論調が多かったが、ISやシリア難民やメキシコ難民問題などを背景にした毒気の多い正直な発言で、今は民主党の支持者の票の2割ほどを獲得しそうな勢いだというから全く侮れないどころか、現時点で最有力候補になっているかのような印象さえある。
サラ・ペイリンも今度は言動を慎重(?)にし、トランプが決して最初から富豪ではなく建設労働者からの叩き上げだと紹介したり、4度の破産から立ち上がったタフネスであることを訴えているようで、多少賢明&控えめになったようだ。
もし、ペイリンが副大統領になったとしても女性大統領よりはインパクトが無いが、史上初ではあるためアメリカもあれこれ変化は避けられないだろう。まあ、トランプショックというのが世界を覆うことは間違いないが。
ひょっとするとこのタッグ、ひょっとするかもしれない・・・。

翻って日本はどうだろう。相変わらず男女共同参画何とかの掛け声だけはあるものの、政府の大臣では主要な大臣は男性で変わらない。
以前から安倍首相の後継者としてあちこちから名前が挙がっている稲田朋美を1年くらいウォッチしていた。新聞やニュース記事ではバイアスがかかるため、できるだけ動画による本人自身の肉声によるものを中心に見てきたが、結論としては国のリーダーとしては実力、迫力不足は否めない。
確かに、百人斬り訴訟で見せた弁護士としてのタフさや靖国問題、戦時売春婦問題、極東軍事裁判に関する意見等は正論で清々しく、保守と呼ばれる国民のウケは非常に良いと思われるが、見るべきものがイデオロギー的なものだけでは国のリーダーは務まらない。
経済、外交、安保、教育、税制、社会保障といった広範な政策に通じている必要があるし、できればどれか1つか2つは政策通と呼ばれるくらいの知見が欲しいが、元々郵政選挙の際の刺客として政界入りしたわけで、少々無理のようだ。
無論、各分野の優れたブレーンを近くに置けばリーダーになる可能性も無いわけではないが、どうだろうか。所詮、安倍首相の繰り人形化するだけだろうか。
政治家よりも、櫻井よしこのように保守派論客(+福井の眼鏡業界の広告塔)として活躍したほうが適任のようにも思える。

英語をある程度自在に話せることが今後の日本のリーダーには必須だと思うが、日本の政治家では(イデオロギーや言動、上手い下手は別として)河野太郎くらいしか英語で他国の首脳とサシで話せる政治家は見当たらない。
稲田朋美も残念ながら英語は苦手そうだ。昨年9月のアメリカのシンクタンクCSISでの講演も最初の原稿読みまでは良かったが、その後が残念過ぎた。

秋田県などでも女性管理職登用の目標を定めているものの実態は全く追いついていないようだ。
クォータ制も一つの手法だとは思うが、それでは本質的な『女性の時代』とは言えない。
日本でも経済界、企業人にはなかなか優れた女性がいるが政界に進出する女性は少ない。
(忙しくて政治なんかやってられないわよ!というのが本音だろう)

CZJp3IHVIAA63K_今年も20日から23日までスイスでダボス会議が行われる。日本からは河野太郎と塩崎恭久両大臣と福島県知事が参加するそうだが、日本の女性閣僚がダボス会議でパネリストを務める日はまだ当分来そうにない。

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なかなか『女性の時代』がやって来ない への4件のフィードバック

  1. 最近、八切止夫の著作を読むようになり、関連HPも覗くようになりました。
    もっともブックマークに入れるのを忘れてしまったのでたどり着けなくなってますけど、…。

    戦国大名の妻で、濃姫、ねねのように正室でありながら子を作らなかった人がいますが、元々正室とはそういうもので、腹は借り物、妊娠中活動に制限がかかることを嫌って、その分子供の教育などバリバリ働いていたものだそうですね。

    女性の時代と言いながら、男と同じように働け、さらに子供も作れ、ではやっぱり大変でしょうね。

    女性の時代にしたいなら、子供を作らず働くという人も認めなきゃ。

    • ばんそうこう より:

      八切止夫、渋いですね。古代については納得できない説が多いですが、戦国に関しては「ひょっとしたら」と思う説が多い。謙信女性説は本当に信じている人がいますね。

      • 書店ではもう売っていないので、ネット上のもったいない本舗(おそらくリサイクルショップ)からいくらか購入しだしたところです。今のところ信長関係と家康関係を購入してます。

        時々腹痛で戦場から撤退している謙信ですから、こういう説(腹痛は生理痛)がでているらしいですが、これを読むのはもう少しあとになりそうです。

        • ばんそうこう より:

          情報ありがとうございました。

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