『世界の中心に日本が復活したイメージ』とは何だ?

急用でモスクワに飛んできたが、チケットの予約が無かったため某航空のエコノミーに。このA航空会社(営業妨害になるのでA社にしておく)はどの機種も心なしかエコノミーの座席の前後幅が他社に比べて狭いがA330は特にそういった印象でシートも固い。運悪く、周囲20席くらいがツアー団体客らしく煩いなぁと出発を待っていたところ、1人の客がCAを連れてやってきた。何とダブルブッキングらしく(このA社では3回目の経験)筆者が座っている座席が自分の席だと言っている。CAにチケットとマイレージポイントのカードを見せて名前を確認させ、ちょっと待てと言われ、数分後戻ってきて『荷物を持ってこっちに来い』と言う。
お、もしかしてと思ったら案の定ビジネスクラスに。しかも一番前の余裕のある席で超ラッキー。うーん、持つべきはこのポイントカードの上級カードだな(^^)。2年に1回ぐらいはどこかの航空会社でこの手のトラブルは経験するが、まあ結果オーライ。


ということで、エコノミー料金でビジネスクラス。飛び立って間もなく食事のメニュー選び(一人ずつ手書きのメモをしていく)が来てあれこれ注文。このA社は座席もそうだが、エコノミーとビジネスの食事の格差が異常かもしれない。ビジネスクラスではプラスティックの食器など一切使わないし、グラスもガラスで食事中に揺れが大きいときはちょいと不安になる。
エコノミーはカーゴ、こういう思想がA社では徹底されているのだろう。トランジット後は、当然ながらエコノミーだった。

夜、半端な時間があって、ノーヴイ・アルバート通りをブラブラ。ここは少し大きな本屋もあるし、PCや携帯関連のショップもあり、またビルの中にはちょっとしたオペレッタなどをやっている小劇場などもあり、筆者にとってはモスクワで好きな場所の一つ。
ラ・トラヴィアータ(椿姫)を現代風にアレンジしたオペレッタのポスターを見つけたが、時間が合わず断念。
街の雰囲気はいつもの冬と変わらない気がするが、カジノのネオンが気のせいか活気を感じさせないのはやはり長期間の経済制裁が効いているのかもしれない。旅行者も気のせいか少ないようにも思うが、まあこの寒い時期にモスクワに来るのは仕事かよほどの物好きだろう。(^^)

日本の株価が大変なことになっているが、欧州でもドイツ銀行の問題に加えてイタリアのソブリンリスクの高まりでここしばらくは欧州の株価が世界の株価の足を引っ張りそうで、またまたユーロ危機などという言葉が出てきそうだ。ギリシャ危機でトロイカとEU官僚達が救ったのはギリシャではなくフランスのパリバとドイツ銀行だったはずではないか、にも拘わらずこの体たらく。あの栄光あるドイツは一体どこへ行ってしまったのか・・・。がっかりポンだ。
アメリカ大統領選は、ひょっとして最終的にトランプvsサンダースといった、あり得ないことが起きそうな気配で、お祭り騒ぎでも無さそうだ。
考えてみれば、今年は年明けから日本でも株価下落・円高、マイナス金利と経済面ではあまり尋常ではないことが続き本来の株価の実態に収斂するというかアベノミクスの背伸びが剥げ落ちた格好で、これを世間の注目から逸らすためなのか大臣辞職だの清原逮捕だのと文春と泡沫大臣達が矢継ぎ早に世間の注目を引き付ける役割を担っているようだ。

 2月9日、自民党の稲田朋美政調会長は都内で講演し、「年明けから不安定・不透明な状況が、安全保障・経済において起きている」と指摘。,都内講演先で昨年6月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

2月9日、自民党の稲田朋美政調会長は都内で講演し、「年明けから不安定・不透明な状況が、安全保障・経済において起きている」と指摘。,都内講演先で昨年6月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

自民党の稲田政調会長が、珍しく経済について『今頑張らないと、日本はデフレマインドにまた戻る。小さな島国に戻ってしまうのか、世界の中心に日本が復活したイメージを続けていけるのか、正念場に来ている』と発言したようだ(ロイター、写真もそこから。昔の眼鏡のCMのようだ)。
普段は安保問題や戦後処理についての発言に終始している稲田が珍しく経済情勢についての印象を語ったようだが、まああまり中身は無さそうだ。残念ながらこの人では首相は務まらない。
ただ、『世界の中心に日本が復活したイメージ』というのが誇張だとしてもそういった考え方を本当に持っているなら少々気になるところである。

誤解を恐れず言えば、残念ながら現在の日本は標準的な独立国家とは言い難く、アメリカの準属国的なポジションである。
原文英語の憲法を後生大事に70年抱えてきたことは問題外であることに加えて、首都の周りに別の国の複数の大型軍事基地が展開されている国がどこにあるだろうか。
元首とされる天皇と首都圏1,200万の人質と経済、金融、文化、学問(若い人材を含めて)のセンターをガッツリ握られているようなものである。
それにも拘わらず、各種施設、組織を首都圏以外に分散しようとしない。大災害が起きても学習せずお構いなしだ。いつまでも『お江戸』中心の幕藩体制のマインドを不思議と維持している。
北朝鮮拉致問題に関しても、現状は自衛隊にその体制も装備も無いため、力ずくで奪還という普通の国なら一つのオプションであるものが日本には全く無いし、議論さえタブーであるかのような具合だ。
北方領土や竹島同様あるいは9条と同様に『被害者を返せ』と国も国民も念仏スローガンを唱えるしか方法が無いという度し難い状況である。

日本円は確かに強く、軍事力の裏付けが無いにも関わらず地球上最強の通貨になっている。
通貨高というのは本来は喜ぶべきものなのだが、その原則が必ずしも通用しないのが(資源貧国のため)砂上の楼閣であるかのような半独立国家日本である。
日本円に対する評価は純粋に国内外(主に海外)の資産価値に対する評価であり、裏を返せばそれらが棄損された場合は、日本の経済的価値とポジションは地に落ちることになる脆弱性を抱えていることになる。何と恐ろしいことか・・・。

稲田が言う『世界の中心に日本が復活したイメージ』とは一体何を指すのかさっぱりピンとこないが、日本が世界の中で列強と呼ばれた時代のことを言っているのだろうか? 日本が世界の中心にあった時代は果たしてあったのか? せいぜいアジア・パシフィック圏内ではないのか?
もし、そうならば、その時代評価されたのは国ではなく国を代表して海外で列強と渡り合った先人達だろう。
世界の舞台に日本が存在感を示すのはやはり『人』である。
子供や若者の教育よりも年寄りの社会保障が大威張りし、ポピュリズム政治屋がそれをトレースする汲々とした状況は国の財布からみて仕方がないという議論もあるだろうが、50年、100年という時間を考えれば、人材教育こそ日本がプレゼンスを示す唯一の方策である・・・と筆者は日本を出るたびに思えて仕方がない。

寒い中、スマホをいじりながら歩くモスクワの若者も日本同様だが、彼らには国際パスポートを簡単に取る自由はなく、簡単に外には行けない。
日本ももしかしたらそういう時代が別の理由でやってくるかもしれないが、今は自由に国外に出られる。スマホいじって政府の施策に対してより左的なものを求めてデモするよりももっと有意義な人生(プラス、結果的に日本のためになること)がありそうに思えるのは筆者の爺臭い考えか。

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